この記事では、SNSを使って多くの人にアプローチする方法のポイントと、集客に成功した企業の例を紹介します。
SNSの特徴を理解して、しっかりと計画を立てて投稿することで、お金をかけずに多くの人の目に留まるようになります。
成功事例を見ることで、自社のSNS活用のヒントが見つかるかもしれません。ぜひ最後まで読んでいただき、SNSを使ってビジネスを発展させるお手伝いができれば嬉しいです。
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【もう古い?企業が今からでもSNSを活用すべき理由】
「SNS集客なんてもう古いのでは?」という声もありますが、SNSは今でも活用する価値が十分にあります。
その理由を解説します。
1、広告費をかけずにSNSの拡散力で集客できる
SNS集客の最大のメリットは費用をかけずに取り組めることです。共感を呼ぶ面白い投稿を心がけると、人々からたくさん拡散してもらえます。
フォロワー以外の見込み客にも投稿がみられるようになるため、広告やSEOと比べて費用対効果が良い特徴があります。
2、顧客との双方向コミュニケーションでエンゲージメントが高まる
一方通行の情報発信ではなく、顧客との双方向コミュニケーションを図ることで、エンゲージメントを高めることができます。
コメントやメッセージに丁寧に返信して顧客との信頼関係を築き、ファン化につなげましょう。
フォロワー限定での期間限定割引キャンペーンなども効果的です。マーケティング予算に応じて使えますし、集客にも直結します。
3、「生の声」が商品開発のヒントになる
SNSには、アンケート以上に率直な意見やニーズが寄せられます。
それらを活用することで、お客様の目線に立った商品やサービスを生み出せます。
4、ユーザー集客だけでなく人材獲得にも使える
会社の雰囲気や福利厚生をSNSで発信することで、自社の魅力をアピールでき、良い人材が集まりやすくなります。
就活サイトや転職サイトのフォーマットでは伝えられない魅力を、SNSなら伝えることができます。
5、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用できる
顧客自身による商品やサービスの体験談の共有は、信頼性がありますよね。
参加者にハッシュタグをつけて体験を投稿してもらうことで、自然な形でのプロモーションが実現します。
こうしたUGCの活用には、SNS上での存在感が欠かせません。
6、ビジュアルコンテンツで魅力が伝わる
画像や動画などの魅力的なビジュアルコンテンツは顧客の購買意欲を掻き立ててくれます。
SNSを始めたことで、これまで以上にビジュアルコンテンツに力を入れて商品の魅力発信を強化。その結果、集客や購入に繋げた事例は数多くあります。
また、製品の使い方を分かりやすく解説する動画を投稿することでユーザーからの好評を得ることも。SNSを通じてこれまでにないマーケティング活動が可能になります。
7、データ分析により良い戦略が生まれる
SNS運用では施策結果が明確な数値として現れるため、顧客の好みや満足度のフィードバックを得やすいという特徴もあります。
分析ツールを活用し、投稿のパフォーマンスを定期的にチェックすると、より効果的な事業戦略やコンテンツ戦略を練ることができるでしょう。
このように、SNSを活用することは企業にとって必須となっています。「もう古い」というトレンドのようなものではなく、マーケティングの基本と言えるでしょう。
【集客に活用すべきソーシャルプラットフォームの特徴と強みを解説】
続いて、集客に最適なソーシャルプラットフォームを5つ紹介します。
それぞれのプラットフォームごとに強みやアプローチできる顧客に違いがあります。プラットフォーム選びの参考にしてください。
・Instagram(インスタグラム):視覚訴求で商品やサービスの魅力をアピール
ユーザー層 | 10代~30代の若者層メイン (最近は40代・50代以上のユーザーも増加) |
強み | ・画像や動画で訴求できる ・高いエンゲージメント率 ・インフルエンサーマーケティングに最適 |
活用法 | ・商品やサービスの魅力が伝わる高画質な写真や動画を投稿 ・ハッシュタグを活用して拡散を狙う |
具体例 | アパレルブランドが、新作商品のスタイリング写真を投稿し、 フォロワーの購買意欲を高めるなど |
・ X(旧Twitter):リアルタイムな情報発信で話題作り
ユーザー層 | 幅広い年齢層、特に20代~40代 |
強み | ・拡散力が高い ・最新情報をいち早く発信できる ・ハッシュタグを活用したキャンペーンに最適 |
活用法 | ・業界の最新情報を発信 ・タイムリーなキャンペーンを実施 ・ハッシュタグを使って拡散を狙う |
・YouTube:動画コンテンツで深い情報発信
ユーザー層 | 幅広い年齢層 |
強み | ・長尺動画で深い情報を伝えられる ・エンターテイメント性のあるコンテンツでブランディングできる ・インフルエンサーや企業間コラボで認知を拡大できる |
活用法 | ・商品やサービスの使い方を紹介する動画 ・顧客インタビュー動画などを制作 |
具体例 | 美容系企業が人気ユーチューバーとコラボしてコスメの レビュー動画を投稿し、フォロワーの購買を促進する |
・LINE:顧客との密接なコミュニケーション
ユーザー層 | 幅広い年齢層 |
強み | ・個人やグループとのダイレクトなコミュニケーション ・クーポン発行や予約機能など、顧客との接点を増やす機能が充実 |
活用法 | ・友だち限定キャンペーンを実施 ・顧客との個別相談を受け付ける |
具体例 | 飲食店が、LINE公式アカウントで友だち限定クーポンを配信し、 顧客の来店を促進する |
・TikTok:短い動画でエンタメ重視にアプローチ
ユーザー層 | 10代~20代の若者層 |
強み | ・短い動画で手軽に視聴できる ・流行やトレンドに敏感なユーザーが多い |
活用法 | ・商品やサービスを紹介するショート動画 ・ダンスチャレンジ動画などを制作 |
具体例 | コスメブランドが、新作コスメを使ったメイク動画を投稿し、 フォロワーの興味を引く |
・Facebook:幅広い世代にリーチできる王道プラットフォーム
ユーザー層 | 幅広い年齢層、特に30代~50代 |
強み | ・圧倒的なユーザー数 ・ビジネス文脈での高いエンゲージメント率 ・充実した広告機能 |
活用法 | ・ターゲティング広告で効率的に顧客層へアプローチ ・ファンコミュニティで顧客との交流を深める |
この他に、以下のようなプラットフォームもあります。
- 「Pinterest」画像共有SNS。視覚的に訴求したい商品やサービスに最適
- 「LinkedIn」ビジネスパーソン向けのSNS。スキルに関する情報発信や交流に適している
- 「Wantedly」採用活動に特化したSNS。優秀な人材を獲得したい企業に最適
どのプラットフォームを活用するかは、ターゲット層や目的によって異なります。それぞれのプラットフォームの特徴を理解し、最適なプラットフォームを選択することが重要。
また、複数のプラットフォームを連携させることで、より多くの人にリーチすることができます。
それぞれのプラットフォームの特徴を活かしたコンテンツを制作し、効果的に運用しましょう。
【関連記事】
・SNS広告運用のやり方を解説 メリットとデメリットやWeb広告との違いは?
・SNSのマネタイズ方法6選 SNSで稼げる理由やおすすめジャンルは?
【効果的なSNS集客の手法と成功のコツ】
SNS集客を成功させるためには、自社の目的に合った施策を行う必要があります。そのためには手法を理解しておくことが重要です。
ここでは、SNS集客に効果的な手法と成功のコツを10個紹介します。
1、ターゲットを明確化する
闇雲に情報を発信するのではなく、ターゲットとなるペルソナを明確に設定しましょう。
年齢、性別、興味関心、ライフスタイルなどを理解することで、共感を得られるコンテンツを発信できます。
例えば、女性向けコスメブランドの場合、20代女性のメイク悩みを解決するような「プチプラコスメで簡単メイク術」を紹介することで、ターゲット層の興味を引くようなイメージです。
2、心を掴むストーリーテリングで共感を生む
人はストーリーに共感します。商品やサービスの機能やスペックを羅列するのではなく、その商品やサービスを使うことで得られる体験やストーリーを語りましょう。
旅行会社の場合、単に旅行先を紹介するのではなく、実際にその場所を訪れた人の旅行記や体験談を紹介することで、ユーザーの旅行への意欲を高めることができます。
3、写真・動画のビジュアルに力を入れる
SNSは視覚的な情報が重視されます。目を引くような高画質な写真や動画を活用し、ユーザーの興味を引くようにしましょう。
ファッションブランドの場合、モデルやプロのカメラマンを使ってスタイリング写真や商品動画を投稿することで、ユーザーの購買意欲を高めることができます。
4、トレンドを敏感に掴んで拡散を狙う
流行や話題になっているキーワードやハッシュタグを活用することで、多くの人にリーチすることができます。
「トレンド」には人々の興味関心だけでなく、最新アルゴリズムの特徴も含まれます。
例えば、人気投稿の型やTikTokで流行っているダンスを取り入れることで、アルゴリズムにも評価されやすくなります
5、ユーザー参加型企画でエンゲージメントを高める
ユーザー参加型の企画を実施することで、ユーザーとのエンゲージメントを高めることができます。
ハッシュタグを使ったプレゼント企画や、クイズやアンケートなどのユーザー参加型のコンテンツを作成しましょう。
例えば、レストランの場合、フォトコンテストやフォロー&シェアキャンペーンを実施することで、ユーザーの投稿を促進することができます。
6、インフルエンサーマーケティングで拡散力を高める
ターゲット層に影響力のあるインフルエンサーとコラボすることで、自社の商品やサービスをより多くの人に知ってもらうことができます。
コスメブランドの場合、美容系インフルエンサーに商品をレビューしてもらうことで、フォロワーに商品を認知してもらうことができます。
自社の顧客と親和性の高いインフルエンサーの選定が重要になります。
7、データ分析で効果を測定し改善する
SNSのデータを分析することで、どのコンテンツが効果的だったのか、どのようなユーザーにリーチできたのかを把握することができます。
その結果に基づいて、コンテンツや施策を改善しましょう。
また、コンテンツ改善だけでなく商品開発やオフラインイベントなど、マーケティング全体でも活用できます。
8、仕組み化して毎日コツコツと投稿する
ユーザーとの信頼関係を築き、ファンを増やすためには、継続的な発信が不可欠です。
一時的に多くのフォロワーを獲得するよりも、毎日コツコツと投稿を続けることが重要。
長期的な視点で運用体制を整えましょう。
9、フォロワー限定オファーの提供
SNSフォロワー限定の割引やキャンペーンを実施します。例えば、特定の日にのみ有効なクーポンコードをSNSで知らせるといったイメージです。
フォロワーに対して即時の購買促進を図るだけでなく、新規フォロワーの獲得にも繋がります。
10、ライブ配信を利用したイベント
TikTok、Instagram、YouTubeなどのプラットフォームでは、気軽にライブ配信を行うこともできます。
新製品の発表やQ&Aセッションをライブ配信し、リアルタイムでの顧客との交流を図るのも効果的です。
ライブ中にユーザーとコミュニケーションをとったり限定割引を発表することで、視聴者の購入意欲を刺激することができます。
【SNS集客で成功している企業の事例】
SNS集客は無料で手軽に利用できるため、大企業から中小企業まで、さまざまな企業SNSを活用して集客に成功しています。
ここでは、SNS集客で成功を収めた4つの企業の事例をご紹介いたします。
①「株式会社ユニクロ」Instagram活用による若年層への訴求
ユニクロは、若年層をターゲットとしたInstagramでの投稿に力を入れており、ファッションアイテムの魅力的な画像や動画、ユーザーとのコミュニケーションを通じて、ブランドイメージの向上と新規顧客の獲得に成功しています。
具体的には、ユニクロはInstagramで定期的に商品の魅力的な投稿を行い、ユーザーとの対話を大切にしています。
商品の着用画像や、ファッションスナップなどのユーザー投稿の活用、さらにはインフルエンサーとのコラボレーションなど、若年層に訴求力のある多様なコンテンツを展開しています。
また、ユニクロはInstagramのストーリー機能を活用し、リアルタイムの情報発信やプロモーションを行うなど、SNSの特性を最大限に活かした集客施策を展開。
このようなSNSマーケティングの取り組みが功を奏し、ユニクロは若年層を中心に大きな集客効果を得ることができました。
②「株式会社資生堂」多様なSNSプラットフォームの活用
化粧品大手の株式会社資生堂は、SNSを活用した集客に長けた企業の1つです。
資生堂は、各SNSプラットフォームの特性に合わせて、きめ細かいコンテンツ戦略を展開しています。
例えば、Instagramでは、ブランドイメージに合った美しい画像や動画を投稿し、ユーザーとの対話を大切にしています。
一方、YouTubeでは、メイクチュートリアルやブランドプロモーション動画を配信し、視聴者の関心を引き付けています。
さらに、TikTokでは、若年層に人気の楽しいダンスチャレンジなどのコンテンツを投稿し、ブランドの認知度向上に努めています。
また、SNSでの情報発信と店舗での販促活動を連携させるなど、オムニチャンネル戦略にも取り組み、幅広い層の顧客を獲得することに成功しています。
③「株式会社ローソン」地域密着型のSNSマーケティング
コンビニエンスストアの株式会社ローソンは、地域密着型のSNSマーケティングで大きな成果を上げています。
ローソンは、各店舗のFacebookページやTwitterアカウントを活用し、地域の情報発信や地域住民とのコミュニケーションを強化。
具体的には、ローソンの各店舗が、地域の行事やイベント情報、店舗の特徴的な商品情報などを発信しています。
さらに、地域のお客様とのコミュニケーションを通じて得られた情報を、商品開発やサービス改善に活かしています。
地域密着型のSNSマーケティングは、大企業だけでなく、中小企業にとっても有効な集客手段となっています。
④「株式会社ドンキホーテ」多様なSNSを活用した集客
ディスカウントストアの株式会社ドンキホーテも、さまざまなSNSプラットフォームを活用して集客に成功しています。
特に、TikTokでは、ユーモアあふれるダンス動画やチャレンジ企画を展開し、若年層を中心に高い支持を得ています。
以上、SNS集客で成功を収めた企業事例をご紹介しました。
SNSの特性を理解し、ターゲットに合わせた最適なコンテンツ戦略を展開することが、SNSマーケティングの成功につながります。
企業は、SNSの活用方法を熟考し、自社に合った集客施策を立案することが重要です。