2019年のiPad専用OSの登場によりiPadの利便性は大きく向上しました。そのタイミングでiPadユーザーになったという方も多いのではないでしょうか?
iPadはApple Pencilとの併用で様々なMacとは違った作業ができます。イラストを描いたり写真や動画の編集などの細かい作業もApple Pencilを使うことで非常に快適に行えますよね。
iPadユーザーには必需品となったApple Pencilですが、一方でキーボードについてはどうでしょうか? iPad用のキーボードとして「Smart Keybord」が販売されていますが、キーボードに関しては使っていない方も多いかもしれません。
iPad OSの登場でよりパソコンライクな使い方ができるようになったとは言え、正直パソコン同様の使い心地にはなっていない印象でした。
Macを使っている人にとってはiPadはあくまでサブ機ですし、iPadにキーボードを付けてガツガツ作業する人は少ないかもしれません。ネットを見たり軽い作業をする分にはキーボードは必要ありませんし、クリエイティブな作業であればApple Pencil一本でも十分事足ります。
ですが、新しく発売になる「Magic Keyboard」の登場で、今後iPadとの付き合い方は大きく変わることになるかもしれません。
2020年3月、Appleは新製品のラインナップを発表しました。その中で特に注目を集めたのが、iPad用の新しいキーボード「Magic Keyboard」です。これまでの付属品的なキーボードとは大きく変わる、iPadでの生産性を大きく向上させるアイテムになるのではと大きな期待を集めています。
この記事では、2020年5月に発売となるiPad用のキーボード「Magic Keyboard」について、機能とメリット、対応するモデルについて解説していきます。
iPad Proユーザーであれば、もっとiPadを有効活用したいと思っている方も多いのではないでしょうか? 購入したものの思ったよりも使うシーンが少ないなと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この新しいキーボードを使えば、メモ書き・イラスト・エンタメ消費にとどまらない、より効率的で生産性の高い仕事が可能になります。
・なんか色々あるみたいだけどどのキーボードがいいのかな?
このような方にとって参考になると思います。
スポンサーリンク
【Magic KeyboardはiPad pro用キーボードの大正解】

中央が5月発売予定のMagic Keyboard
「Magic keyboard」とは、iPad用の新しいキーボードです。従来のタブレット機能をよりパソコンライクに変えてくれるものになっています。ここでは2020年5月に発売予定の「Magic Keyboard」の特徴をお伝えしていきます。
・トラックパッド搭載でポインタ操作やマルチタッチジェスチャーが可能に
最大の特徴はMacでも使われているトラックパッドが搭載されたことです。Macの凄さはトラックパッドにあると思っています。複数のデスクトップ間を行き来したり、3本指や4本指の操作で様々な機能を使えたりと、とにかくトラックパッドがあると快適なんです。私は数年前に初めてMacBookを購入したのですが、もうWindowsには戻れないくらいMacの操作性に感動しています。
そのトラックパッドがiPadでも使えるようになります。中には、「iPadはタッチパネルになっているので、トラックパッドを操作しなくても画面をさわればいいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。
ですが、文字入力をしている上で重要なことは、いかに手の移動範囲を少なくするかです。いちいち画面に手を伸ばすよりも、トラックパッドで操作した方が効率が上がります。
トラックパッドが導入されたことは、今後のiPadの立ち位置を大きく変える出来事になりそうです。
・iPad本体をマグネットで取り付けるフローティングデザイン
iPad ProとMagic Keybordは内蔵された強力なマグネットで接着します。従来のSmartKeyboardと大きく違うのはそのデザイン性です。フローティングデザインという本体が宙に浮いたデザインになっており、そのことで角度調整の幅がぐっと上がっています。
・キーボードの充電は不要
従来のSmart Keybord Folio同様に、キーボードとiPad本体をマグネットで接続するだけでキーボードが使えるようになります。他社製品の中にはキーボードだけを別で充電したり、電池を差し込んで使うものもあるので、充電が不要なところもポイントです。
・1mmストロークで打ちやすいシザー式を採用
Magic KeybordではMac製品と同じシザー式キーボードを採用されました。キーの深さも1mmとなっており、パソコンと同様の打鍵感が実現されています。多くのタブレットは薄いペチペチしたキーボードが多いので、入力のしやすさも優れています。
・USB-Cポート付きでキーボード経由で本体の充電もできる
以前のSmart Keybord Folioでは、iPadの電池を使うことでキーボードが使えるようにしていました。しかし今回は、Magic KeyboardにUSB-C端子が付いています。これによってこれまでとは逆にキーボード経由でiPad本体の充電が可能になりました。ケーブルの位置が代わり、より使いやすくなったと言えるでしょう。
・夜間にも見やすいバックライトキー搭載
Magic Keybordではキーの下にライトが埋め込まれており、暗い場所での視認性が向上しています。こういった細かいギミックが、何気に操作性を向上してくれると思います。
・折りたたむとそのままケースとして使用できる
キーボードを折りたたむと普通にiPadのケースとして活用できます。前面だけなく背面もカバーしてくれるので、本体の傷を防ぐことができます。
・ケースにもAppleのロゴ入り
Appleファンとして嬉しいのが、Magic Keyboardの背面にAppleのロゴが刻印されているところ。Smart Keyboard Folioはロゴのないシンプルなデザインでしたが、スッキリしすぎてあまりデザイン性はなかったように感じます。ロゴが入っただけでもデザイン性が向していますし、持ち歩きたくなる気持ちにもなるでしょう。
【これまでのキーボード(Smart Keyboard Folio)との違い】
Magic KeyboardはiPad Pro用のキーボードとして非常に進化を遂げています。以前のSmart Keyboard Folioとの違いを整理すると、以下の点が挙げられます。
・角度は二段階調整のみ
・キーボードはソフトなファブリック素材でいわゆるペタペタとした打鍵感だった
・ロゴがなくデザイン性が低かった
これらの点が改善されています。また、Smart Keyboard Folio以外の他社のキーボードの場合、キーボードそのものを充電しなければいけないものもあります。他社性にはもちろんトラックパッドはありませんので、他社製品とと比べても非常に優れたキーボードが登場するということになります。
スポンサーリンク
【結局Magic Keyboardのどこがそんなに良いの?】
Magic Keyboardの登場でガジェット界隈は非常に興奮しています。これを機にiPad Proを購入したり、パソコンからiPad Pro一台に乗り換えるような人も増えるかもしれません。
Magic Keyboardの特徴は先ほど紹介しましたが、結局のところどこがそんなに良いのかを、以下の3つのポイントに絞ってみました。
・痒いところに手が届くギミック
・iPadでできることが広がる
・トラックパッドがiPadで使える
一番は何と言ってもこれです。Macでトラックパッドを使ったことがあれば、その操作性に惚れ込んでいるはずです。
iPadはMacではできないApple Pencilを使った手書き入力が可能ですが、キー入力や基本的な操作性の部分でまだまだMacには劣る部分が多くありました。
しかし、トラックパッドがついて1mmのシザーキーボードが採用されたことで確実にMacに近づいています。
なんならApplePencilが使える分iPad proの方が優れているという見方もできるかもしれません。
・痒いところに手が届くギミック
・画面角度の自動調節
・キー入力性の向上
・USB-Cポートの搭載
など、痒いところに手が届くギミックが非常に増えています。
Magic Keyboardは、これまでのキーボードからの進化を一気に進めた印象があります。今後しばらくはこれが標準になるでしょう。
これまでにiPad用のキーボードとしていくつも製品が出てきました。ですが、完璧な製品はなく、
・AにはAの良さがあるけど物足りない部分もある
・BにもBの良さがあるけど物足りない部分もある
といった感じでした。
しかし、そんなドングリの背比べにも終止符が打たれるほど、Magic Keyboardは優秀です。今後はiPadのキーボードなら「Magic Keyboard」一択となるのではないでしょうか。
・iPadでできることが広がる
昨年iPad専用OSが発表されてから、iPadの進化が止まりません。それまでは「iPhoneの大きい版」としての役割しかなかったのですが、明らかに用途が広がっています。
Mac製品は先にデバイスが出てからソフトが追随します。今の時点ではまだまだパソコン版に及ばないソフトも、iPadがパソコン同等に使えるようになったことでさらに最適化されるでしょう。
今後iPadはパソコンの代替機となる可能性は大いにあります。そしてその鍵は「Magic Keyboard」が握っているといても過言ではないのです。
【Magic Keyboardが対応するモデル】
2020年5月に発売になるMagic Keyboardは、全てのiPadで使えるわけではありません。対応するモデルは以下の4つです。
・12.9インチiPad Pro 第4世代
・11インチiPad Pro 第1世代
・11インチiPad Pro 第2世代
今回は2018年以降に発売になったiPad Pro向けのみということです。それ以外の方は現時点では対応していませんのでお気をつけください。
Magic Keyboardの値段は、
12.9インチモデル 3万7800円(税別)
となっています。
【iPadはまだまだ発展途上だけど、Macbookを超えるデバイスになりそう】
Appleはこれまで、MacとiPadを差別化させるために、iPadでのマウス操作やトラックパッドの導入を進めてきませんでした。しかし、ここにきてAppleは明らかにiPadに力を入れてきています。
すでにiPad Proシリーズは90%のノートパソコンよりも高性能になっています。マウスやトラックパッドがないiPadというのは、逆に言うとiPadのスペックを最大限に活用できていなかったのかもしれません。
高性能なスペックに、それを活かせるアクセサリ、そしてソフトの充実。iPadはまだまだ進化過程です。これからさらにMacを超え、パソコンの概念を変えるようなガジェットになるかもしれません。
Magic Keyboardはそのきっかけの一つです。これまでのどんなiPad用キーボードでも敵わない操作性を与えてくれることは間違いありません。
今、iPad用のキーボードで迷われている方は、5月の発売まで待った方が良いです。現時点では公式HPでも予約ができませんが、予約開始となれば殺到するでしょう。
今のうちからAppleの公式ホームページの新商品情報をよくチェックしておくことをおすすめします。
スポンサーリンク