『勝手にふるえてろ』 レビュー

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出演
松岡茉優
監督
大九明子
原作
綿矢りさ
あらすじ
初恋相手のイチを忘れられない24歳の会社員ヨシカ(松岡茉優)は、ある日職場の同期のニから交際を申し込まれる。人生初の告白に舞い上がるも、暑苦しいニとの関係に気乗りしないヨシカは、同窓会を計画し片思いの相手イチと再会。脳内の片思いと、現実の恋愛とのはざまで悩むヨシカは……。(出典:シネマトゥデイより)
感想:『勝手にふるえてろ』は女子が共感できるオススメ映画ナンバーワン!
アラサー女が言うのも何ですが、共感しかない映画でした!!
・好きな人に話しかけられない
・でも、視野の端っこで見る(映画では『視野見』と呼ばれる技)
・ちょっとしたことを物凄く覚えてる(だがしかし相手は覚えてなかったりする)
・いざという時にフリーズしてしまう…
主人公ヨシカの台詞「先生、自分の手柄にしないで」なんて、まさにでした。笑
女子だった頃があるならば、誰でも共感するヨシカの狂気なまでの片想い行動。
「失恋 = 絶滅すべきでしょうか?」まで思い詰めるのなんか、まさに落ちに落ちた女子の思考回路で、見ていて胸をえぐられるくらい切なかったり悲しかったりしますが、最後に「二(に)」の優しさにヨシカが救われるシーンは、ヨシカ視点で見るより観客の視点から俯瞰して見ると納得なんです。
「絶滅」レベルに落ち込む「失恋」だったとしても、案外早く他が見つかったり、妥協できたり…
そうやって、結局みんなすぐ次の相手が見つかるものなんですよねー。20代の頃は分からなかったけど、20代を引退した今なら分かる。世の中はそういうふうにできている。笑
だから、タイトルは「勝手にふるえてろ」なんだろなーと思います。「意外と死なない」から、そういう女子は(若い頃の自分含め)「勝手にふるえて」たらいいんです。
まあでも、私の一番の共感ポイントは、ヨシカの独り言(毒舌)の数々。
「何ラケットって」
「神さまいやお母さま」
「世の中、悪い方が強いんだよ」
主演の松岡茉優ちゃんが可愛いのもあって、ヨシカの悪さが終始可笑しくてツボでした。
『イタおかしい』ラブコメディ、よかったら観てみてくださいね。