Webマーケティングを学ぶ方法には、「スクールを受講する」か「独学する」かの2つがあります。
スクールを受講すると、10万円以上のお金がかかります。なので、まずは本や動画で独学したいという方もいらっしゃるでしょう。
実践的な力や実務経験は一切身に付かないので、学んでも意味がないのです。
逆にスクールでは、実務に近いカリキュラムでしっかりと自分の頭で考える機会があり、マーケティングの考え方やスキルを身につけることが可能。
また、転職サポートが非常に強力で、未経験でも数週間でWebマーケターへ転職できるため、マーケター転職を目指す人にもおすすめできます。
この記事では、以下の内容でお伝えします。
- Webマーケティングスクールを受けても意味がないと言われる理由
- スクールを受けても意味がない人の特徴
- スクールを受ける価値がある人の特徴
- スクールではなく独学することの4つのデメリット
Webマーケティングスクールを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
>> Webマーケティングスクール卒業生の転職成功率は? 未経験から受講した人の転職事例を紹介
>>【2024年最新】転職支援に強いWebマーケティングスクールおすすめ8選
【Webマーケティングスクールを受けても意味がない人の特徴】
まず初めに、Webマーケティングスクールを受けても意味がない人の特徴について解説します。
こうした方はスクールを受けても無駄になる可能性が高いのでおすすめしません。その理由をお伝えします。
・具体的な目標がない人
スクールで達成したい目的や将来のキャリアビジョンが曖昧な方は、卒業後に何も残らない可能性があると思います。
勉強している間はある程度の満足感を得られるかもしれません。
しかし、受講後に残るのは卒業したという実績だけ。仕事に活かす予定や転職する予定がなければ、その知識やスキルを使う場がなく、宝の持ち腐れになります。
私は以前データアナリティクスの講座を受けましたが、まさにこの状況に陥ってしまい、講座代が無駄になったなと後悔しました。
一方、「ECサイトの運営者としてフルファネルのマーケティング施策を立案し実行したい」「Webマーケターに転職して働き方を変える」など、具体的な目標を持っていると全然違います。
授業の内容以上に講師から学ぼうという意識が強まりますし、質問やサポートなどを最大限に活用しようと思いますよね。
具体的な目標を定めて、それを達成するために最大限活用する。そういう気持ちがないとスクール代の元を取ることはできず、受けても無駄になってしまいます。
・スクールの授業以外に勉強時間を取れない人
スクールの授業は週に1〜2回ほど。それだけであれば、仕事をしながらでも受講できると考えているかもしれません。
しかし、実際は授業までの間に様々な課題をこなす必要があります。
課題をせずに授業に参加することも可能ではありますが、得られるものは圧倒的に少なくなるので、授業以外の勉強は必須だと感じました。
スクールのカリキュラムは体系的かつ実践的なので、着実にスキルを身につけることができます。ですがそれは全てのカリキュラムと課題をこなせた場合だけ。
仕事が忙しくてスクールの課題に取り組めなさそうな人は十分にスキルを磨けない可能性があるので要注意です。
必要な勉強時間はスクールの公式サイトや無料相談で聞いてみてください。
・教養や資格取得の感覚で勉強したいと思っている人
Webマーケティングに興味があって、教養や資格感覚で勉強してみたいという方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、それだと目的が弱く、勉強しても無駄になりやすいので注意が必要です。
教養として学びたいといった方であれば、書籍や資格の参考書での独学で十分です。
スクールは実務と同レベルの実践課題などを行なって、考え方やケースワークを学ぶ場だと感じています。
知識が欲しいだけであればわざわざ数十万円も払う必要はないので、目的に合った方法で勉強することをおすすめします。
以上のように、Webマーケティングスクールに通う目的や今いる環境によっては、受講しても実りの乏しい結果に終わる可能性があるので注意が必要です。
【Webマーケティングスクールを受けるべき人の特徴】
Webマーケティングスクールは上記の方にとっては意味のないものになってしまいます。では、どんな方には受講する意味があるのでしょうか?
具体的には、以下の方はスクール費用以上の効果を得られることが可能だと思います。
理由をそれぞれお伝えします。
・Webマーケターへ転職したい人
結論、未経験からWebマーケターに転職したい人は、Webマーケティングスクールの転職支援を受けることが最短ルートです。おすすめというレベルではなく、もはや必須とも言えます。
Webマーケターは人気の高い職種で、年収も比較的高水準です。しかし、未経験からWeb マーケティングの仕事に就くのは難しいのが現状。
未経験可の求人もありますが、実は営業や事務の仕事になるなど、結局のところWebマーケティングのキャリアを歩むことはできないんです。
スクールでは、デジタルマーケティングの基礎知識からWebサイト分析、リスティング広告運用、ソーシャルメディアマーケティングなどの実践的な内容を体系的に学べます。
また、現役のマーケター経験者から直接指導やを受けられる点も大きいです。彼らの経験やノウハウ、最新の事例なども踏まえて教われるため、マーケターとしての現場レベルの実践力が身に付きます。
さらに、独自の求人を持っていたり、Webマーケター転職に最適化された履歴書や面接対策を受けられるのもスクールのメリット。
個人的には、転職するならスクール経由を圧倒的におすすめします。
・マーケティングに強くなりたい個人事業主やフリーランス
個人事業主やフリーランスにとって、Webマーケティングを学ぶことは自らの商品・サービスの売上に直結します。
しかし、マーケティングを独学で学ぶのは効率的ではありません。
そこでスクールに通うことで、短期間で集中的にWebマーケティングを学び、実践に活かすことができます。
お店の店主や自社商品を販売している方はもちろんのこと、WebデザイナーやWebライター、動画編集者などのフリーランスもWebマーケティングを学ぶことで自身の収入アップに繋げられます。
カリキュラム以外にも、自身のビジネスの課題について相談することも可能。プロのマーケターの視点でビジネスを見直すことができるのも大きなメリットです。
また、スクールではつながりを作る機会もあり、同期や卒業生コミュニティでの出会いから新たな仕事のチャンスにもつながる可能性があります。
収入に直結するスキルとつながりが獲得できるのでおすすめです。
・Webマーケ担当になった新人
既に企業に就職しWebマーケティング業務に携わることになった新入社員の場合も、スクールを受講する価値があります。
企業によっては、新入社員研修でWebマーケティングの基本的な知識は身につけられるものの、本格的な実践までは教えていないことが多いです。
特に新人の頃は先輩のマーケターについていけず、苦い思いをすることもあるでしょう。
スクールでWebマーケティングを体系的に学んだり、プロのマーケターの知見を得たりすることで、知識と実践力を高めることができます。
ケーススタディの際には、自分の会社の課題を題材にすることもでき、企業内の実務にもスムーズに繋げられます。
さらに、スクール同期と意見交換できる点も大きなメリットです。他社の実例を共有し合ったり、課題について相談できたりと、Webマーケターとしての視野を広げる素晴らしい機会になるはず。
このように、Webマーケティングに関する新しいスキルと人脈を得ながら、質の高い実践力をつけることができます。そうした点で、新人社員にもスクールは意義があると言えます。
【Webマーケティングスクールを受講せずに独学することのデメリット】
Webマーケティングは本や動画で独学することも可能です。しかし「知っていると使えるは違う」ので、デメリットも大きいことを忘れてはいけません。
Webマーケティングの勉強は独学だけでは意味がない理由を5つお伝えします。
特に未経験からのキャリアチェンジを視野に入れている方にとっては、独学だけでは厳しいのが現実です。
独学を始める前にこれらのデメリットを理解しておいてください。
1、ネットや書籍の情報は古い理論ばかり
効果的なマーケティング施策は毎年変化しています。数年前にはSNSや動画のマーケティングなどほとんど存在しませんでしたよね。
そのため、マーケティングにおいて古い情報はほとんど役に立ちません。
数年前に発売になった書籍は当然のこと、最新の書籍であってもその本が構想されたのは数ヶ月前。マーケティングの最前線の知識やノウハウとは決して言いがたいのが実情です。
また、インターネット上で検索して出てくる情報の中にも古くて使えないものが多く混ざっています。
こうした寂れた知識をどれだけ身につけても実務では全く成果につながりません。
ただし、マーケティング系の本が全く役に立たない訳ではありません。基礎を学んだ後やさらなるスキルアップを目指す上では勉強が欠かせないのです。
マーケティングスキルを高めるためにおすすめの本は以下の記事でも紹介しています。37冊とボリュームたっぷりですが、気になる方は参考にしてみてください。
2、広告運用には費用がかかるので無料での習得は不可能
また、マーケティングの勉強を完全に無料で勉強することも不可能です。
いやいや!本は図書館で借りて、動画はYouTubeで探せば無料でWebマーケティングを独学できるじゃん!天才!
実は私もこのように考えていました。確かにプログラミングのようなスキルであれば無料の教材を使って独学することもできます。
しかし、Webマーケティングにおいては無料で独学は不可能です。それは、広告運用をするためにはどうしても費用がかかるからです。
ネット広告の運用はWebマーケティングの基本的なスキル。Googleキーワードプランナーを使った広告の出稿方法や費用対効果の高いキーワード選定力は実践を通してしか身につきません。
広告費をかけずに施策だけ考えても「机上の空論」なのです。実際にその施策に効果があるかどうかは広告費をかけて運用してみる必要があります。
Webマーケティングスクールではカリキュラムの中で実際に広告運用の方法を学ぶことができます。
課題を通して効果的なキーワード選定のスキルも磨かれますので、しっかりWebマーケターとしてのスキルが身につくと言えるでしょう。
分析をして仮説を立てて広告を回して検証をする。それを繰り返すことではじめて、Webマーケティングのスキルは身に付きます。
3、独学だけでは実務経験がなく採用されにくい
Webマーケターとしての力量を図るもの。それは「いかに良いアウトプットができたか」です。インプットの量ではありません。
インプットとはいわば勉強のこと。本を読んだり動画を見たりして自分の中に知識をインプットしていくイメージです。
一方、頭の中で考えたことを行動や施策という形で自分の外に出すことがアウトプットです。
優秀なマーケターは勉強の量ではなく、どれだけ当たる施策を出せたかで評価されています。
会社やお店をやっている人やメディアを運営している人ならともかく、学生や社会人の多くはマーケティングを実践できる環境を持っていないでしょう。
いくら勉強しても学んだことをアウトプットできる環境がなければ意味がありません。実務経験がゼロの人は転職市場で評価のされようがないのです。
実際、職業情報提供サイト「jobtag」によると、Webマーケター職においては入職前に実務経験が必要なケースが80%となっています。
マーケティングスクールでは課題を通してマーケティングワークを経験できます。中には実際に存在する会社のマーケティング施策を考える授業もあるので、独学とは比較にならないくらいアウトプットの機会があります。
インプットとアウトプットのバランスが取れた学習が、Webマーケティングスクールに通うことでできるのです。
4、体系的なカリキュラムがないと勉強に終わりがない
英語の勉強では、単語や文法の基礎を押さえた上で、ライティング・リスニング・スピーキングなど様々な面で勉強を進めていく必要があります。
マーケティングスキルも英語と同様で、様々なスキルから構成されています。
- CVRやLTVといった専門用語の理解
- マーケティングフレームワーク活用
- 行動心理、インサイトの分析
- セールスライティング・ストーリーテリングの習得
- 情報を見て分析や仮説を立てる能力
- Webマーケティングツールの活用
- WEB集客、SEO
- 広告出稿のノウハウ
- Excelでの資料作成能力
- Power Pointを使ったプレゼンスキル
Webマーケターになるにはこのようなスキルが必要になります。
必要なスキルが多いので、初心者のうちは何をどのレベルまで勉強すれば良いかがわかりません。
実際に、デジプロの行った独自調査によると、Webマーケティングを独学した人の多くが以下のようなことで悩んでいます。
(引用元:DIME/独学でWebマーケティングのスキルを習得することは可能か?)
- 学んだ内容を仕事で活かす方法がわからない
- どうやって副業を始めたらいいかわからない
- 最新のノウハウについてはどこで学べるかわからない
- プロのWebマーケターとのコミュニケーションが取れない
- 独学だけではWebマーケターへの転職が難しく意味がなかった
私もマーケティング関連の本を何冊も読みましたが、Webマーケティングの知識を得ることは出来ても使えるようにはなりませんでした。
もちろん、時間をかけて全て学んでいけば、いずれはマーケティングの知識を身につけることはできるでしょう。
しかし、それではいつまで経ってもマーケターとして稼ぐことはできませんよね。
稼げるレベルのスキルを最短で体系的に学ぶ。Webマーケティングスクールはそのための最適な方法です。
5、未経験可のマーケティング会社への転職ではマーケターの仕事ができない
転職サイトで検索すると、未経験でも応募可能なマーケティング会社も存在します。確かに20代前半であれば第二新卒として将来性に期待した採用が行われています。
マーケターとしてのキャリアを築きたいなら、そうした求人に安易に飛び込まず、しっかりとマーケターとして採用してくれる企業を見つける必要があります。
そうした基準で探すと、残念ながら未経験者でも可能な求人はほぼありません。
マーケティングスクールからの斡旋であれば、入社早々からマーケターとしてのキャリアをスタートできるのでおすすめです。
【Webマーケティングスクールを受ける意味と享受できるメリット】
独学にはデメリットが多いとお伝えしました。一方、Webマーケティングスクールを受講すると以下のようなメリットを享受できます。
それぞれ解説します。
・理論と実務を体系的に学べて着実にスキルアップできる
Webマーケティングスクールでは、マーケティングの基礎理論から最新で有効な施策まで、体系的にカリキュラムが組まれています。
座学だけでなく、課題やケーススタディを通して実践的な知識とスキルを身につけられるため、即現場に出ても活躍できるようになります。
加えて、定期的な課題やレポートの提出を通して自身の理解度を確認でき、講師のフィードバックでは更なる知見も得ることができます。
こうしたきめ細やかなサポートで着実にスキルアップを図ることができるのです。
・マインドセットや基準も身につけられる
スクールの講師は現役のWebマーケター。彼らが普段意識している顧客目線やデータ視点、作業のスピード感を間近で体感できるのもスクールの大きな魅力です。
彼らのプロフェッショナルとしての価値観やマインドセットも同時に身につけることができ、Webマーケターとして働くイメージを持つことができるでしょう。
また、プロの思考の深さや作業のスピード感、同じ受講生の課題に取り組み意識など、基準値を高められる点も見落とせません。
独学は良くも悪くも自分のペースでしか物事を進めることができないため、基準値(レベル感)の低いWebマーケターになってしまうので要注意です。
・手厚いサポートを受けてキャリアアップできる
多くのWebマーケティングスクールでは、現役のマーケターによる指導が受けられることに加え、カリキュラム修了後には、キャリアカウンセラーによる転職支援サービスが用意されています。
具体的には、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など、きめ細やかなサポートを受けることができます。
Webマーケター転職に最適なサポートを得られるので、内定獲得率も高いのが特徴です。
このように手厚い支援を受けることで、スムーズな就職活動ややりがいのあるキャリアアップを実現できます。
・多様な視点と繋がりを得られる
Webマーケティングスクールでは、同じ志を持つ受講生同士が切磋琢磨する環境が用意されています。
グループディスカッションやワークショップを通じ、様々な業界・職種の人々と交流することで、新たな気づきが得られることも頻繁にあるでしょう。
また、受講生間でSNSなどでコミュニティを形成し、情報交換したり、求人情報を共有したりと、受講後も継続的な繋がりが生まれます。
このようなつながりは、今後のキャリア構築にも役立つはずです。
・今はコストを抑えられる(リスキリング補助金)
2025年まで、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」が行われており、対象のスクールの受講生は、受講料の最大70%がキャッシュバックされます。
40万円の料金のスクールが12万円で受けられるなど、今がまさに受講の最高のタイミング。
制度の対象者は年齢要件などの条件があるものの、国が主導的にキャリアチェンジを後押ししているため、Webマーケターを目指す際の強力なバックアップとなるでしょう。
こうした理由から、Webマーケティングスクールは受講する価値が高いと言えます。
特に転職希望者には最適なルートだと思いますので、ぜひスクールを活用して望む未来を手に入れてください。
この記事が少しでも役に立てば幸いです。