こんにちは、NiSHです。田舎で夫婦でブックカフェを経営しています。
みなさんカフェはお好きですか?
おしゃれな場所できれいで美味しい料理を食べ、コーヒーを飲みながらゆっくりとした時間を過ごす。僕はそんな「カフェで過ごす時間」が大好きです。
カフェが好きと思ってたのが、気付けばカフェをしたい!という想いになり、それがどんどん大きくなった挙句、今では夫婦二人でカフェをやって生きていくことになりました。
今回は、「カフェ好き」が「カフェを開く」ために考えておくべき「お金のはなし」をします。
私が「本気」でカフェをやると決心したきっかけは、お金について考えたことでした。
カフェをしたいと考えている人は大勢いますが、多くの人が夢で終わってしまう。
その理由は、みんな頭の中で「こんなカフェを出来たらいいなぁ」とイメージするところから先に行けてないからではないかと思うんです。
カフェ開業の夢のきっかけにしてもらえればと思います。
【カフェを開業するリスクが高い原因は、身の程をわきまえていないから】
よく言われるのが、飲食業界は厳しいという話。儲かりにくい業態ですし、経営も難しく、開業後3年以内に70%、10年以内に90%のお店が廃業しているとも言われます。(諸説あります。)
「店は流行らず借金だけが残り、その後の人生も真っ暗・・・」
事業に失敗するとこうなるという話を聞いたことがあるでしょう。
確かに、そういうお店が存在することは紛れもない事実です。ただし、そういうお店には理由があると思います。それは、収支のバランスです。
はやらないから廃れるのではなく、出ていくお金と入ってくるお金のバランスが悪くて廃業に追い込まれているのです。
身の丈に合っていない家賃、必要以上の人員による人件費、大型店舗、経営を圧迫しすぎる返済額、欲にまみれた拡大路線(チェーン化)。このあたりが、収支のバランスを悪くする要因の大きなものです。
収支のバランスに気を付けて、カフェ開業・経営の計画を練って行けば、少なくとも先に述べたようなお先真っ暗生活にはなりません。
【カフェ経営を夢見る人が最初に考えるべき「最低必要金額」とは】
カフェ起業には間違いなくリスクがあります。
それでもカフェをするのが夢だという人、自分のカフェをやりたいんだ!という人に向けて、お店のリアルな数字の考え方の第一歩をお伝えします。
リアルな数字の話を考えるときに一番初めに考えた方がいいのは、結局自分が「いくらあれば生きていけるか」ということです。
〇〇円あれば、生活していけて、少し余裕があり、望んだ生活が送れる。その具体的な金額を知り、それを最低限の「利益目標」と決めることです。
そこから逆算して、家賃をいくらくらいにして、席数をどれくらいにして、メニューはどういうもので、いくらで提供するかを考えていくのです。
多くのカフェ開業本には、お店をしたいと思ったら「コンセプト」を考えようと書いてあります。
実際僕も、はじめはそれに倣ってコンセプトを考え、カフェっぽいコンセプトを作ってみました。しかし、結局それはその後に捨てました。
内装もメニューもコンセプトも、すべては自分がカフェで生きていくためにいくら必要なのかを知らないことには、机上の空論でしかなかったのです。
目標のお金が決まれば、そこから売り上げの目安となる金額が見えます。
これくらいの売り上げが欲しいから、席数はこれくらいで、単価はこれくらいほしい。だから、こういうメニュー構成にしよう。
こんな具合に、どんどんお店の構想が決まります。さらに、売り上げが決まることで、具体的な物件の家賃や使える人件費の目安もわかってきます。
僕たちの場合は、夫婦で子供がいない状態でカフェをしています。次は、そんな夫婦二人が最低限生きていくのに必要な金額をどうやって計算したかを具体的にお伝えします。
【生きていくために必要なお金がわかれば、目標の売り上げが決まる】
たまに外にご飯を食べに行ったり、妻の誕生日には好きなものを買ってあげられたり、年に一度くらい旅行に行けるくらいで、あとは夫婦二人で笑っていつも幸せを感じながら生きていきたい。
そのために、どれくらいのお金が欲しいかを考えました。
始めは本当にざっくりと、夫婦二人で働くからサラリーマン時代の給料二人分で50万円くらい欲しいなぁと考えていました。
ですが、地に足をつけてカフェをやっていく計画を考えるために、「最低限必要なお金」をしっかりと考えました。
以下が僕が洗い出した、生きていくために必要なお金です。
- 食費
- アパートの家賃
- アパートの水道光熱費
- 携帯電話代などの生活費
- 諸々の保険(生命保険や車の保険など)
- 税金年金
- 貯金
- おこづかいなど
それらを計算して、僕たち夫婦が生きていくのに必要なお金は、月に「25万円」だということがわかりました。人によって必要な出費や金額は、もちろん変わってきます。
25万円という金額さえ稼ぐことができれば、好きなことをして生きていける。僕はこの数字がわかった時、妙に安心した感じを覚えました。自分の中に一本の軸ができたように感じたんです。
どうでしょうか?結構難しそうな金額だと思いますか?それとも意外と稼げそうだと思える金額でしょうか?
僕は楽観的なので、「あ、意外と少ないな。これなら稼げるんじゃないか。最初は厳しくても、目指せない数字じゃないぞ」と考えました。
望んだ人生のために最低限必要なものを考え直すと、余計な物欲がなくなったのも良かったと思います。
毎月新しい服を買うことは、幸せに不可欠ではなかったんです。今まで当たり前にやってたことが、結構浪費であったことにも気づけました。
二人で必要な金額が25万円ということがわかり、必死に正社員を続けなくても生きていけることがわかりました。万が一カフェがうまくいかなくても、生きていくことは十分可能な金額だと思います。
欲しい収入の数字がしっかりと理解できたことで、そこから僕のカフェ開業への計画はスピードを増していきました。
【欲しい金額がわかれば、目標の売り上げも家賃の目安もわかってくる】
飲食店の収入に対する支出の割合は、平均的にみると以下のようになると言われます。
- 人件費 30%
- 家賃(駐車場合わせて) 10%
- 水道光熱費 5%
- その他経費(消耗品費など) 10%
- 仕入れ費 33%
- 利益 12%
最低限生きていくのに必要なお金を先ほど計算しましたが、僕のように夫婦二人でお店をやる場合には、「人件費30%=欲しいお金=25万円」ということになります。
ここにアルバイトを入れると、アルバイトの月給を例えば15万円とすると、それをプラスした金額の40万円が人件費の30%であるということです。
人件費を25万円としてその数字から逆算して考えると、ほかの部分の金額は以下のようになります。
- 人件費 25万円
- 家賃(駐車場合わせて)8万3千円
- 水道光熱費 4万1千円
- その他経費 8万3千円
- 仕入れ費 27万3千円
- 利益 9万9千円
これを実現するために必要な「目標売上」= 82万9千円
自分が欲しい金額が決まれば、ここまで具体的な数字が見えてきました。
欲しい金額が僕より少なければ、もっとハードルは下がりますし、多ければより頑張ってやっていかなければなりません。
僕もなんとなく2人で50万欲しい!みたいな考え方のままだったら、目標売上は167万円も必要だったわけです。
それで始めていたらかなり難しかったでしょうし、その前に無理だと感じて始めれてすらいなかったかもしれません。
ここまでの数字がわかれば、目標売上を達成するためにどうするかということも具体的に考えることができます。
ぜひここまでの数字を出してみてください。これが、一歩あなたのカフェの夢に近づくきっかけになると思います。
【生きていくのに必要な金額を知って、カフェの夢実現に向けて一歩踏み出そう】
あなたがカフェをやるにあたって、毎月必要な金額、そして目標とする売上金額は出ましたか?
あなたのイメージするカフェでこれだけの売り上げを出すことができれば、あなたはカフェオーナーという夢を叶えて生きていくことができます。
儲け重視でいくと、カフェ経営はおすすめできない商売です。
しかし、カフェをすることで、ヒトとして生きていくうえで大切な多くのことを手に入れることができます。
こうしたものをきっとあなたも望んでいるのではないでしょうか?
身の丈にあった必要最低限の利益でいいのであれば、そう難しくない数字が今あなたの前に出ているのではないかと思います。
怖さもきっとあるでしょう。僕も全くなかったわけではありません。けど、僕は今、自分でこの生き方を選んで、一歩を踏み出して本当に良かったと思っています。
生き方や価値観はひとそれぞれですが、興味があればぜひ少しづつカフェで生きていく方法を考えてみてください。
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