
楽に稼げる副業って聞いて申し込んだんだけど、もしかしたら詐欺だったかも。やばいかな・・・。
副業が一般化し、多くの人が副業に興味を持つようになりました。それに合わせて楽に稼げる副業を謳った詐欺も増加しています。
もしも、ちょっとやばい感じになったかもと思ったら、すぐに対応しましょう。このまま放置すると高額な請求が来たり、家族や友人に迷惑をかけてしまうかもしれません。
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詐欺かもと思ったらすぐにやるべきこと
良い話に対して「これって詐欺の可能性は?」と勘付いた方はかなり優秀な方です。
メールアドレスや住所などの個人情報や銀行口座、クレジットカード番号を相手に教える前であれば被害にあうことはありません。引き続き絶対に入力しないようにしましょう。
最近は詐欺の話が非常に多く、「これって詐欺?」とネットで調べる人やそれに答える人が増えているので詐欺に関する多くの情報をネットでえることができます。
まずは「怪しい企業名や商品名 詐欺」で検索してみてください。
個人情報を入力してしまっていたり、相手に電話をかけてしまった場合、詐欺に遭った可能性が高いです。その場合、被害を最小限に抑えるために迅速な行動が求められます。
すぐに以下の行動を取ることをおすすめします。
①状況を整理&証拠を確保
まずは状況を整理します。詐欺被害の相談をすることになれば、必ず状況を詳しく説明しなければなりません。忘れてしまう前に、自分の中で状況を整理しておくことは重要です。
また、いきなり高額の支払いが来ると誰もが動転してしまいます。しかし、「いつ頃どんなサイトを見てどんな内容のものに申し込んだか」といった状況を整理することで、気持ちも落ち着いてきます。
とりあえず一つ一つ当時の状況を思い返して紙やスマホのメモに書き出して行きましょう。
それと同時に、詐欺に遭うきっかけとなったホームページやLINE、メールなどを可能な限りスクリーンショットして情報を集めておいてください。
それも重要な証拠になります。
②消費者ホットライン・国民生活センターに相談
状況と情報の整理ができたら、消費者ホットラインまたは国民生活センターに相談をします。いきなり弁護士ではなく、詐欺などの消費者トラブルを専門にした国の機関に相談しましょう。
状況を説明し、対応方法を仰ぎます。ネットでも詐欺についての情報は探せますが、情報が確かではなかったり、古い場合があります。また、中には困った人の相談に乗ると言いながらお金を取るような詐欺もあります。
消費者ホットラインや国民生活センターのような信用できる情報を頼りましょう。こうした機関は様々なトラブルの事例を熟知していますので、適切な対応策を教えてくれます。
これらの機関に連絡をして状況を伝え、指示を仰ぎましょう。
消費者庁:消費者ホットライン
電話番号: 188
独立行政法人国民生活センター:全国に829ヶ所(平成29年4月現在)
何と説明していいかわからない方は、以下の文章を参考にしてみてください。
「もしもし、●●と申しまして、インターネット上を利用していたのですが、もしかしたら詐欺にあったかもしれません。状況を整理してみたのですが、この先どのように対処したら良いかアドバイスをいただけませんか?」
このように伝えれば、あとは状況などを確認してくれるので答えていきましょう。
弁護士に連絡した方が良いと言われれば、紹介してくれた弁護士に連絡をとりましょう。ネット上で自分で探すのはおすすめしません。ネット上の詐欺に詳しいという弁護士も多くいますが、相談だけで高めの料金がかかったり、資格を持っていないような人もいるようです。
弁護士も営利目的で活動しています。詐欺にあって助けを求めている人を狙った悪徳弁護士に引っかからないように十分注意しましょう。
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副業系の詐欺に遭った時の具体的被害
副業系の詐欺に遭うと実際どのような被害があるのでしょうか? 大きく分けると以下の3つになります。
お金を請求される
もっともよくある被害が「金銭の要求」です。無料と言われるサービスであっても、利用料、登録料、教材費、2ヶ月目以降の月額、諸経費など様々な名目で金銭を要求されます。
詐欺というと高額請求を思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうが、何十万円、何百万円という大きな金額だけではありません。1万円から5万円といった地味に払える金額を要求されることもあります。
特にこうした少額の場合、トラブルを最小限に抑えられるならと思って支払ってしまう方も大勢いるのが現状です。
しかし、本来は1円もお金を払う必要のないものです。金額に相応しいモノやサービスでない不正な請求には応じないようにしましょう。
個人情報を悪用される
個人情報を入力してしまった場合やSNSのアカウント情報を教えてしまった場合、それを悪用される場合があります。
個人情報の悪用とはよく聞きますが、実際はどのような悪用手段があるのかわからない人も多いと思います。
個人の名前や住所、メールアドレスや電話番号があれば、ほとんどのサービスに登録ができます。ポイントサイトやアフィリエイトサイトにみなさんの情報で勝手に登録し、報酬の振込先だけ自分の口座にして荒稼ぎするような人もいます。
実際に金銭を要求されることはありませんが、勝手に個人情報を使われるのは気持ちが悪いですよね。怪しいサービスに登録されているかもしれませんし、最悪の場合その責任はみなさんに及ぶ可能性もあります。
また、個人情報は業者間で取引されることもあります。詐欺業者に個人情報を渡すということは「自分は何も知らないカモです」と言っているようなものです。
詐欺業者はカモを探しています。何も疑わずに「カンタンに稼げる」という言葉につられてくる人間なんてまさにカモです。カモの情報はいくつもの詐欺の業者に回りますので、次から次に詐欺案件への誘いが届くようになってしまうのです。
知人への二次被害
個人情報の悪用による被害は自分だけではありません。家族や友人にも被害が及ぶ場合があるのです。
SNSのアカウントで登録をするタイプのものだと、場合によっては「友人のアカウント情報」を一緒に持って行かれることがあります。そうして大量にアカウント情報を得た業者は、フォロワーの販売などに利用します。
また、「みなさんに代わって勝手に投稿をする」ということもあります。いわゆる乗っ取りです。みなさんのタイムラインにあたかも自分が投稿したかのように特定の商品の広告を出していきます。それを見た友人は、みなさんが紹介したものだからと信用して購入するかもしれません。
そうして新たな詐欺が発生します。詐欺の被害は自分だけで終わるものではないのです。
副業サイトの詐欺の特徴|こういう場合は詐欺かも
副業を探していたのに詐欺に遭うなんて馬鹿だと思いますよね。本当に自分がその被害に遭うまではそう思ってしまうんです。
だけど、引っかかりました。それは、昔ほどわかりやすい詐欺ばかりではないからです。最近は詐欺の手口も非常に巧妙になっています。なので、よほど日頃から注意していないと誰でも簡単に引っかかってしまいます。
さらに、今は大丈夫でも今後さらに巧妙な話が出てこないとも限りません。いや、きっと出てくるでしょう。
今後も注意が必要ですが、とりあえず今の時点で詐欺の疑いが大きい案件をご紹介しておきます。こうした特徴のある内容でしたら、すぐに画面を閉じるようにしましょう。
登録料や教材費が事前にかかる
無料でお金を稼げるようになるという話なのに、先に教材費やシステム使用料などでお金を取られる場合は、詐欺の可能性が強いです。
先にお金を奪って逃げようという魂胆です。お金を振り込んだ直後に連絡が取れなくなるようなこともあります。
また、お金を払った後にその方法で副業をしようとしても稼げないこともあります。そうした場合、大抵は「個人の努力が足りない」などの精神論を持ち出して逃れようとしてきます。
無料のはずなのに何かと「●●費」を取ろうとしてくるところは怪しいと感じるようにしましょう。
実は厳しい条件があって換金できない
「ポイントサイトで簡単に稼げる」などの案件でよく見られる手法として、一定金額に行くまでは換金できないというものがあります。
そういったサイトは、確かに簡単なアンケートに答えるだけで数十円から数百円を稼ぐことができます。しかし、いざ振込の依頼をしようすると、「2万円ほどの売り上げになったら申請できる」となっているのです。
簡単なアンケートでは月に数百円程度しか稼げません。2万円になるまでには1年半以上やり続けなくてはいけないのです。しかも、仕事完了後半年以内に振込申請をしなければ無効になるというサイトもあります。
ということは、副業で頑張って仕事をしても半年以内に2万円に達せない場合は仕事の成果を全部運営側に持って行かれてしまうということです。
実は有名なクラウドソーシングやポイントサイトでもこう言ったやり方をしているところがあります。換金しにくい仕組み、換金させない仕組みを作っているところは利用しないようにしましょう。
何も入力していないのに急に「登録完了」→ワンクリック詐欺
副業を探していて、「稼ぎやすい副業はこちら→」のようなリンクをクリックしただけで「登録完了」という表記をしてくるサイトもあります。
「登録完了」の後に、「月額●●万円の支払いを●日までに行ってください。」といった文章が出てきます。中には、携帯のカメラの音を鳴らせて、いかにも顔写真を撮ったので逃げられないですよと言わんばかりの脅迫をしてくるサイトもあります。
これはワンクリック詐欺という有名な詐欺の一種です。
実際、これらはプログラミングで演出されているだけですので、実際には登録などされていませんし、カメラで写真を撮られるようなこともされていません。ただページを開いたらカメラ音が鳴るようにプログラムされているだけです。
しかし、初めてこのようなことに遭遇すると慌ててしまいます。そんな時によく見ると「ご不明な点や誤クリックの場合はこちらにご連絡ください。」といった表記があることに気付きます。そして電話をしてしまうのです。
電話をすると詐欺業者に電話番号がバレます。そして「確認したいので住所と名前と・・・」といった感じでさらに個人情報を洗いざらい喋ってしまいます。ここまできたら完全に相手の術中です。
誤クリックだと説明したところで「あなたは申し込みをされてますので払ってください」と言われるだけです。
詐欺の中には細かい説明書きなどを読んでいなかったなど、こちらにも非があるものもあります。そんなものにひっかかるのは正直甘いと言えます。
ですが、中にはこうした「ただ副業サイトを見ていただけなのに急に登録されてお金を請求される」というケースもあるのです。以前はエロサイトなどに多かったですが、副業系のサイトでも出てくるようになっています。
こうした詐欺はプログラムされているだけで実際には何も登録していませんので無視すればいいです。電話をしてこちらからわざわざ個人情報を伝えに行くことだけはしてはいけません。
詐欺の謳い文句が使われている
誰もが感覚としては持っているはずですが、「こんなの絶対詐欺じゃん」と思う文章がありますよね。以下の文言が入っているサイトは情報弱者を捕まえてカモにする狙いが満々です。
「1日で●万円すぐに稼げる」
「誰でも!確実に!簡単に!楽に!」
「今だけ!あなただけ!あと何時間!」
これらの謳い文句には、人の心理を巧妙に操り、行動を起こさせる狙いがあるのです。
良いことばっかり書いてあるサイトや、感情を揺さぶろうとする狙いが見えるサイトは詐欺を狙っている可能性が高いです。謳い文句が目に入った瞬間に「はい、詐欺。」と断定できるようになりましょう。
副業系の詐欺はなぜ多い? 情報に強くなろう
副業系の詐欺は年々増えてきています。それは副業がブームだからというわけではありません。
副業を探している人の多くは「お金がない人」だからです。実際はスキルを高める目的で副業を探している人もいるでしょうが、大半は生活に困窮して数万円でいいから副業で稼いで家計の足しにしたいという人が多いのです。
お金がないと冷静に考えることができなくなります。堅実な働き方よりも、一攫千金を狙おうという思考が強くなります。
それを狙うのが詐欺業者です。「ラクに、今すぐ、誰でも、●万稼げる」という謳い文句は、お金に余裕がある時に見ても惹かれません。「そんなわけあるかい」とはねのけることもできるでしょう。
しかし、お金がないと「え?そんな方法があるの?教えて教えて。」となるのが人間です。慢性的にお金の余裕がない人は日本で非常に増えています。中流の家庭は減り、低所得階級が増えているので、比例してそういった人々を狙った詐欺が増えているのです。
また、SNSで見かける副業の広告は10代や20代といった若者向けのものも多いですよね。「旅をしながら稼げる」や「好きなことで稼げる」といったものを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか?
それらは無知な若者を狙った詐欺です。まだ社会を知らないからこそ、そういった生き方が自分にもできるかもしれないと期待を抱かせるのです。
そして、申し込んできたカモを捕まえて高額な請求をする。親に相談すると怒られるからしたくない。そんな時に詐欺業者は「学生でも30万円までなら保証なしで借りられるところがある」といってカードローンなどに申し込ませます。
そのように、支払える方法を教えてあげるという道筋まで用意しているのです。
副業系の詐欺は、「お金がない人」「情弱の若者」を狙った悪質な犯罪です。もし今の時点で不安があるならばすぐに国民生活センターなどに連絡をして助けを求めましょう。
そして、ネット上にはこのような詐欺案件が非常に多いことを理解した上で、カモにされないよう情報に強くなりましょう。
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