仮想通貨は儲かるチャンスと存するリスクが隣り合わせ。なくなってもダメージの少ない余剰資金で始めるのが鉄則です。
ビットコイン1枚の価格は数百万円になっていますが、実はたったの1円分からでも買うことができます。
とは言え、1円分のコインが数万円になることはありません。せっかく投資するなら増えた実感が得られるくらいの金額を投資したいですよね。
この記事ではこうした疑問にお答えしていきます。
「よし!買ってみよう!」と思われた方に向けて、記事の後半では仮想通貨取引所の口座の作り方と買い方もお伝えします。よかったら参考にしてみてください。
【ビットコイン初心者はいくらから仮想通貨投資を始めるべき?】
仮想通貨はボラティリティ(価格変動性)が大きいだけでなく、新しいテクノロジーであるためリスクも多く存在します。
資産1億円を超える「億り人」が出る一方で、資産を失うリスクも十分理解した上で関わる必要があります。
では、仮想通貨はいくら分買うのが正解なのでしょうか?
・仮想通貨購入者はいくら分のコインを保有している?
仮想通貨メディア「Coin Partner」が実施したアンケートによると、仮想通貨購入者のこれまでの投資金額は以下のような結果になっています。
50万円未満 | 218人 | 72.7% |
50万円〜100万円未満 | 44人 | 14.7% |
100万円〜300万円未満 | 22人 | 7.3% |
300万円〜500万円未満 | 7人 | 2.3% |
500万円〜1000万円未満 | 7人 | 2.3% |
1000万円〜3000万円未満 | 1人 | 0.3% |
3000万円〜5000万円未満 | 0人 | 0% |
5000万円〜1億円未満 | 1人 | 0.3% |
(参照:投資家300人にアンケート|愛用しているおすすめの国内仮想通貨取引所)
仮想通貨保有者の70%以上が50万円以下しか持っていないという結果になっています。これを見て「意外と少ないな」と感じられたかもしれません。
しかし、仮想通貨は株や不動産などの投資対象と比べるとどうしてもリスクが高いもの。投資家で仮想通貨だけを購入している人は稀で、投資ポートフォリオの1つとして考えている方が多いのです。
つまり、仮想通貨に全財産をかけるような人はいないということです。間違っても貯金全額を仮想通貨に投資しようとは考えない方が良いでしょう。
・仮想通貨初心者におすすめの投資金額は「3万円」
上記の結果を見ても、仮想通貨を始めるなら「貯金やお小遣いの一部など万が一全部失っても生活に支障がない範囲のお金(余剰資金)」で始めることがおすすめです。
とは言え、これではあまりにありきたりな回答になってしまうので、私個人の仮想通貨投資経験からおすすめの金額をお伝えしたいと思います。
私が初めて仮想通貨を買ったときは、5000円から始めました。もし損をしても「1回飲みに行ったと思えばいいか」と思える金額ということで5000円に決めた覚えがあります。
その時に買ったコインはイーサリアム。自分なりに仮想通貨やブロックチェーンについてリサーチして、その中でイーサリアムのスマートコントラクトいう機能が、ブロックチェーン技術の根幹になるのではと予想して購入しました。
結果、購入から2ヶ月間コインの値段が下がり続けました。笑
5000円分買ったイーサリアムは現時点で3400円になっています。売却はしていないので直接的な損にはなっていません。今後値段が上がるのを待ちたいと思います。
一度購入したら他のコインも買いたくなるもの。5000円の初期投資であまり価格変動の面白みが感じられなかったので、次は2万円を投資しました。
購入したのは世界一の取引所バイナンスが発行するBNBというコイン。こちらは保有しているだけで他のコインをもらえるという制度を利用したくて購入しました。ローンチプールやBNBヴォールトという制度です。
BNBは購入後そんなに価格の変動があるわけではなく、数百円程度の上下を繰り返していました。それに加えて、ローンチプールで他のコインをいくつか無料でもらうことができたので、安定的にポジティブな感情で保有できています。
そして最近チャレンジしたのが3万円の投資です。YouTubeやTwitterで話題になっていたメタバース銘柄にチャンスを感じて3万円分を投資。
イーサリアムやBNBに比べると価格変動幅も大きく、42000円になったこともあれば26000円に落ちることも。
3万円という金額は自分にとってほんの少し背伸びした金額でした。「失いたくないな」とちょっと思うくらいの金額です。
この若干のヒリヒリ感を持つようになって、仮想通貨の面白さを感じられるようになりました。
仮想通貨は数百円から投資することもできます。しかし、ある程度の利益とワクワクを感じられるのは数万円を投資してからだと感じました。
そのため、仮想通貨の投資金額としては、可処分所得の半分ほどをおすすめしたいと思います。可処分所得とは、生活費や必要な経費を抜いた自由に使えるお金のこと。簡単にいうと「お小遣い」です。
具体的な目安としては3万円以上投資できると、仮想通貨のボラティリティの大きさやチャートの動きの楽しさを感じられると思います。
とは言え、投資は自己責任です。ここで紹介した金額も正解ではありません。あくまで個人的な見解の1つとして捉えて参考程度にしてもらえればと思います。
・投資額を他人と比べる必要はない理由
TwitterやYouTubeでは多くの人が仮想通貨の収益報告をしており、中には数百万円から数千万円を投資している人もいますよね。
それを見ると、「自分ももっと投資した方がいいのかな?」と思うかもしれません。しかし、他人は他人、自分は自分です。投資額を他人と比較する必要はありません。
・余剰資金が異なる
・目的が異なる
人によって収入や貯金額、余剰資金は違います。ということは、投資に最適な金額も違うのです。
一般的な年収のサラリーマンが、毎日高級料亭でご飯を食べたり、高級車を何台も所有したりできないですよね。
また、投資額が大きいからといって必ずしも儲けられるわけではありません。例えばビットコイン1枚の価格が600万円の時に1億円分買った人と、6000円の時に10万円分買った人では、実は価値は同じなのです。
このように最善のタイミングを狙って買うことに意識を向ければ、投資額は気にならなくなります。
【いくら分のビットコインを購入したら億り人になれる?】
仮想通貨投資は、資産1億円を超える「億り人」が誕生したことでも話題になりました。仮想通貨を買おうと思っている方の中には、億り人を狙いたいと思っている人も多いのではないでしょうか?
ビットコインの価格はこれまで、2017年と2020年に大きな上昇を見せました。
まずは2017年、多くの億り人が誕生した年です。その時のビットコイン価格の推移は以下の通りです。
2017年1月 | 2017年12月 |
約9万円/枚 | 約215万円/枚 |
1年でコインの価値は24倍になっています。1月に400万円分のビットコインを買っておけば、12月に1億円を超えたという計算です。
また、2020年から2021年にかけてもビットコインの価格は再高騰。その時の価格推移が以下の通りです。
2020年3月 | 2021年11月 |
約58万円/枚 | 約729万円/枚 |
1年半の期間でコインの価格は12.7倍に。こちらは2020年3月に780万円のビットコインを持っていた方が億り人になれた計算になります。
10万円分しか持っていなかった人でも、120万円から240万円に増えています。億り人とはいかなくても、資産が何倍にもなると考えたら夢がありますよね。
仮想通貨やメタバース、DeFiやDAOといったブロックチェーン関連の技術はまだまだ黎明期です。
まだiPhoneも出ていないのに「これからはスマートフォンの時代だ!」と言われているようなもの。AppleがiPhoneを発表する前(2005年ごろ)にAppleの株を買っていたら、今頃100倍になっていたと言われます。
ビットコインもそれと同じ状況にあるとも言えるのです。今から購入しても、億り人を目指すことは可能でしょう。
アメリカの大手仮想通貨ヘッジファンド「パンテラ・キャピタル」CEOのダン・モアヘッドはForbesJapanの記事内で「10年以内にビットコインの価格は70万ドルを突破する」と言及しています。
また、アメリカに拠点を置く仮想通貨取引所「クラーケン」のCEOパウエル氏もブルームバーグ社の取材に対して「ビットコインの価格は今後10年間で100万ドル(約1億700万円)に達する可能性がある」と伝えています。
(参照:【2022年最新】ビットコイン(BTC)とは?今後の見通しや価格予想・将来性を徹底解説 )
2022年6月12日時点のビットコインの価格は28,465ドルです。70万ドルを超えるとしたら現在の25倍、100万ドルを超えるならば現在の35倍の価値になるということです。
70万ドルまで上がるとすれば、現在価格で400万円のビットコイン。100万ドルまで上がるなら、現在価格で285万円分のビットコインを持っていれば億り人になれます。
これはあくまで基準価格が28,465ドルでの計算です。値段が上がれば必要な金額も上がりますし、もっと安くなればさらに少ない投資金額で億り人になることができるでしょう。
そう考えると、まだまだこれからもチャンスがありそうですよね。
3万円でも100万円、30万円なら1000万円です。300万円近い投資をしなくても、十分資産を増やせそうな感じがします。
とは言え、ビットコインをはじめとする仮想通貨は値下がりのリスクもあることは十分理解しておいてください。
上の表を見ていただければ分かるように、2017年に215万円をつけたビットコインは2020年の3月時点で58万円です。200万円の時にビットコイン買った人は2年以上含み損を抱えた状態でした。
投資をするなら、しばらくの期間は手をつける予定がない余剰資金で行うようにしましょう。
【仮想通貨初心者におすすめのコインはビットコイン?メタバース系?】
仮想通貨にはビットコインやイーサリアムの他にも1000種類以上のコインがあります。仮想通貨を始めたいけれど、どのコインを買ったらいいかわからないですよね。
以下のグラフは暗号資産(仮想通貨)取引経験のある20〜60代以上の方を対象にしたアンケート結果です。
・イーサリアム(ETH) 8.7%
・リップル(XRP) 8.7%
・モナコイン(MONA) 4.1%
・ネム(XEM) 2.3%
・アイオーエスティー(IOST) 0.9%
・ビットコインキャッシュ(BCK) 0.9%
・ライトコイン(LTC) 0.5%
・リスク(LISK) 0.5%
・その他 6.4%
(参照:暗号資産(仮想通貨)に関するアンケート調査について)
なんと7割近くの人がビットコインをメインに保有していることがわかります。
やっぱり仮想通貨といえばビットコイン。最初に購入するならビットコインだという人も多いのでしょう。
これらのコインは日本の暗号資産取引所で購入することができます。日本の暗号資産取引所に登録されているコインは合計でわずか20種類ほど。1000種類以上ある中でほんのわずかです。
審査が厳しい分、ある程度は信用できるコインだとも言えます。まずはこうしたコインの中から選んで購入してみると良いでしょう。
【仮想通貨の買い方を解説|かんたん3ステップで投資スタート】
実際に仮想通貨を買うにはどうしたら良いのでしょうか?
仮想通貨を買う方法は以下の3ステップです。
- 暗号資産取引所で口座を作る
- 仮想通貨を買うためのお金を銀行から取引所へ送金する
- 暗号資産取引所でコイン銘柄と数量を入力して購入する
簡単にそれぞれ解説します。
仮想通貨の買い方については、画像や動画を用いた詳しい解説記事も用意しています。簡単な紹介でわかりにくいところがあった方は、以下の記事も参考にしてみて下さい。
>>【完全無料】コインチェックで仮想通貨を始める方法|カンタンな口座開設から買い方までの手順を解説
1、暗号資産取引所で口座を作る
暗号資産取引所は国内に30箇所ほどあります。ここでは「初心者におすすめの取引所」として多くのサイトで紹介されている「CoinCheck(コインチェック)」でのやり方を解説します。
手順は以下の通りです。
- スマホ・身分証明証・銀行の通帳を用意する
- コインチェックの公式サイトから「口座解説(無料)はこちら」をクリック
- 個人情報の入力をする
- 本人確認書類と自分の写真をスマホで撮影してアップロード
- 申請ボタンをクリック
審査が完了したら2〜3日以内に「口座解説完了のお知らせ」というメールが届きます。これで口座解説完了です。
2、仮想通貨を買うためのお金を銀行から取引所へ送金する
仮想通貨を買うためには、コインを買うためのお金を暗号資産取引所に入れておく必要があります。暗号資産取引所への入金方法は以下の通りです。
- コインチェックにログインして「入金」→「銀行口座で入金」を選択
- 表示された振込先情報をメモ
- ATMに行き、振込先情報を入力して振込
振込が完了したら、営業日内であれば数分でコインチェックの日本円残高に反映されます。これで仮想通貨を購入する準備が出来ました。
3、暗号資産取引所でコイン銘柄と数量を入力して購入する
暗号資産取引所の口座解説と入金が済んだら、早速ビットコインを買ってみましょう。
コインチェックのアプリは非常にわかりやすいので、メルカリやAmazonでモノを買うくらい簡単に出来ます。
方法は以下の3ステップとなります。
- アプリを起動してログイン後、「ビットコイン」を選択
- 「購入」ボタンをクリックし、いくら分買いたいのかを入力
- 「日本円でビットコインを購入」をクリック
これで日本円をビットコインに交換することができました。
買ったらあとは値上がりを待って売却したり、貸暗号資産サービスを利用して利息を得たり、他のコインに交換したりといった方法で資産を増やしていきましょう。
以上が仮想通貨の始め方でした。
仮想通貨の買い方や売り方、運用方法などは以下の関連記事でも紹介しています。よかったらご覧ください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
【仮想通貨 関連記事】
【知らないと怖い】仮想通貨で損する13のパターンと原因は? 失敗して借金しないためのリスク管理方法を解説
【比較】仮想通貨の積立投資ができる取引所はどこがおすすめ?ビットコインの積立のメリットとデメリットを解説
【4選】仮想通貨を貸して増やせる「レンディング」が出来るサービス|ほったらかしに最適なビットコイン運用方法
【高すぎる】仮想通貨の手数料を安く抑える8つの方法|損しない暗号資産の買い方とは?
【初心者必見】仮想通貨の始め方と買い方をやさしく解説|暗号資産の基本と失敗しがちなポイントとは?
【解説】メタバース系のおすすめ仮想通貨銘柄5選|買い方と購入後の運用方法をお伝えします
【どっち?】BinanceとBybitの特徴を比較|仮想通貨購入の手数料やステーキング制度の違いを解説
【なぜ?】Coincheck(コインチェック)がヤバいと言われる理由|絶対に使わない方がいい人の特徴