
働き方改革で残業が減って収入が落ちた。これまでなんとかやりくりしてきたけど、徐々に貯金を食い潰している。なんとか出費を下げる方法はないかな?
この記事では「固定費」を見直す方法をお伝えします。家計の出費の多くを占める固定費。その固定費を下げることでお金の苦労が減ります。
収入よりも出費の方が大きくなってしまうと赤字になります。多少の赤字であればボーナスで取り返せる場合もあると思います。しかし、働き方改革やコロナウイルスの影響で今後もボーナスが出るかどうかはわかりません。
家計の支出は大きく分けて、
・月や季節、イベントの有無で出ていく金額が変わる「変動費」
の2つがあります。
まず、見直すべきは固定費です。固定費には家賃など金額の大きなものが含まれることが多く、見直すことで大幅な支出削減にもつながります。月に多くて数万円、年間で数十万円の支出削減ができる場合もあります。
また、変動費のように毎月変わるものでもないので、一度改善すればしばらくはそのままで大丈夫です。
収入を上げるのは難しくても、支出を減らすことはできます。このタイミングで、ぜひ今すぐに取り組んでみてください。
* お金についての正しい知識を1から勉強したい方にはこちらがおすすめです
【家計の固定費を下げるためのチェックポイントと具体的な見直し方法】
固定費を抑えるためには情報収集や契約の変更など手間がかかる部分もあります。しかし、一度済ませてしまえば、年間で数万円から数十万円の節約が出来ます。
8時間アルバイトをしても1万円ももらえませんが、8時間作業をするだけで数十万円につながると考えてみてください。絶対やる価値がありますよね。
一度集中的に見直すだけでそのメリットを得られます。ぜひこの機会に、以下の項目を見直してみてくださいね。
【下げられる固定費①:家賃】
賃貸の方は家賃交渉や引っ越しにより支出を抑えることができます。
建物は建築から時間が経つごとに価値が下がっていきます。築年数を確認して、借りた時より5年以上経過しているようであれば家賃交渉の余地があります。
いきなり半額になるようなことはありませんが、数千円から数万円やすくなるかもしれません。
また、家賃が重荷になっているのであれば、引越すのも1つの手です。引越し代がバカにならないと思われる方もいますが、トータルで考えると引越し代がかかったとしても結局安くなる場合があります。
住む家を変えることで、交通費も抑えられる場合があります。職場や学校までの距離が近くなれば、そのためのガソリン代や電車代を削減できるので、交通費という固定費もカットできるのです。住む場所を変えるだけで、出て行くお金を少なくすることが可能になります。
もし、持ち家で住宅ローンを払っている方は、より低い金利の銀行へ借り換えという手もあります。金利は年々下がっており、借入当初よりも低い金利で借り換えを行うことができるかもしれません。返済金額のシミュレーションができるサイトなどで確認してみましょう。
・今すぐ家賃を見直して固定費を下げる方法
【賃貸】
② 家賃交渉の方法を調べて実際に大家さんに交渉してみる
③ 今より職場に近い場所で家賃の安い好条件の物件がないか調べる
④ 引越し金額の相場を調べる
⑤ 現在の家賃と引越し先の家賃を1年間や3年間というスパンで計算する
⑥ メリットが多ければ引越し計画を立てる
【持ち家】
② 借り換え可能条件に当てはまるか確認する
③ 金融機関に相談に行く
【下げられる固定費②:水道光熱費】
2016年の電力自由化により、東京電力や関西電力などの電気事業者以外の事業者も電気を扱えるようになりました。それに伴い、より安価なプランや割引制度が充実しているのです。
ガス会社が電気も扱っている場合は、ガスと電気両方を申し込むことでセット割引なども行なっています。電気会社を変えたからといって電気の供給が不安定になるようなことはありません。
2016年以降電気料金の見直しをされていない方は、一度調べて見ることをおすすめします。
・今すぐ水道光熱費を見直して固定費を下げる方法
② インターネットで「地域名 電気料金 見直し」で調べる
③ 電気業者の一括見積もりサイトなどで現在の支払状況を入力する
④ 現在よりも料金の安い業者に正式に見積もり依頼を行う
⑤ 契約する(これまで使っていた業者へは、新業者が解約手続きを行ってくれます。)
【下げられる固定費③:通信費】
まだ格安SIMを使っていない方がいるのであれば、圧倒的に損をしています。
ドコモ、au、ソフトバンクの3社を使っている方は、月に携帯電話料金が8000円以上かかっていると思います。家族の台数が増えればその分高額になりますよね。
「格安スマホ業者は繋がりにくい」などの不信感を持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことはほとんどありません。
UQモバイルやLINEモバイルなどの格安スマホ業者に切り替えれば、これまで同様の使い方が出来て、一人当たり月に1000円〜3000円ほどになります。家族の分も含めれば、これまでの一人分で済むのです。年間で見ると10万円を超える節約になる可能性もあります。
興味はあるけれど、従来の2年縛りがあってまだ解約できないと思われている方がいるかもしれません。しかし、2019年秋には2年縛りを解除できるプランを3社ともで適用しています。
そのため、最高でも1000円を払って2年縛りを解除し、他社に移ることが可能になったのです。格安SIMは確実にコストカットにつながります。早めに乗り換えましょう。
また、家に固定回線を引いている方もまだまだ多いと思いますが、家族全員が携帯電話を持ってる中で、固定電話は必要でしょうか? 携帯電話があれば事足りるような場合は、解約してしまうのも手です。
・今すぐ通信費を見直して固定費を下げる方法
② 新規で申し込む格安スマホ業者を選ぶ(おすすめは安くて高速なUQモバイルです)
③ 現在お使いのキャリアでMNP(他社へ乗り換え)の手続きを行う
④ MNP番号を受け取ったら、格安スマホ業者に申し込む
スマホは他の業者に乗り換えられないよう、手続きを若干複雑にしている感じがします。ですが、それに屈していては、今後数年間で何十万円も損をしてしまいます。家計のために頑張って手続きを進めましょう。
>>【UQモバイル】ずーっと月額1,980~円(税別)使えるスマホ
【下げられる固定費④:保険】
保険は大きく分けて、生命保険と各種損害保険の2種類があります。それぞれ解説します。
・生命保険
生命保険は、加入した時から1度も見直しをしていない方も多いのではないでしょうか?
年齢やライフステージによって必要な金額やオプション内容は変わります。プランを見直して、必要ないものに関しては解約や減額で最適化しましょう。
・損害保険
自動車保険や火災保険などの損害保険でネット保険以外の会社を選んでいる方は、一度見直してみるのがおすすめです。店舗を持たないネット保険を選ぶだけでも料金は安くなります。
店舗を有する場合は、店舗の家賃や営業に回るスタッフの人件費などが必要になります。その分も皆さんの保険料から賄われているのです。
一方でネット保険の場合はそうしたコストがかかりませんので、その分保険料を安価に設定できるのです。
こちらも本当に必要な分の契約になっているか確認しましょう。
例えば、私の入っていた火災保険は1000万円の補償が付くものでした。しかし、家の中にはトータルで200万円分ほどのモノしかなかったため、1000万円分の補償は不要だったのです。切り替えることで大幅に固定費を下げることが出来ました。
このように把握していないまま、高額な補償のものに入っている方も多いかもしれません。
・今すぐ保険を見直して固定費を下げる方法
② 1つ1つ自分でプランを見直すのは難しいので、保険の専門家に相談する
(プランや料金体系が複雑なので一人でやると挫折しがちです・・。)
③ 自分や家族に最適なプランへ切り替える
【下げられる固定費⑤:サブスクリプション】
現在、多くのサービスが「サブスクリプション」という月額購入型に移行してきています。
古くは新聞やケーブルテレビから始まり、最近はNetflixやSpotify、オンラインサロンなどのサブスクリプション型が増えてきました。
他にも、スクールやジム、家庭用のウォーターサーバーなど、月額や年額で支払っているものは全てサブスクリプションモデルです。
そうしたサブスクリプションに登録されている方は、それらが本当に必要なものなのか見直してみてください。
・忙しくてジムになかなか行けていないかもしれません。
・ウォーターサーバーよりもアマゾンでミネラルウォーターを購入した方が便利かもしれません。
実際のところ、サブスクリプションは削れるものも多いのです。
参考:【話題のサブスクリプションの注意点|固定費が増えて節約できません。】>>
・今すぐサブスクリプションを見直して固定費を下げる方法
② 必要なものかどうか判断する
③ 現時点で必要なければ解約する(必要になったりお金に余裕が出たら再度申し込めばいいのです。)
【下げられる固定費⑥:クレジットカード年会費】
クレジットカードを何枚も持っている人は、年会費のかかるカードがないか確認してみましょう。
ゴールドカードなどの特典の付くカードは年会費がかかるものがほとんどです。ゴールドカードの特典と年会費を天秤にかけてどちらがお得なのかを確認してみましょう。
また、意外と見落としがちなのが「1年で数回以上使うと年会費無料」などのタイプです。
使わなくなったカードがそのタイプのもので、これまで気にしていなかったけれど急に年会費が引き落とされていたということがありました。
年会費で数千円から数万円かかってしまう場合は、楽天カードなどの年会費無料のクレジットカードにする方が良いでしょう。
・今すぐクレジットカードを見直して固定費を下げる方法
② 有料によるメリットを書き出す
③ 必要かどうか、金額に見合っているかを判断する
④ 必要なければカード裏の問い合わせ窓口に電話をして解約の旨を伝える
【固定費を下げれば家計は黒字化し、心は穏やかになります】
以上が家計の固定費を下げるためにチェックすべき6つのポイントと、今すぐ行動に移すための具体的方法の解説でした。
人はご褒美があると行動を起こしやすくなります。固定費がやすくなるのは十分ご褒美になるでしょう。しかし、ご褒美以外にもさらに行動を促す力のあるものがあります。
それが「恐れ」です。不安が大きくなることや危険が近づいてくると、人は行動を起こしやすくなります。
固定費が大きいままだと常に不安です。貯金が底をついて家賃の支払いが出来なくなるところを想像してみてください。胃がキューっと痛くなりますよね。常に返済に追われて借金せざるを得なくなり、心の平穏どころではありません。
そうならないためにも早めに行動を起こし、不要な固定費をカットしましょう。家計が黒字化できれば、心穏やかに生きていけるようになります。
固定費の見直し以外にも、お金について1からしっかり勉強したい方には「無料で受けられるお金の教養講座」がおすすめです。良かったらこちらの記事もご覧ください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
【関連記事】
【固定費をこれ以上削れない!|変動費を節約して家計赤字を黒字化する方法】>>
【やめたいのにやめられないのはなぜ? 無駄遣いをやめるお金の使い方】>>
スポンサーリンク