社会人として恥ずかしくないよう新聞をとって情報収集をしようと思うんだけど毎日読める自信がない。新聞ってネットニュース以上の価値があるのかな? そして、どうやったら新聞で知った情報をしっかりとビジネスに活用できるだろう?
この記事ではこうした悩みを持っている方に、新聞の読み方と仕事への活用法をお伝えします。
情報収集方法として新聞は基本中の基本です。新聞は信頼性のある一次情報が多く、社会で起きていることを把握するのに役立ちます。
正しく新聞を読むことが出来れば、仕事上でも多くの良い効果を感じられるでしょう。
ぜひ参考にしてください。
【社会人に新聞は必要? いまだに強力な新聞を読むことのメリット】
新聞はオワコン。もう何十年も前からそう言われています。
事実、新聞の発行部数は年々下がる一方です。以前は家庭に必ずあった新聞も今では一紙もとっていない家も増えました。ネットのニュースサイトがあるので新聞を読む必要はないと感じている人も多いでしょう。
しかし、新聞にはいまだに強力なメリットがあります。新聞を読むことであなたが得られるものは以下のようなものです。
特に、ネットニュースと比べた時に一次情報が多いのは大きな特徴と言えます。記者が現場で取材した情報を元に書かれる情報は、ネットでありがちな他の人の記事を見て書いた記事とは質が大きく異なります。必要以上に誇張した表現で読者の気をひくこともありません。
経営者層や優秀なビジネスマンがわざわざ新聞を読むのにはやはり理由があります。社会人として立派な人間になるためには、新聞を読むことは欠かせない習慣の1つだと言えるでしょう。
では、どのような読み方をすればいいのでしょうか? 次の章で初級・中級・上級編に分けて新聞の読み方を紹介していきます。
情報収集を仕事に繋げる気付きを得られるはずです。新聞をこれから取ろうとしている方や、新聞を読んでいるけれど仕事に活用できないと感じている方は参考にしてみてください。
【ビジネスに役立つ新聞の読み方|カンタンに新聞が読めるようになる】
新聞の読み方として、ここでは以下の3つに分けてご紹介します。
- 初級編 「新聞の読み方を知って習慣化する方法」
- 中級編 「新聞からの情報収集効果を最大化する正しい読み方」
- 上級編 「自分の人生に活かす新聞活用法」
まずは初級編で読み方を習得し、その後に活用法を試みてください。
・初級編「新聞の読み方を知って習慣化する方法」
初級編では新聞を毎日読むための取り組み方について解説します。ポイントは5つです。
- 新聞は全部読まない
- 毎日読むテーマを決めておく
- 時間がないなら見出しだけ読む
- もっと時間がないなら1面だけ読む
- 新聞を読む習慣は「ながら」&「スキマ」で作る
それぞれ解説します。
[ 全部読まない ]
1つの新聞の文字数は50万字もあると言われており、それを毎日すべて読むことは不可能です。池上彰さんは毎日11もの新聞に目を通されます。全て読めるわけがないですよね。
つまり、新聞は全て読まなくて良い。これが新聞を読む上で大前提となります。
[ 毎日読むテーマを決めておく ]
全て読まなくて良いなら何を読めば良いのでしょうか? 基本的には「気になったニュース」について情報を集めれば良いでしょう。
また、紙面は大まかなカテゴリで分かれています。政治面、経済面、企業情勢面、社説、コラムといった感じです。そうしたカテゴリの中から毎日読むページを決めておくのも手です。
[ 時間がないなら見出しだけ読む ]
新聞を毎日読もうと思っても時間がないこともありますよね。そんな場合は、とりあえず新聞内の見出しだけ拾い読みしてみましょう。
紙面は見出しだけでもなんとなく内容が理解できるように構成されています。大まかな情報を仕入れるだけであれば見出しだけでも十分情報を収集できます。
そこで気になったことは後から読むように折り曲げておいたり、キーワードだけピックアップして時間があるときにネットで検索するようにします。
[ もっと時間がないなら1面だけ読む ]
時間がない方は1面だけでもチェックしておくとよいでしょう。新聞の最初のページを1面と言います。1面には、その日の出来事のうちもっとも重要で優先順位の高い情報が掲載されています。
1面の情報を押さえておけば、最低限の時事問題には対応できます。1面だけでもネットニュースよりも多くの情報が含まれます。新聞の顔に当たる部分なので、もっとも力が入れられている部分とも言えます。
読む時間がない人も1面だけは押さえておきましょう。
[ 新聞を読む習慣は「ながら」&「スキマ」で作る ]
新聞を取り始めると、最初は机に広げてかじりつくように見ます。しかし、一週間もしないうちにめんどくさくなって読むことをやめてしまうでしょう。
新聞を読むことを習慣にするためにはいかに行動のハードルを下げるかが重要です。私は習慣化のために「ながら」と「スキマ」を意識しました。
お風呂が沸くまでのスキマ時間で読む。電車を待つスキマ時間で読む。
このようにながら&スキマの時間を「新聞時間」と自分の中で設定することで、日々の中に新聞を読む時間ができます。
その際、「歯を磨く間で今日の見出しを総ざらいしよう」といった感じで集中して読もうとすると、より効果的な情報収集ができるはずです。
・中級編「新聞からの情報収集効果を最大化する正しい読み方」
まずは初級編として新聞の読み方の基本をお伝えしました。初級のステップをこなす中で新聞を読むことに慣れてきたら、中級編に進みましょう。
読解力が上がる情報収集方法のポイントは以下の3つです。
- 感情読み
- アクティブラーニング
- シチュエーション想定
それぞれ解説していきます。
[ 感情読み ]
「感情読み」とは、各記事に対して自分の思い(感情)を明確に持つ読み方です。
「えっ、そうなの?」
「なんでこうなってるの?」
「これめっちゃすごくない?」
このようにいちいち感情を持って記事に接することを「感情読み」と言います。
ほとんどの人は記事を読んだところで、ただただ流し見しているだけだと思います。あえて感情を伴わせることで、脳への定着力や探究心の向上につながります。
また、感情は自分の主張の根元でもあります。感情読みをすることで意見交換時に必要な自分の主張を育てることができるのです。
1つ1つのニュースや出来事に自分の感情を持ってみましょう。感情を持つことで記憶に定着しやすくなり、誰かと話しているシーンでも話題として持ち出すことができるようになります。
[ アクティブラーニング ]
アクティブラーニングとは、自分が興味を持ったことについて自発的に学ぶということです。
例えば、無理矢理やらされる数学の勉強と、好きなアーティストの情報収集、どちらが学習効果が高いですか? 明らかに好きなことを自分から知ろうとしている時ですよね。
ヒトは自分の気になることについてもっと知ろうとするときがもっとも理解度が高まります。新聞を眺めているだけではアクティブラーニングとは言えません。
新聞を読む上でアクティブラーニングをするとはどういうことでしょうか? それは、気になったニュースについてネットや書籍を用いてさらに調べるということです。そのような自発的に探究する行為がアクティブラーニングです。
2020年5月11日のニュース「首相 検察庁法改正は今国会で」を例にして、アクティブラーニングのやり方を解説してみます。まずは、前項で紹介した「感情読み」で、自分がこの記事についてどう思っているかを明らかにします。
このような感じで感情が出てきます。こうした疑問は新聞を読みながらなんとなく抱く人も多いと思いますが、ほとんどの人は「記事に書いてないからわからなかった」で終わってしまっているのではないでしょうか?
感情読みで生まれた疑問について、さらに深堀りして調べます。インターネットブラウザの検索窓に、自分が疑問に思ったことを打ち込んでさらなる情報を収集します。
自分が知りたいことの答えを自ら探しているので、単純に新聞を眺めているよりも圧倒的に自発的ですよね。知りたい、理解したいという気持ちが強いので、脳への影響も大きくなっています。
私たちに届くニュースは、その多くが簡略化されています。一部分を切り取っただけの「点」でしかありません。疑問や背景、他の視点を得ることで、「点」が「線や面」になっていきます。点で見ている人と面で見れている人では、その理解度は大きく違いますよね。
ニュースの点を線や面に広げる作業。それがアクティブラーニングなのです。
[ シチュエーション想定 ]
感情読みとアクティブラーニングによって自分の中での理解度は格段に上がります。その上で、そのネタを誰かに話すときのことを考えてみること。それがシチュエーション想定です。
今日知ったニュースの概要を伝えるとしたらどのように伝えますか? その話題についての自分の考えを聞かれたらどのように答えるでしょうか?
頭の中で理解できたつもりでも、いざ人に話そうとするとうまくいかないことも多いですよね。しかしそれでは、知識が本当に自分のものにはなっていません。
新聞や本を読んでいるけれど、内容を伝えたり自分の意見を伝えることができない方は「シチュエーション想定」を行ってみてください。自分の中で整理することができますし、まだ足りていない情報が見えてきます。
誰かに伝えようとした時に自分のなかで理解できていない箇所があれば、アクティブラーニングをして理解を深めます。
このように、新聞で得た情報を仕事に活かせるようにするには、記憶の引き出しに入れて思考やトークの中でその情報を出せるようにならなくてはいけません。
感情読みをして、アクティブラーニングで深堀りする。そして、シチュエーション想定で自分の中の理解度を上げる。1つ1つの情報に対して、この方法でゆっくり考えてみてください。
最初は時間がかかると思いますが、今のまま記事を流し見していても生産性の高い情報収集にはなりません。
せっかく時間をかけて新聞を毎日読んでもまるで意味がないですよね。読むのが目的になってはいけません。
ニュースの文字だけを流し読みするのではなく考える癖をつける。そうすれば仕事においても他人と違った視点で考えられるようになります。
今日1日、たった1つのテーマを考えるだけでもこれまでとは明確な違いを感じることができるはずです。
・上級編「自分の人生に活かす新聞活用法」
上級編では実際に自分の人生を変える行動に移ります。私がおすすめする方法は2つあります。
- 情報発信
- 投資
その理由を解説します。
[ 情報発信 ]
中級編でシチュエーション想定という方法をご紹介しましたが、想定ではなく実際に誰かに伝えてみるのが情報発信です。
情報発信をすることで思考が整理されるのはもちろん、それを見た同僚や上司から注目されたり会話のネタになることもあります。また、自分のためだけでなく誰かの役に立つことだってあります。
日々学んだことや気になるニュースについて自分なりの意見を発信していく。それを続ければ確実に今の自分からレベルアップできると思いませんか? ただ新聞を読んでいただけの時と比べて確実に人生は変わっていくでしょう。
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SNSやブログ、YouTubeなど、個人が発信できる媒体はいくつもあります。インスタグラムを使って日本経済新聞の解説をしている方に「セカニチさん」という方がいます。自分の理解のために始めたことが多くの方の役にも立ち、注目の情報発信者になっています。
誰かのためになったり、見てもらいたいというところまで考えなくても、発信することで自分の理解度は確実に向上します。新聞での情報収集を最大限に活用したい方にはおすすめの方法です。
[ 投資 ]
政治や経済の動向を自分ごととして捉えるの最適な方法が「投資」です。
投資は「金儲けの卑しさ」や「リスクが怖い」といった理由でやったことがない人もまだまだいると思います。しかし、ビジネスの情報収集と投資はかなり密接に関係しています。
新聞での情報収集は未来予測に役立ちます。そして、それを元に投資銘柄を選定していく。このように情報収集が目的ではなく手段に変わることで、新聞を読む真剣度が増します。それは結果的に新聞の効果的な読み方にもなるのです。
【社会人が読むのにおすすめの新聞|学生や新卒にもおすすめ】
2018年の時点の調査では、全国に129の新聞社があります。その中からどの新聞を選ぶのが良いでしょうか? 全国区の大手新聞社としては、読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・産経新聞・日本経済新聞の5紙があります。
その中でビジネスパーソンにおすすめの新聞は「日本経済新聞」です。日本経済新聞は日本新聞協会賞など複数の受賞経験もあり、ビジネスマンの情報収集ツールとして最高の権威と言えます。
日本経済新聞がビジネスマンに最適なのには、以下のような理由があります。
特に、多くのビジネスパーソンが読んでいることが最大のポイントです。
例えば、上司から「昨日の日経新聞の記事で〜」という話になった時に、読んでいなかったらついていけませんよね。ビジネスマンの読む新聞としてもっともポピュラーだからこそ、こうした話は仕事の場でよく出てきます。
逆に「昨日のLINE NEWSの記事で〜」というような人はいないでしょう。それほど日本経済新聞はビジネスマンの情報収集法として確立されています。
電子版にも申し込むと毎日午前2時に配信されます。朝早く出社しなければならない方でもチェックできるので便利です。
【勘違い】仕事ができる人間になるための方法は新聞を読むことではありません
この記事を読んでくださった方は、社会人として新聞を正しく読めるようになりたいという意欲を持った方だと思います。
新聞から情報収集したいと思っている方は、「新聞を読んで知識をつけ、ビジネスパーソンとして成長したい」と感じているでしょう。しかし、新聞の読み方を学ぶことは本質的な悩みを解決する方法ではありません。
私も仕事の役に立つ新聞の読み方を勉強して、新聞を読むことを日課にしました。しかし、新聞が読めるようになっても全然仕事が出来るようにはなりませんでした。
新聞を読めるようになりたいという思いの裏には、
- 仕事で恥をかきたくない
- 勉強していると思われたい
- もっと認められたい
- 同期と比べて劣っていると思われたくない
- 早く仕事が出来るようになって昇級したい
- 使えない人間だと思われたくない(褒められたい)
このような思いがあるのではないでしょうか。
本当に望んでいる姿は、「仕事が出来て周りに認められ、信頼されること。優秀な仕事ができるようになって、仕事のストレスなく自信を持って働けること。」だと思います。
新聞を読めるようになることは、目的を達成する方法としては遠回りになります。それよりも大事なことは、「仕事で認められるために必要なビジネススキルを磨くこと」なのです。
とは言え、実は多くの人はビジネススキルを磨くための最適な勉強法を知りません。毎日の仕事をしているだけでは体系的なビジネススキルは身につきませんし、売れているビジネス書を読むことも仕事の成果には繋がりにくいです。
では、具体的にはどうしたら良いのか。私は書店員時代からビジネス誌担当として、ビジネスの情報収集や学び方について研究してきました。そして、自分なりにもっとも効果のある方法がわかりました。
ビジネススキルを学べる動画サイトには、書籍よりもわかりやすくセミナーよりも安価で学べるという特徴があります。何よりもビジネスのテーマごとに「思考法」や「実践で使えるスキル」が体系的にまとめられているのが最大のメリットです。
営業職の方なら営業に必要なスキルを、総務や経理職の方ならその仕事に必要なスキルを学ぶことができます。まさに、自分の仕事の成果に直結するビジネススキルが学べる方法なのです。
なかなか自分の仕事に直結するスキルをピンポイントで学べる方法ってないんですよね。これまでは本を読んで勉強していましたが、正直読んで終わりという状況が多くありました。
しかし、動画サイトで学び始めてからは、明らかに「明日の仕事で使える考え方やスキル」が学べるようになりました。動画コンテンツというのは非常に効率的なビジネスの学び方だと言えます。
「売上を上げるための考え方の型」や「伝わるプレゼンテーションのルール」といった具体的なスキルを勉強したら自分がどう変わると思いますか?仕事が出来るようになって周りに認められるはずです。今までわからなかった仕事のコツがわかるので、自分に自信を持って仕事に取り組めるでしょう。さらに、自信がついて周りからの信頼も感じられれば、仕事に行くのが楽しくなるかもしれません。
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逆に、いつまでも仕事の仕方がわからずにうだつの上がらない社会人でいたくないですよね。自分で勉強をしなければ、30代や40代になっても自信が持てず誰からも信頼されないままです。成果が出せなければ市場価値も上がらないので、人生が詰みます。
新聞を読んで社会人として必要な情報収集をすることも重要ですが、それは今の悩みの本質ではありません。仕事で自信を持ち、周りから認められたいならば必要な努力をしなくてはいけません。
私はビジネスを学ぶならビジネス動画サイトをおすすめします。実際に使ってみた感想などを以下の記事で紹介していますので、今より仕事の出来る人間になりたいという方はこちらもご覧ください。
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