この記事では、SNSでマネタイズするための方法や注意点、向いているジャンルを紹介します。
こうした内容で解説します。
【なぜ稼げる?SNSでマネタイズできる理由と仕組みを解説】
ソーシャルネットワークサービス(SNS)は、マネタイズしやすいプラットフォームです。SNSには多くのユーザーが集まっているため、インフルエンサーやクリエイターにとって絶好の収益機会があります。
まずは、SNSでマネタイズできる理由と仕組みについて解説します。
・SNSでマネタイズする4つの仕組み
SNSでマネタイズする主な仕組みは以下の4つです。
- 商品を売る
- 広告収入をもらう
- 教える(有償オンラインセミナーやコンサルティングなど)
- 応援してもらう(投げ銭、有料コミュニティ)
それぞれ解説します。
1. 商品を売る
SNSでは自身が開発したデジタル商品(電子書籍や動画講座など)やグッズの販売に向いています。自分の商品がある方は、SNSを集客に使うことで多くの認知を獲得できます。
2. 広告収入をもらう
SNSの投稿にて企業の商品紹介を行い、広告費をもらうという方法もあります。フォロワー数が多いインフルエンサーほど、広告費収入が高くなります。
また、成果報酬型広告のアフィリエイト広告でマネタイズすることも可能です。商品紹介を行い、購入された場合に一定の金額があなたに支払われるといったものです。
3. 教える
SNSで自身の知識やスキルを発信することで、マネタイズすることもできます。有料のオンラインセミナーやコンサルティング、教材販売をするなどの選択肢があります。
4. 応援してもらう
SNSでは投げ銭機能を使って、ファンから寄付をもらうこともできます。またオンラインコミュニティといった方法でマネタイズする方法もあります。
SNSではフォロワー数が多ければ多いほど、収益化の可能性が高まります。けれども、たとえフォロワー数が多くなくても、ターゲットを絞りこんでマーケティングを行えば、十分にマネタイズできるはずです。
・SNSでマネタイズができる4つの理由
SNSがマネタイズしやすいプラットフォームである理由は以下の4点です。
- 人が集まる場所だから
- 興味のあるものに出会えるから
- ファン化しやすいから
- 商品紹介ページへのリンクを貼れるから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 人の集まる場所だから
SNSには多くの人が集まっています。例えばインスタグラムには10億人以上のユーザーがいます。(2024年時点)
つまり、SNSは巨大な集客の場になっているのです。あなたも1日の中で何度SNSを開くかを考えてみてください。テレビや雑誌を見る回数より圧倒的に多いですよね。
かつては看板広告やテレビCMが主要な宣伝手段でしたが、今ではSNSがその役割を担っています。SNSであれば、低コストで多くの人の目に触れることができるのも大きな利点です。
2. 興味のあるものに出会えるから
SNSでは、ユーザー自身の嗜好に合わせてコンテンツが表示されます。つまり、ユーザー一人ひとりの興味関心に沿った情報に出会えるのです。
自分の興味のあるものに出会ったら、「欲しい」という気持ちになりますよね。SNSは購買意欲が湧く出会いが多いというわけです。
ターゲットを絞った宣伝を行えば、関心のある層に効率よくアプローチできるでしょう。
3. ファン化しやすいから
SNSは継続的に発信できるプラットフォームです。定期的に投稿を行えば、リピーターを増やせます。
心理学で用いられる「単純接触効果の法則」によると、ある対象に対して接触回数が増えるほど、好意的になるといわれています。SNSであれば、毎日目にする人には自然と好意を持つということで、ファン化しやすくなるということです。
4. 商品紹介ページへのリンクを貼れるから
SNS上では、自身の商品やサービスを紹介するための外部リンクを貼ることができます。これにより、ユーザーをその商品やサービスのページに誘導することが可能です。
「詳しくは概要欄(キャプション)で!」という文章をよく見かけますよね。投稿に興味を持ったユーザーは、リンク先でさらに詳しい情報を得ることができます。そしてそのリンク先で商品を購入したり、サービスを契約したりできるわけです。
こうした手順を経て、SNSからユーザーを自身の収益源へと誘導できるのがポイントです。つまり、SNS上で認知されたことが収益に直結するのです。
【個人がSNSでマネタイズする6つの方法】
SNSでマネタイズするには、さまざまな手法があります。ここでは代表的な6つの方法をご紹介します。
それぞれの詳細を見ていきましょう。
1、自分の商品販売
自分でECサイトを運営したり、Kindleやnoteなどの商材販売サイトに登録して、自分のオリジナル商品を販売することができます。
SNSのプロフィールページや投稿に商品へのリンクを設置することで、商品販売に繋げられます。自分だけのオリジナルコンテンツや商品を販売している人は活用必須です。
2、インフルエンサーとしての企業案件(商品PR)
ある程度のフォロワー数があれば、企業からPR案件を受注できるようになります。企業の商品やサービスをSNSで紹介し、フォロワーに直接プロモーションすることで報酬を得られるのがインフルエンサービジネスです。
フォロワー数の目安は1万人程度とされています。ただし、場合によってはフォロワーの「アクティブ率」や「エンゲージメント率」といった質の部分が重視されることもあります。
主な対価の形態としては、
- 商品やサービスの無償提供
- 固定報酬型(1回いくらで商品紹介)
- 成果報酬型(商品購入などの成果に応じて報酬が発生)
などがあります。
3、アフィリエイト
アフィリエイトとは、自分のSNSから企業の商品やサービスを紹介し、その商品が購入された際に報酬が得られるマーケティング手法です。自分で商品やECサイトを持たずともSNSで商品紹介ができるので、比較的手軽にマネタイズできます。
アフィリエイトプログラムには、サービス分野ごとに専門のASPがあります。ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)に登録し、提携企業の中から自分が商品紹介したい分野のものを選んで紹介します。
ASPについては以下の記事で解説していますので参考にしてください。
商品の種類は、
- Amazonや楽天で扱っている商品
- プログラミングや動画編集スクール
- 食材宅配サービス
- 保険やローン
- クレジットカードなど
と多岐にわたるので、自分に合ったジャンルの商品を見つけられそうです。
4、SNSコンサル/SNS運用代行
SNS活用に詳しいスキルを活かして、企業やクリエイターのSNS運用をサポートすることもできます。具体的には、SNS運用のノウハウを提供するコンサルティングや、実際の投稿作業やリプライ対応などをお手伝いする運用代行といった内容になります。
主なサービス項目は以下のようなものが考えられます。
- SNS戦略の立案
- 投稿計画の策定
- 定型投稿作業
- ユーザーとのコミュニケーション対応
- データ分析と改善提案
SNSコンサル/運用代行は、クライアント企業から月額の収入を得られるビジネスモデルです。クラウドソーシングやSNS、スクールを通して案件を獲得することができます。
5、ライブ配信と投げ銭
ライブ配信で利用できる投げ銭機能を利用して、自身のスキルや知識を発信しながら視聴者から投げ銭を貰うという手法も可能です。YouTube、Instagram、TikTokなど主要SNSはライブ配信機能を搭載しています。
ライブ配信のメリットは以下の通りです。
- リアルタイムでファンとコミュニケーションが取れる
- 投げ銭収入が期待できる
- アーカイブ化してオンデマンドコンテンツとしても活用できる
配信内容は、ゲーム実況、歌、ダンス、ライフスタイル発信、教育コンテンツなど多岐にわたります。自身の特技や魅力を存分に発揮できるのがこの手法の醍醐味です。
5、サブスクリプション運営
オンラインコミュニティを運営し、会員からの月額料金収入を得るビジネスモデルです。SNSを活用したマネタイズ手法の中では比較的新しい形態です。
例えば以下のようなコミュニティが想定されます。
- 趣味・スキルに関する情報交換コミュニティ
- オンライン学習コミュニティ
- ライフスタイルに関するコミュニティ
運営者は会員向けにSNSグループを用意し、有料の限定コンテンツやイベントを提供していきます。会員はそのサービスに対して月額料金を支払う形になります。また、SNSとは別にオンラインサロンなども合わせて運営することも可能です。
【SNSで稼ぐために必要なこと】
SNSでマネタイズする方法を解説しましたが、SNSで稼ぐためにはいくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
SNSで稼ぐために必要なスキルをひとつずつ解説していきます。
1、目的を決めてターゲットを絞る
SNSでマネタイズする際の最初のステップは、自分の目的とターゲットを明確化することです。マネタイズの手法としては以前説明した通り様々な選択肢がありますが、全てを同時に行うのは現実的ではありません。
まずは以下の2点を決めましょう。
- マネタイズの目的(収入源の確保、製品やサービスのPR、個人ブランディングなど)
- ターゲットとするフォロワー層(年齢層、関心事、ニーズなど)
目的とターゲットが明確になれば、投稿内容の方向性が定まり、適切な戦略を立てやすくなります。例えば、20代独身女性をターゲットに据えるのか、40代共働き主婦層に焦点を当てるのかで、発信すべき内容は大きく異なってきます。
2、フォロワーを増やす
SNSでマネタイズするには、一定数以上のフォロワーが不可欠です。フォロワー数が多ければ多いほど、商品やサービスの認知度が高まり、マネタイズのチャンスが広がります。
主なフォロワー獲得方法は以下の通りです。
- ハッシュタグの活用
- 自身の投稿内容の質の向上
- 有名インフルエンサーとのコラボレーション
- SNSキャンペーンへの参加
あるデータによれば、Instagramで収益化するためには最低でも5,000人程度のフォロワーが必要とされています。ただ、フォロワー数よりも「エンゲージメント率(投稿への反応率)」の方が重視される傾向にあります。
3、ユーザーの興味を引くコンテンツ作成
SNSでマネタイズするには、ユーザーの関心を惹きつける魅力的なコンテンツが欠かせません。退屈なコンテンツでは誰も見てくれず、広告収入や売上にも繋がらないですよね。
効果的なコンテンツには以下の要素が備わっていると良いでしょう。
- ユーモアと共感が生まれるエンターテイメント性
- ノウハウを凝縮した実践的な情報価値
- 美しさや憧れを感じさせるビジュアル表現力
- リアルな体験談やストーリー性
自身の長所や魅力を最大限に活かしつつ、ターゲットのニーズにマッチした内容を心がける必要があります。また、投稿頻度や時間帯など、アルゴリズムを意識した運用も大切なポイントです。
4、分析と改善によるアルゴリズム攻略
SNSアルゴリズムの動向を把握し、データ分析に基づいて投稿内容を最適化することが重要です。各SNSプラットフォームにはそれぞれ独自のアルゴリズムがあり、ユーザーに適切な投稿を届けるよう設計されています。
SNSからフォロワーの反応を示すデータが提供されるので、これらを定期的に分析し、どのような投稿が好評だったかを把握します。さらに改善点を見つけ、良質な投稿の特徴を学んでいく必要があります。
主な分析項目は以下の通りです。
- 投稿ごとのインプレッション数(視聴・閲覧数)
- エンゲージメント率(いいね数やコメント数)
- リーチ数(投稿が届いた潜在的ユーザー数)
- フォロワー増減数
- 投稿タイミングや形式
このサイクル(分析 → 改善 → 実行)を継続的に行うことで、徐々にアルゴリズムにフィットしたコンテンツ運用ができるようになります。
5、トレンドに敏感になる
SNSでマネタイズするには、時代の潮流に乗った新しいコンテンツが求められます。トレンドに敏感になり、今ホットな話題やニーズを的確に捉える感性が不可欠です。
最新のトレンドを知るためのポイントは以下の通りです。
- SNSのトレンド機能を活用する
- インフルエンサーの発信内容をチェックする
- ジャンルごとの有名ハッシュタグを追う
- ユーザーの投稿から話題のニーズを探る
たとえば2020年にコロナ禍が始まった際、巣ごもり需要によってオンライン旅行やエクササイズ系の動画が大流行しました。このようなタイミングで、今話題のトレンドをいち早く取り入れたクリエイターは多くの支持を得られたはずです。
【マネタイズに向いているSNSとそれぞれのやり方】
SNSでマネタイズするには、そのプラットフォームの特性を理解し、適切なマネタイズ手法を選ぶ必要があります。
ここでは、マネタイズに向いているSNSとして、Instagram、YouTube、TikTok、X、Facebookの5つを紹介します。
それぞれのプラットフォームの特性を理解し、マネタイズしやすいジャンルやコンテンツを投稿することで、SNSからの収益化を実現できます。
Instagramは画像や動画を投稿するSNSです。比較的マネタイズしやすいプラットフォームです。主なマネタイズの手法は以下の通りです。
- アフィリエイト
- インフルエンサー収入
- プロダクト販売
アフィリエイトは、自分の投稿にリンクを埋め込み、そこから購入があればコミッションを得る手法です。また、インフルエンサーとして企業から報酬を得たり、自分のプロダクトを販売したりもできます。
・YouTube
YouTubeは動画投稿サイトですが、マネタイズにも向いています。主な収益源は以下の通りです。
- YouTubeパートナープログラム
- スーパーチャット
- YouTubeチャンネルメンバーシップ
- アフィリエイト
YouTubeは再生回数や購読者数に応じて広告収入を得られるパートナープログラムを提供しています。また、ライブ配信時に視聴者からスーパーチャットを通じて収益を得ることもできます。
さらに、チャンネル メンバーシップを設定すれば、ファンから定期的に収入を得られます。加えて、動画にアフィリエイトリンクを設置することも可能です。
・TikTok
TikTokは短尺動画投稿アプリです。最近人気が高まっており、マネタイズの機会も増えてきました。主なやり方は以下の通りです。
- TikTokクリエイターファンド
- 企業案件
- アフィリエイト
- 投げ銭
TikTokクリエイターファンドは、再生回数に応じた報酬を得られるプログラムです。また、インフルエンサーとして企業とタイアップすることで収入を得られます。さらに、ライブ配信の視聴者から投げ銭を受け取ることもできます。
・X(旧Twitter)
XはTwitterの新名称です。マネタイズでは比較的遅れをとっていましたが、最近機能強化が図られ注目を集めています。
- Xの収益化プログラム
- アフィリエイト
Xではクリエイター向けの収益化プログラムを導入しました。また、アフィリエイトでの収益化がしやすいのもメリット。特にトレンド性の高い商品やサービスは稼ぎやすいです。
【SNSマネタイズに向いているジャンル】
SNSにはマネタイズしやすいジャンルと稼ぎにくいジャンルが存在します。マネタイズに向いているジャンルには、以下のものがあります。
それぞれ解説します。
・飲食店紹介
地域密着型のSNSインフルエンサーが、飲食店の雰囲気やメニュー、こだわりを発信すれば、知名度向上と集客につながります。
飲食店の紹介は、地元の企業から依頼を受けることがマネタイズのカギになります。オーナーから紹介料を受け取ることで、飲食店紹介ジャンルのマネタイズが可能になるのです。
・ガジェット
ガジェットジャンルでは、アフィリエイト報酬と商品提供がマネタイズの近道です。
新製品のガジェットを手に入れたいユーザーは多数いますが、商品の魅力や機能がわかりにくいのが課題です。そうしたターゲット層に向けて、実際に製品を使った上での紹介を行います。
それを見たユーザーが商品を購入すると、アフィリエイト報酬がもらえます。
また、商品の認知を広めたい企業から、商品提供を受けられることも。ガジェットの中でもジャンルを絞って情報提供すると、その分野の専門家として商品提供を受けられるかもしれません。
・フィットネス/健康
フィットネス・健康ジャンルは、アフィリエイトを組み込むことでマネタイズに適しています。
健康志向の高まりから、ダイエットや筋トレに関する需要は絶えず存在し、SNSで情報収集する人も増えています。
自身の体験を交えながら関連製品やサービスを紹介すれば、フォロワーからの信頼が得られるでしょう。
そうして得た信頼を活かし、パーソナルジムやダイエット食品の購入など、アフィリエイトプログラムに誘導することでマネタイズにつなげられるのです。
・節約
節約ジャンルもアフィリエイトと相性が良く、マネタイズに適したジャンルです。
物価高騰の影響で、多くの人が家計の節約に関心を持っていますよね。自身の経験に基づいてお得な情報や節約術を発信すれば、多くのフォロワーを獲得できるでしょう。
フォロワーに対して、保険の見直しや格安SIMへの移行方法など、節約に役立つサービスや商品のアフィリエイトリンクを紹介することでマネタイズできるのです。
・ペット
ペットジャンルも、アフィリエイトと組み合わせることでマネタイズに適しています。
ペットブームの影響で、ペット関連の需要は高まる一方です。しかし、初心者にとっては正しい飼い方やおすすめ商品の選び方がわかりにくい面があります。
ペットの種類ごとの飼育ノウハウやおすすめグッズを紹介すれば、フォロワーからの支持が得られます。その支持を活かし、アフィリエイトプログラムで関連商品を案内することで収益化できるのです。
【SNSで稼ぎたい人が注意すべきこと】
SNSをマネタイズしようとする場合、以下のことに気をつける必要があります。
それぞれ解説します。
・DMでの怪しい勧誘に気をつける
SNSで発信活動を始めると、マネタイズに関するDMが届くことがあります。しかし、中には詐欺や怪しいビジネスの手口にひっかかるケースもあります。
・利用規約違反でBANされないように気をつける
SNSのマネタイズにおいて、利用規約に違反する行為をしてBANされてしまうと、これまでの努力が水の泡になってしまいます。
特にアフィリエイトや広告出稿については、各SNSの規約を確認する必要があります。例えばInstagramでは一定のルールを守らない場合、垢停止などのペナルティが科されます。
・収益化に成功したら確定申告を行う
SNSで一定の収入を得られるようになったら、所得税の確定申告が必要になります。マネタイズにはいくつかの手法があり、副業としてマネタイズしている場合は、他の収入と合算して申告する必要があります。
以上がSNSでマネタイズする方法でした。この記事が少しでも参考になれば幸いです。