出版業界の未来は韓国にヒントがあった|新たな知見を与える隣国の出版革命

「本の未来を探す旅」画像書評・映画評
内沼晋太郎「本の未来を探す旅」
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本日紹介する一冊は、ブックディレクターとして活躍する内沼晋太郎さんによる「本の未来を探す旅 ソウル」です。この本は、ソウルで面白い書店や出版社をやっている人を訪ね、取り組みを紹介する一冊です。書店のガイドブックのように写真が満載で、本屋好きには外国の本屋を見れる他にない機会だと思います。

 

韓国 ソウルでは、本のセレクトショップのようなお店やひとり出版社というものがものすごい勢いで増えているようです。日本と同じく斜陽産業である出版業。なぜ彼らは本に関わることを仕事にするのでしょうか

 

それは本や出版社が『儲かる』からではなく、単純に『好き』だから。韓国も日本と同じように、社会全体が成熟期を迎えています。その中で、やりがいや先の見えない仕事に時間を使うも、それでもやっと食べていけるだけの給料しかもらえない人が大勢います。

 

どうせやりたくない仕事を頑張ってもギリギリの生活なら、少し貧しくなったとしてもやりたいことをやろうそういう考えの人が多くなっており、その生き方の選択肢として本屋を選ぶ人が多いようなんです。

 

この本の中に登場する人たちを見ていて、自分で意志をもって自分の人生を選択してやっている人たちは、バイタリティに溢れているなぁと感じます。

 

好きなことで生きていくと決めた彼ら。その彼らが大事にしている感覚として、デザインの重要性』『店が文化を作る』というものが感じ取れました。

 

日本にも独立系書店は数多くあり、きんたろう飴的な品揃えの大型書店とは一線を画していますが、最近は独立系書店こそが逆きんたろう飴のように、どこも同じ品揃えになりつつある気がします。

 

「この出版社(著者)のこの本を置いておけば本のセレクトショップっぽくなるよな」という声が聞こえてきそうなくらい、独立系書店の選書は真似られています。注目される店、注目されるビジネススタイルというのは得てしてそうなるものかもしれませんが。

 

ですがそれは、『文化を作る店になる』という韓国の書店の持つ考え方には程遠いなぁと感じます。

 

書店という一つの店をどう作るか、どういう選書で構成するか。それだけじゃなく、この街の中で店がどういう役割を担うか、どういう未来を地域の方やお客さんに見せれるかそこまでのことを考えて、本に関わる韓国の出版業界の方たちの話を読み、尊敬の念を抱きました。

 

アメリカでもヨーロッパでもない隣りの韓国に、これからの本や書店の在り方が見えるかもしれません。

 

本が好きな方、本屋が好きな方におすすめの一冊です。

 

 

【本の紹介】

 




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にしむー

にしむーです。カフェ経営・手作り腕時計作家・ちっちゃい本屋など、自分の好きなことでビジネスをして生きています。
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