Webマーケティングとは、インターネットを通じて製品やサービスを宣伝・販売すること。
オウンドメディアやWeb広告の活用がどの企業においても欠かせないものになっている中、Webマーケターという職種にも人気が集まっています。
Webマーケターには、分析力や創造力、トレンドの変化への適応力など、多様なスキルが求められます。他の職業と同様に、Webマーケターという仕事に向いている人とそうでない人がいるのも確かです。
この記事では、Webマーケターに向いている人と向いていない人の特徴をそれぞれ解説します。
記事の後半ではWebマーケターになるための勉強法と未経験からでも数ヶ月でWebマーケターになれる方法をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
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【Webマーケターに向いている人の10の特徴|センスや才能も影響】
早速、Webマーケターに向いている人の特徴を解説します。
私自身も5年ほど前に営業から転職してWebマーケティング業界に携わっていますが、以下の10個がWebマーケターに求められる特性であるように感じています。
- データ分析能力が高い
- 広告効果を最大化するためのクリエイティブセンスがある
- 課題解決能力が高い
- ヒトへの思いやりがある(ユーザー視点)
- マーケティング知識が豊富である
- 自己成長意欲が強く、学習意欲が高い
- 失敗や批判に強い(レジリエンス)
- 仕事の優先順位を整理できる
- 逆境でワクワクできる
- 結果にこだわれる
それぞれ解説します。
1、データ分析能力が高い
Webマーケターには、データ分析能力が求められます。
Webマーケティングにおいては、分析に基づいた戦略が重要となるため、膨大なデータを解析し、的確な意見を出す能力が必要です。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールをはじめとした分析ツールや、エクセルなどの表計算ソフトに精通していることが望ましいでしょう。
2、広告効果を最大化するためのクリエイティブセンスがある
Web広告を効果的に活用するためには、広告のクリエイティブを最適化する必要があります。
クリエイティブとは、広告の画像や載せる文言のことを指します。それらを自由に操って最適な広告を作るには、画像編集やコピーライティングといったスキルが必要です。
職種は違うものの、広告デザイナーやコピーライターのように、色やレイアウト、文章の表現などについても勉強しておきましょう。
3、課題解決能力が高い
Webマーケターには課題解決能力が求められます。Webサイトの改善や売り上げアップにつながる施策を立てることが重要ですが、そのためには問題点を発見し、適切な解決策を考え出す能力が必要です。
Webディレクターやプロジェクトマネージャーのように、問題解決に長けた人材が求められます。
4、ヒトへの思いやりがある
ユーザー視点を持っていることもWebマーケターに求められる特徴の1つです。これはもともと備えた才能かもしれません。
Webマーケティングにおいては、クライアントや顧客の先の顧客など、ユーザーが求めているものを正確に把握して応えることが重要です。
そのため、ユーザー視点を持ち、ユーザー目線で考えることができる人材が求められます。
自分自身を一消費者として俯瞰し、どういったクリエイティブやマーケティング施策が刺さるかを観察する。そうすることでユーザー視点は養えます。
5、マーケティング知識が豊富である
Webマーケティングはマーケティングの中の一分野に過ぎません。そのため、Webマーケティングの知識だけでなく、マーケティング全般についての知識も求められます。
WebマーケティングにおいてはSEOやSNSなど様々な手法がありますが、それらはあくまで手法です。
その上流で戦略を設計するためにはマーケティング全般の知識やフレームワークの活用が欠かせません。
マーケティングの基本的な知識から最新のトレンドまで、広く深い知識を持つ人材が求められます。
6、自己成長意欲が強く、学習意欲が高い
自己成長意欲が強く、学習意欲が高いこともWebマーケターに向いている人の特徴です。
Webマーケティングにおいては、常に新しいテクノロジーやトレンドが生まれています。それらに追いつくためには、学習意欲やスキル習得能力が必要となります。
自ら学び、知識をアップデートし続けることができる人材が、Webマーケティングの分野で活躍することができます。
7、失敗や批判に強い(レジリエンス)
Webマーケターに向いている人は、失敗からの回復力や批判への耐久力といった「レジリエンス」を備えています。
答えのない施策を実行するには失敗を恐れずに挑戦する姿勢が大切です。また、うまくいかないときに受ける批判的な意見に対しても、それを受け入れて乗り越える意欲も必要です。
レジリエンスは意識的に鍛えることができます。
例えば、失敗したことに対して批判を受けたとします。その批判を自分自身が否定されたと受け取る人もいるでしょう。ダメ認定されたら自分に自信がなくなり、病んでしまうかもしれません。
しかし、批判の対象を「自分」と「施策」に分けて考えることで、施策がダメだっただけだと冷静に考えることができます。そこから、より良い改善施策に踏み出すことができれば、成功に近づいていけそうですよね。
批判は自己否定ではなく、施策に対してのもの。そう考えられることができれば、失敗や批判にも強くなれます。このように、レジリエンスは思考法を知ることで鍛えられます。
そういった経験を積み上げ、成長していくことも、Webマーケティング分野で成功するために備えるべき特性と言えるでしょう。
以下はおすすめの書籍です。
8、仕事の優先順位を整理できる
Webマーケティングにおいては、複数のプロジェクトや多岐にわたるタスクを同時にこなす必要があります。
そのため、仕事の優先順位を整理できるスキルも求められます。優先度が高い仕事から順にこなすことで、効率的にタスクをこなし、成果を出すことができるでしょう。
そうした効率の良さも習得していく必要があります。
9、逆境でワクワクする
Webマーケターに向いている人には、逆境でワクワクできる心を持っている特徴があります。
難しい施策や新しい試みに取り組むことには怖さもあります。しかし、その先には大きな成功や成長が待っている可能性もありますよね。
逆境でビビるのは簡単です。そこであえて「自分は逆境でこそワクワクする人間だ」と思い込む。そう知ることで、他人より多くの経験を積み成長していくことができます。
失敗してもレジリエンスできる考え方を持っていれば大丈夫です。失敗するか成功するかにとらわれることなく、成長できる環境を選んでいきましょう。
10、結果にこだわれる
Webマーケティングにおいては、結果にこだわることが最重要です。
施策を出し、データを分析・改善し、成果を出す。そのためには、高い精度の目標設定や戦略立案が必要です。
そうしたスキルは磨く必要があるものの、何よりも重要なのは結果にこだわれる気持ちの強さであり、諦めない心だったりします。
いくら良い目標や施策を考えても、思ったようにスムーズに進まない場合もあるでしょう。その際にも、結果にこだわり、目標達成に向けてコツコツと取り組む姿勢を持てるかどうかで結果はいくらでも変わってきます。
そうした結果を出すことへの強い気持ちもWebマーケターに必要な特性の1つです。
スキルや特性は、トレーニングによって身につけることができるからです。
また、Webマーケティングの分野は常に進化しています。新しいプラットフォームやノウハウが登場すると、経験や実績に関係なくWebマーケターは横一線でのスタートになります。
過去の成功法則は通用しなくなりますが、一方で新人のWebマーケターにはチャンスでもあります。
そのため、今からWebマーケターになっても決して遅くはありません。多くの活躍の機会が訪れるはずです。
【Webマーケターに向いていない人の5つの特徴|これが苦手な人は適性がないかも】
Webマーケターに向いている人の特徴を解説してきましたが、一方でやめといた方が良い人にも特徴があります。
- 細かい作業が苦手
- 数字やデータに苦手意識を持っている
- 成長意欲が低い
- オフィスワークが苦手
- わからない問題が出ると投げやりにしてしまう
こうした方は、Webマーケターという職種を選ぶことで、きつい思いや後悔をしてしまうかもしれません。
それぞれ解説します。
1、細かい作業が苦手
Webマーケティングには、細かい作業が多く必要です。
例えばSEO対策やSNS広告などを実施する場合、タイトルやキャッチコピー、画像、文章、リンクなど、細かい部分を常にチェックする必要があります。
そのため、細かい作業が苦手な人は、Webマーケティングに向いていないかもしれません。
仕事に大雑把な方の場合、「そんな細かいところまで指摘しなくてもいいのに…」というストレスが積もっていくでしょう。
2、数字やデータに苦手意識を持っている
Webマーケティングにおいては、データを分析し、改善案を導き出すことが求められます。
そのため、数字やデータに苦手意識を持っていると、マーケティング活動に必要な戦略や改善案を策定できなくなってしまいます。
また、データ分析に基づいた結果を適切に評価し、改善案に反映させることができないことも。それでは良い結果が出ませんよね。
Webマーケティングにおいては、数字やデータに抵抗がある人には向いていないかもしれません。
3、成長意欲が低い
Webマーケティング業界は他の業種以上に最新の技術やトレンドの変化が激しい特徴があり、それらにアンテナを張って成長意欲を持つことが求められます。
そのため、成長意欲が低い人はWebマーケターには向いていません。
Webマーケティングは常に変化する分野であり、より良い成果を上げるには常に新しいアイデアや手法が求められます。
自分自身のスキルアップに興味を持たない人は、常に最新の情報を得ることができず、Webマーケターとしてのキャリアアップが見込めないでしょう。
4、オフィスワーク(デスクワーク)が苦手
Webマーケティングにはオフィスワーク(デスクワーク)が付きものです。Webサイトの改善やSNSの運用、データ分析など、パソコンを使った作業が主な業務となります。
しかし、オフィスワークが苦手であれば、Webマーケティングの業務も苦痛と感じることでしょう。腰痛など、椅子に座り続けるのが困難な方にも不向きかもしれません。
5、わからない問題が出ると投げやりにしてしまう
Webマーケティングには、問題解決能力が必要です。しかし、わからない問題が出ると投げやりになってしまう人は、Webマーケターには向いていません。
Webマーケティングには、常に新しい課題や問題が出てきます。しかも、どこかに答えがあるわけではなく、「成功の可能性のある施策を試してみる」というアプローチしかできません。
つまり、わからないなりに答えを考えて取り組んでいくということです。
問題に対して積極的に取り組むことができず、わからないことを投げやりになってしまう人はWebマーケターには不向きです。
常に前向きな姿勢で課題に取り組めるよう、メンタルを整える必要があります。
これらの特性を持っていないからといって、全くWebマーケティングに取り組むことができないわけではありません。
あくまで向いているかどうかの判断基準の一つとして捉えていただければと思います。
【向いてる人は「未経験から数ヶ月でWebマーケターになれる方法」がおすすめ】
あなたはWebマーケターという職種に興味を持ち、これから勉強を始めたいと考えている状態でしょう。
Webマーケターは非常に魅力的でやりがいのある仕事です。他の業種と比較しても、働き方や働く場所の選択肢が多く、身につけて損はないスキルだと言えます。
結論から言うと、異業種からの転職は十分可能です。方法としては3パターンあります。
- 未経験可能な案件に応募する
- 自分で実績を作ってマーケティング会社に応募する
- 転職保証付きのオンラインマーケティングスクールで学ぶ
それぞれの方法を解説します。
・「未経験歓迎」の求人案件に応募する
転職サイトdodaでマーケティング職の求人を覗いてみると、未経験歓迎の求人も複数出てきます。
こうした企業では、採用後に自社で育成プログラムを用意していたり、OJTを通してマーケティングスキルを高めていけるような仕組みが用意されていることも。
未経験でもお給料をもらいながらマーケティングを学べるならラッキーですよね。
しかし、そうした募集の中には雑務や電話営業ばかりでなかなかマーケティング業務をさせてもらえないというケースもあるようです。
思っている仕事をさせてもらえるのかどうか、しっかり確認した方が良いでしょう。
・自分で実績を作ってマーケティング会社に応募する
今の会社でマーケティングの仕事をしていなくても、マーケターとしての実績を作って転職するという方法もあります。
ただ本を読んで勉強をしたことがあると言っても、それは実績にはなりません。実際にマーケティングフローを回して成果を出すことで実績が生まれます。
では、マーケティングの実績をどうやって作るのか?
自分で事業を作ると言っても難しいことではありません。
- ブログを作って企業の商品を販売する(ブログアフィリエイト)
- Twitterやインスタグラム、YouTubeでフォロワーを増やす
- ネット上に個人で小さな店を持ち、外国から仕入れた商品やオリジナルで作った商品を販売する
このように会社に依存しなくても、個人でマーケティングを実践している人は多くいます。
マーケティングスキルとは「集客・販売・分析」ができる力のこと。
「ブログアフィリエイトで月に5万人ブログに集客し、10万円の売上を上げています。」
「〇〇の分野についてTwitterで発信をしており、フォロワー数は3万人になりました。」
「日本で販売していない商品を海外サイトから輸入し、ECサイトで販売をしています。」
こうした実績はマーケターとして十分評価されます。今の仕事がマーケティングに関係ない部署でもマーケターとしての実績は作れるのです。
マーケターとしての実績があれば、転職市場では高い評価を得られます。結果、マーケターへの転職も可能になるということです。
・転職支援付きのオンラインマーケティングスクールで学ぶ
異業種からマーケターへの転職を目指すなら、マーケティングスクールに通うことが一番の近道です。その理由は3つあります。
スクールのカリキュラムを通してマーケティングの原理原則を学べるのはもちろんのこと、実践課題などを通してマーケティングの仕事を経験できるのも大きなポイント。
仮想の案件だとしてもマーケティングの一連の流れを経験したと言うことは、それだけでマーケティングの実績が作れるということなのです。
実際にマーケティングスクールの中には、課題の内容を自身のポートフォリオ(実績集)として活用できるスクールもあります。
また、マーケティングスクールには一般的な転職サイトに掲載されていない募集案件が集まっています。
「マーケティングスクールで鍛えられた人なら即戦力になってくれるだろう」ということで求人が集まりやすいのではないでしょうか。
マーケティングスクール「マケキャンbyDMM.com」は転職保証のついたマーケティングスクールなのですが、受講生の転職成功率は98%。ほぼ全員がマーケターへの転職を実現しています。
未経験や異業種の方でこれからマーケターになりたい方にとっては最適なルートでしょう。
マーケティング職は他の業種と比べて給与水準も高い職業です。
そんなマーケターに異業種の未経験者からでもなれるのであれば、スクールに通う価値は十分にあるのではないでしょうか。
転職サポートのあるWebマーケティングスクールについては以下の記事で詳しく解説しています。キニにある方はぜひチェックしてみてください。
>>【最新8選】転職支援に強いWebマーケティングスクールを比較 働きながらWebマーケターに就職できる
以上が「Webマーケターに向いている人と向いていない人の特徴」でした。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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