今の会社を辞めて他の会社に転職をしたい。そう思っている方でも、転職のリスクを考えるとちょっと躊躇してしまいますよね。
転職すればすべてうまくいくということは絶対にありません。何かを得るには何かを捨てる。そんな
トレードオフの関係にあります。
この記事では転職で悩んでいる方に向けて、以下の内容をお伝えします。
まずは転職することで生じるデメリットを知り、転職する必要性があるのかを改めて考えてみてください。
記事の後半では、迷いに迷ってどちらにも決心できないという方に向けて、納得のいくキャリアを歩む秘訣もお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
【厳選5社】キャリアカウンセリングが受けられるおすすめサービス|無料と有料でキャリア相談の内容は違う?

【転職することで生じるリスク|転職はしない方がいい? 】
結論からお伝えすると、転職で生じるリスクには以下のようなものがあります。
転職をするとこのような状況に陥る可能性があるのです。このリスクを覚悟した上で、転職に臨むかを考える必要があります。
また、実は転職のリスクは転職後だけの話ではありません。転職活動を行う中でも様々な辛いことが起こります。
- 不採用が続く
- 希望する求人が見つからない
- 面接などで出費がかさむ
- 仕事と転職活動で自分の時間がない
- 現職の上司や同僚への配慮がストレス
- ずっと決まらないのではないかという不安
こうした心理的、経済的なリスクも踏まえた上で転職するかどうか考えましょう。
転職のリスクは転職先のパターンによっても変わってきます。
・大手企業から中小企業へ転職するリスク
・ベンチャー、スタートアップ企業への転職のリスク
こうしたパターン別で起こりうるリスクを解説します。
・大手企業への転職のリスク
漠然と大企業に転職したいと考えている人は多いでしょう。キャリアアップや年収アップにもつながりますし、せっかくなら上を目指したいですよね。
ですが、大手企業への転職には以下のようなリスクがあります。
このように自分が決められる裁量が減ることがもっとも大きなデメリットです。中小企業で働くことに比べて、仕事で出来ることの自由度が減ります。
大企業に転職できたけどやりがいは大きく低下したという人もいるので、一概に大企業への転職が正解だというわけではありません。
・大手企業から中小企業へ転職するリスク
逆に大手企業から中小企業への転職を考えている方もいらっしゃるでしょう。大企業から中小企業に転職する際に起こりうるリスクは以下のようなものです。
大企業に当たり前にあったものが、中小企業にはない場合も。そうした環境面で不満を覚えるリスクは大きいでしょう。
また、周囲の目にも変化が起きます。大企業時代は「あの大企業に勤めているなんてすごい!」と言われることもあるでしょう。しかし、中小企業になるとそういったことはなくなります。
そうした評価に少なからず気持ちよさを感じていた場合は、転職を後悔するかもしれません。
・ベンチャー、スタートアップ企業への転職のリスク
ベンチャーやスタートアップ企業と聞くと勢いがあってカッコいいイメージがあります。しかし、中小企業以上に環境面での整備が整っていない場合がほとんどです。
こうしたリスクが起こり得ます。
特に、事業を軌道に乗せるためにオンオフ関係なく働かさせられることもしばしば。家庭を持っている方にとっては家族との時間や関係性にも変化が生じる可能性があるので、覚悟が必要です。
転職にはこのように数々のリスクがあります。
もっとも良くないのは、リスクを全く認識せずに転職活動を行ってしまい、後になって後悔することです。
こんなことになるなんて知っていれば転職しなかったという人も大勢います。ですが、今はネットで十分に情報収集できる時代です。後悔するということは単純にリサーチ不足か覚悟不足なのです。
まずは転職のメリットとリスクを認識した上で天秤にかけてみて、その上で判断しましょう。
【転職しないことで生じるリスクも知っておこう】
転職することで生じるリスクについていくつか挙げてみました。これを聞くと、「転職しない方がいいのでは?」と思う方も多いでしょう。
しかし、実は転職をしないことにもリスクはあります。転職を一度もしないことで生じるリスクは以下のようなものです。
現職に満足しつつ目標を持ち、エネルギー高く頑張れる人なら問題ありません。しかし、多くの人は慣れから惰性で働くようになり、つまらなさを感じながら仕事に行くようになるでしょう。
要はハリのない生活になってしまうのです。
特に大きいのが、タイミングを逃して転職できなくなってしまうことです。
キャリアアップの可能性がある道にタイミングよく乗る。それができないとキャリア構築に失敗してしまいます。
・市場価値の高い職種やスキル
・より高いキャリアパスを描ける大手企業
こうしたキャリアアップの可能性がある環境に身を置けるかどうかで、30代以降のキャリアには大きな差が生まれます。
20代のうちに転職を意識しなかったり、チャレンジしなかったことでキャリアの道が閉ざされてしまうケースも。リスク管理として転職は常に視野に入れておく必要があるでしょう。

「doda」など市場価値チェックツールのある転職エージェントを使って、定期的に現在の市場価値を図るようにしましょう。
【転職で失敗する人の特徴|こんな場合は転職してはいけない】
転職で失敗する人の多くは起こりうるリスクへの認識が甘かったり、覚悟が足りないことが原因です。
転職にはいくつものリスクがあるので、そうしたリスクを許容する覚悟を持った上で転職活動を行う必要があります。
また、他にも以下のような場合はまだ転職を行うべきではないでしょう。
- 明確な転職理由や希望企業がない
- 企業のニーズを理解していない(自分のやりたいことしか考えていない)
- 今の会社がすべて悪いと思っている
- 自信やプライドが高い(転職先でトラブルが起こりやすい)
- 家族への影響やケアの仕方を考えられていない妻子持ち
- 住宅購入予定がある(勤続年数が短いと不利です)
これらは転職後に後悔する人の典型的な特徴です。転職は単純に働く環境やヒトが変わるという話ではありません。
どんなキャリアを歩むかは人生全体に大きな影響を及ぼします。

中途半端な理由や基準で転職先を選んでしまうと、結局その後にまた同じようなことで悩んでしまうでしょう。
【転職すべきか一人で悩んでいる人は危険|迷わず進む秘訣は自分の軸を持つこと】
自分の中で転職したい理由ややりたい仕事が明確でない場合は、一度自分が大事にしたい軸を考え直すことをおすすめします。
その方法は「自己分析」です。自己分析と聞くと「就活の時にやったよ」と思われるかもしれません。しかし、社会に出て様々な価値観に触れた後では、自己分析の結果も変わっているはずです。
また、学生時代に行う自己分析は「過去」を振り返るための意味合いが強いです。しかし、転職活動時にやるべき自己分析は「将来」に向けたものである必要があります。
このように「自分の人生を作るための自己分析」が社会人には必要なのです。

そうした自己分析を行った上でキャリアを設計してみたら、今とは違った転職活動ができそうな気がしませんか?
個人的には、自己分析は自分一人で進めるよりもキャリアカウンセラーとの会話の中で進める方がおすすめです。
キャリアカウンセラーからの質問に答える中で、自分の中にあった本当の希望が出てきたり、ぼんやりとした希望が言語化できたりしました。
一人で自己分析をしていても、うまく言葉にできず面倒くさくなってやめてしまうこともありますよね。それではきちんとした自己分析になっていないので、一度相談という形で進めてみることをおすすめします。
転職やキャリアについての相談ができるサービスは以下の記事でも紹介しています。興味がある方や転職で後悔したくない方は参考にしてみてください。
【厳選5社】キャリアカウンセリングが受けられるおすすめサービス|無料と有料でキャリア相談の内容は違う?

転職したいと思ったタイミングは、生き方や働き方を見直す良い機会です。ですが、一人でテンパってやってしまうと絶対に失敗します。
リスクを知り、自分の大事にしたいものを知り、その上で理想の転職先を見つけましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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