ハンドメイドの市場はここ数年非常に活況です。minneなどのオンラインハンドメイドマーケットの数も増えていますし、クラフトフェアやもみじ市などハンドメイドのイベントも全国各地で開催されています。
一時のブームは落ち着いたものの、既製品にはないハンドメイドの良さが以前よりも多くの人に広まったことは間違いありません。今後も需要は継続していくでしょう。
とは言え、誰もが成功できているわけではないようです。ハンドメイド作品の販売で月に5万円以上稼げている人は、全体の2割にも満たないと言われています。(参照:https://handmade-mr.com/?p=5)
私自身もハンドメイドで腕時計を作って販売しており、最高で月に32万円の売上を上げることができました。
しかし、最初はどういう売り方をしたら売れるのかわからず試行錯誤を続けていたんです。そして、試行錯誤を続ける中でわずかではありますが、ハンドメイド作品を売るために必要なことがわかってきました。
この記事では、売れるハンドメイド作家になるために必要なことをお伝えしていきます。今、なかなか売れなくてどうしようか迷っている方にとって、
・お客さんから嬉しい感想がたくさん届く
・ハンドメイドが今より好きになる
・経済的にも精神的にも余裕ができて、人生が今よりもっと楽しくなる
といったヒントになれば幸いです。
【成功の為には「何を作るか」が最も重要】
「どうやって売るか」の前に重要なポイントが、「どんな商品を作るか」です。
売れる商品にするには、作る前から戦略が必要です。ハンドメイド作品を作り始める前に意識しておくべきポイントは以下の4つです。
・カテゴリ分類が存在するものを作る
・リピートできるカテゴリにする
・10人以上が買っている人気商品の特徴を反映する
まずはこれらを意識した商品作りを行いましょう。
・作りたい商品だけではNG
商品を作るときには「作りたい商品」だけでなく「売れる商品」も意識的に作らなくてはいけません。
ハンドメイドで稼げていない方の多くは、「自分が売りたい商品」ばかりを作っています。趣味でやる分には何も問題ありませんが、販売して収入にしたいと思ったら「売れる商品」を意識して作っていく必要があります。
もちろん、楽しく続けていくためには自分が作りたいものを作って販売していくことも大事です。作りたくないものを作って売れたとしても嬉しくないと思う人もいるでしょう。
そうならないためにも、自分が作りたいものだけでなく売れやすい商品も作っていく努力をしてみましょう。
・カテゴリ分類が存在するもの
売れる商品にするには、「カテゴリが存在する商品」を作ることが重要です。
minneやCreemaなどのオンラインハンドメイドマーケットでは、ユーザーが検索しやすいようにカテゴリ分けがなされています。
つまり、ユーザーはカテゴリで自分の欲しいジャンルを絞ってから商品を選ぶわけです。ということは、特定のカテゴリ中に自分の商品が入るようにしなければ見つけてもらえません。
各サイトにカテゴリ分類がある商品を作りましょう。カテゴリが存在しないもの、細かいカテゴリに行ったときに「その他」に分類されるものは、出品しても売れにくいです。
そして、出来ればカテゴリの中でも需要の多い人気カテゴリで出品できる商品を作った方が良いでしょう。
・リピートできる商品
ハンドメイドで稼ぐためには、リピートできる商品であることも重要です。リピートできる商品とは「いくつ持ってても良い」商品です。
いくつも欲しいと思ってもらえるカテゴリの商品を作ることで、リピート買いにも繋がりますし、まとめ買いもしやすくなります。
具体例として、ネックレスと財布で考えてみましょう。
・何個も持っている人が多い。
・その日の気分で使い回しができる。
・気に入ったものがあれば買いやすい
・「何か良いのないかな?」で探しやすい
・基本的に1個しか持っていない
・数年は買い換えない
・良い財布を見つけても今持っているものが使えるなら買い換えない
・暇なときに探してまわることはない
このような特徴があるときに、出品側の視点から見ると圧倒的にネックレスの方が買ってもらいやすいことがわかると思います。
ハンドメイドで稼ぐには継続的に購入してくれるリピーターの存在が不可欠です。財布のような特徴を持つ商品の場合は、どれだけ気に入ってもらえたとしても基本的に一度購入されたら終わりです。
リピートできる商品の場合は、一度気に入ってもらえたらまた購入してもらえる可能性は高くなります。
初回の購入でもリピート購入でも、買ってもらいやすいのはリピートできる商品ということを覚えておきましょう。
・10人以上が買っている商品を参考にする
売れている商品を見ることで売れる商品のヒントがわかります。売れている商品を参考にしてどのような商品を作るか決めましょう。
minneやCreemaの場合、商品の一覧画面で「10人以上が購入」といった文字があり、よく売れている商品であることがわかります。
売れる商品には必ずニーズがあります。いろ、かたち、特徴など、売れている商品のどういったところにニーズがあるのかを考えれば、作るべき商品が見えてきます。
自分の好きなものと世の中のニーズはズレていることがよくありますので、自分では理解できなくても情報として世の中のニーズを知ることは重要です。
もちろん丸パクリではいけませんし、考えて作ったところで売れないこともあります。けれど、確率的にはニーズにマッチした商品を作ることで売れやすくなるでしょう。
何を作るかを考えてから作れば、それだけで売れやすい商品を生み出すことができます。ハンドメイド作家のほとんどは、思いついたものをなんとなく作って販売しています。
これらのポイントを押さえるだけで、他の作家に差をつけることができます。
【売れるハンドメイド商品にする為の7つのテクニック】
ハンドメイド作品を販売する上では、「何を作るか」がもっとも重要だとお伝えしました。ですが、販売数を上げる具体的なテクニックというものも確実に存在します。
まずは上記の「売れる商品を作る方法」を参考に商品作りをしてもらいたいですが、売れやすくなるテクニックの部分も紹介します。両輪で取り組んでみてください。
・商品のクオリティ
クオリティを少しでも上げましょう。ハンドメイドはメーカー製のものに比べて信用が低いです。
そうならないためにも、ハンドメイドサイトのランキングで上位に入っている商品を実際に購入してみて、商品の質や梱包方法などの基準をそこに合わせましょう。
・継続購入につながる手紙、おまけ、チラシを入れる
売れている作家さんの多くは、ラッピングや梱包にも気を配っています。手紙やおまけ、リピート購入を促すチラシなど、喜んでもらいながらファンになってもらえる仕掛けを考えて忍ばせましょう。
・写真の撮り方
ハンドメイドマーケットサイトに登録する際、写真は非常に重要です。
・おしゃれな紙を下敷きにする
・世界観の伝わる小物を用意する
・様々な角度から撮る
・使用シーンがイメージできるように撮る
・ラッピング写真もアップする
他にもテクニックは山ほどありますが、最低限これらは押さえておきましょう。
・選択肢を用意
「カラーバリエーション」や「大きさ」などの選択肢を用意しておくこともポイントです。
基本的に人は商品を買おうとするとき、いくつかの選択肢から選ぼうとします。例えば、皆さんの商品か、別の人の商品かといった感じです。
ですが、カラーバリエーションがあると、「この中でどれを買おう?」という一歩進んだ段階に進ませることができます。つまり、他の人の商品という選択肢がなくなるということです。
その他にも選択肢を用意しておくと、選べる楽しみができたり、リピート購入に繋がったりというメリットもあります。
・個性のある表現で価値を上げる
特徴をあえて個性的にすることも差別化につながり、購入されやすくなる要因になります。
例えば、同じ商品でも「ピンク」と書かれているものと「シャビーピンク」と書かれているものがあったら後者の方が良いモノに見えやすくなります。
ちょっとした個性を出すことでモノの価値は上がるので、当たり前の表現を見直してみるのも手でしょう。
・様々なチャネルを用意する
より多くの人に販売するには、より多くの人に知ってもらう必要があります。そして、知ってもらうには様々な場所に出ていく必要があります。
オンラインのハンドメイドマーケットだけでも以下のようなプラットフォームがあります。
・creema
・iicci
・tetote
・pinkoi
その他にも、メルカリやフリル、ヤフオクやモバオクなど無料で商品を販売できるチャネルには様々なものがあります。それぞれ微妙に利用者の層や売れやすい商品なども異なってきます。
また、インスタグラムやライブ配信アプリでも商品の販売が出来ます。SNSはハンドメイドサイトよりも見つけてもらいやすく、ファンにもなってもらいやすい特徴があるので活用しない手はありません。
販売側はなるべく多くのチャネルで販売することが重要です。minneを見ていない人でも、メルカリで商品を探す人は多いかもしれません。
チャネルが多いということはそれだけ販売機会も増えるということです。積極的に活用しましょう。
これはオフラインでも同様です。1つのイベントに出て満足ではなく、いろいろなイベントやお店で販売できるように行動してみることが重要です。
・たくさんの情報を詰め込む
販売サイトには、商品や作家の情報を詳細に載せましょう。欲しいと思ったときにお客さんは「どんな人が作っているどんな物なのか」を積極的に知ろうとします。
特にハンドメイド作品の場合は信用できるものなのかを知ってから買おうとするでしょう。その際、簡素な説明しかないとお客さんの不安は払拭されません。
・作家の説明、経歴と実績、想い、メッセージ
・購入者の声、評価、評判
こうした情報を極力たくさん書き込むようにしましょう。プロフィールや商品情報を知れば知るほど好意が増していき、購入につながります。
【ハンドメイドで食っていくためのビジネスの勉強方法】
ハンドメイドで売れる作家になるためには、ビジネス的な視点が欠かせません。単純に商品を作るだけでは売れるようにならないのです。
もっと売り上げをアップさせて、好きなことで生きていきたい。そう思うのであれば、今よりもっとレベルアップしなければなりません。
書店に行くとハンドメイドで稼ぐための本も出ています。そうした本で情報収集をしても良いのですが、私がおすすめするのは「Kindle Unlimited」を使っての勉強です。
.
パソコン、スマホ、タブレットを使って、読みたい本をその場で読み始めることが出来ます。
Kindleで読めるハンドメイド系の本には以下のようなものがあります。
本を買おうと思ったら1冊1500円ほどはザラです。980円で読み放題でこうした本が何冊も読めて勉強できると考えたら、圧倒的にコスパが良いですよね。
また、Kindle Unlimitedには30日間の無料トライアルがありますので、30日間で出来るだけの本を読んで学ぶのも1つの手。
期間内に解約すれば1円もかかりませんので、実質無料でハンドメイドで稼ぐための秘策が学べます。
Amazonでアカウントを持っている方なら、ワンクリックで今から勉強を始めることができます。ハンドメイドで稼いでいる人から、成功のノウハウを学んでみてはいかがでしょうか?
【ハンドメイド作品の売り方は 学習 × 試行錯誤 】
売れっ子ハンドメイド作家になるポイントは、
ということでした。
この記事でお伝えした方法を使えば、今よりもっと売れる作品を作ることができるでしょう。
しかし、ビジネスにおいて確実な正解というものはありません。いくら上手くいった方法でも、モノや状況が変われば同じように成功するとは限らないのです。
だから勉強を続ける必要があります。方法を知って、実際に試行錯誤する中でうまくいく方法が見つかります。
最後に、ハンドメイド作家として成功するために参考になる本をご紹介します。これからさらに売り上げを伸ばしていきたいと考えている方はぜひこれらの本で勉強してみてください。
【関連図書】
【関連記事】
【男性でも出来るハンドメイド作品製作|副業から始めて職人になろう】>>
【自分の作品って売れるの? 副業でハンドメイドを始める方法と5つのメリット】>>
