こんにちは、NiSHです。愛知県の田舎で、夫婦二人の小さなブックカフェをやっています。
このブログでは、カフェを始めたいという夢を持った方の力になる記事を書いていきたいと思います。
今日は、カフェをやるなら考えておきたい『カフェと物販との融合』についてお話しします。
カフェはコンセプト次第でどんなものとも相性が良くなります。
- 「雑貨×カフェ」
- 「本×カフェ」
この他にもいろいろなものと融合できます。せっかく自分のお店を作るなら好きなものと組み合わせたカフェにしてみるのも楽しそうですよね。
カフェとの相性の良い物販アイディアとその仕入れ方法をお伝えします。物販を始めることで客層が広がり、売上アップも期待できるはずです。ぜひ参考にしてみてください。
>>【厳選32冊】カフェ開業と飲食店経営におすすめの本|夢を叶えて生きていく勉強法
【カフェは雑貨や本などの物販と相性がいい】
カフェというジャンルは他の飲食店と比べて少し特殊なジャンルです。
一般的に飲食店は『食事をするところ』です。
しかし、カフェの使い方は多様で、『食事』もするし『お茶』もしますが、それ以前に『友達と喋ること』や『落ち着く場所で過ごしたい』ということを来店の目的にされるお客様もいます。
そうした中でカフェそのものも多様化していき、飲食だけでなくさまざまな楽しみのあるカフェができました。
- ブックカフェ
- 雑貨カフェ
- 文房具カフェ
- アウトドアカフェ
このように様々なものがカフェと結びついています。それだけカフェという業態は他のものと結びつけやすい業態だと言えます。
僕は本とカフェが好きでブックカフェを始めましたが、途中で腕時計作りにも興味を持ち、作った時計の販売も自分のブックカフェの中でやっています。
カフェを通して好きなことをカタチにできるところが、カフェをやることの1つの良さだなぁと実感しています。いつかスポーツバー的なイベントもやってみたいなぁ。
もちろん、食事をメインで来店されるお客様が多いので、カフェをやる以上は食事やドリンクについてしっかりとしたものを提供することが基本にはなります。
ですが、それだけでなく雑貨や本を販売するという選択肢もあっていいのではないかと思います。お店の特色にもなりますし、月に数万円の売上にも繋がります。
気に入った雑貨や本を自分の好きなように仕入れて販売していく楽しさは、飲食の楽しさとはまた別の楽しさを教えてくれます。
雑貨を置きたい、本も販売してみたいと考えたことのある方は、ぜひちょっとずつでいいので始めてみてはいかがでしょうか。
【カフェの売上アップが期待できるおすすめの物販アイディアと仕入れ方】
基本的に物販は「仕入れて、利益を乗せて、売る」という流れです。
まずは場所や資金を考えて仕入れをすることがスタートです。
商材の仕入れは基本的には買い切り。なので売り切れるだけの少量仕入れから始めることをおススメします。
・雑貨を販売する
もっとも多くのカフェで物販されているものは雑貨です。
レジ前の少しのスペースで少量から始めることができ、カフェのメイン客である女性客にも人気の商材です。
ちょっとしたテーブルに布をかけ、商品に値札を付けておくだけで売り場は完成します。
売り場についてはpinterestなどのサイトでオシャレな雰囲気の画像を集め、かわいい売り場にしていくことで、より買いたいと思わせることもできます。
商品の仕入れ方は5種類あります。
- 雑貨の卸業者から仕入れ
- 自分で購入してくる
- ギフトショーで買い付け
- ハンドメイドイベントで委託提案
- 自分で作る
それぞれ解説します。
雑貨の卸し業者から仕入れ
一般的な雑貨屋さんと同じように卸業者から仕入れる方法です。
インターネットで「雑貨 仕入れサイト」のようなキーワードで検索するといくるか出てきます。
卸業者から仕入れると聞くとハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、卸業者も販路を拡大したいもの。今は1点から仕入れできるサイトもあり、小規模な個人店でも利用しやすくなっています。
うちは文具の仕入れサイト「M・D・S」というサイトを利用しています。カフェと文具って相性いいですよね。1点から仕入れ価格で卸してくれるのでチェックしてみてください。
自分で購入してくる
海外のおしゃれな雑貨を自分で買ってきて販売するという方法もあります。アンティークの雑貨や海外の古書などを販売しているお店はこうした買い付けのパターンも多いようです。
渡航費などの出費はかかりますが、自分で自由に値段を付けられるのも良いところ。また、買い付けの旅であれば経費にすることも可能です。
ギフトショーで買い付け
ギフトショーは雑貨メーカーの見本市のようなイメージです。
東京ビッグサイトのような大きな会場に雑貨メーカーが一同に会します。
ギフトショーで展開されている各メーカーの雑貨の中からカフェに置きたい雑貨を選び、メーカーさんと契約をするといった感じです。
お気に入りの雑貨メーカーがあればカタログを取り寄せて仕入れることもできますが、日本中の雑貨メーカーを調べるのは非常に大変です。
ギフトショーは一日でたくさんの雑貨メーカーの商品を見ることができるのでオススメです。
こちらのサイトから次回開催の無料招待状の申請が出来ますので、興味があれば一度見てみてください。
ハンドメイドイベントで委託提案
雑貨市場は今空前のハンドメイドブームを迎えています。
小さなマルシェから企業主催の大規模なハンドメイドフェスまで、全国各地でハンドメイド雑貨のイベントが行われています。
それだけ作り手もいて、メーカー品でない一点物のハンドメイド作品を求めるお客さんもいるということです。
カフェや美容室でもハンドメイドの雑貨を扱っているお店が増えています。
もし知人に作家さんがいればその方の商品をお店で委託販売させてもらってはいかがでしょうか?
また、ハンドメイドのイベントに足を運び、お店で販売したいなと思う作家さんに直接話をするのもおすすめです。
ギフトショーのような場所では初めに仕入れてから販売という流れですが、ハンドメイド作品の場合は人にもよりますが「委託販売」に応じてくれる方もいます。
委託販売とは一定期間作品をお預かりして店内で販売し、販売金額から委託手数料(販売価格2~3割)を引いた分を作家さんにお支払いするというものです。
カフェ側の利益は委託手数料という、いわゆる場所貸し代の部分です。
委託販売と仕入れ販売との大きな違いは初めに仕入れ代がかからないこと。
小さく始めたいのであれば、こういった委託に応じてくれる方と取引するのが良いでしょう。
イベントは、「ハンドメイド+イベント+地域名」で検索すれば近くのハンドメイドイベントが出てきます。
自分でつくる
もし何か好きなことがあるのであれば自分で作って売るのも一つの手です。作ることに興味があるのであればぜひ挑戦してみてください。
- ハンドメイドで商品を作って販売
- デザインを作ってオリジナルグッズ化
雑貨を作るための本やスクールもありますので、意欲さえあればカフェ経営とハンドメイド作家の二足の草鞋も可能です。
また、オリジナルグッズを作るだけならもっと簡単です。Canvathというサービスでは、デザインを入稿するだけで様々なグッズを制作することができます。
お店のロゴが入っただけでも欲しいお客さんはいるもの。こうしたサービスを利用してみるのも良いでしょう。
>> 手焙煎キット『マンカシャカシャ』使用感レビュー 初めてのコーヒー自家焙煎に最適
・本を販売する
本もカフェとの相性は非常に良いです。
カフェ大手のスターバックスと大手書店の蔦屋書店のコラボなど本とカフェの融合は数年前から話題になっています。
カフェに何かしらの本が置いてあるのは当たり前の状況にもなりつつあるでしょう。
以前は本を仕入れて販売するとなると、出版社と書店を繋ぐ取次店との契約が必要で、非常に資金的なハードルが高く難しいものでした。
しかし、最近では小さなお店にも気軽に本を仕入れさせてくれる「ホワイエ」や「ことりつぎ」といった取次店もあり、以前ほどハードルの高いものではなくなっています。
「ホワイエ」「ことりつぎ」はこちらからどうぞ↓
Foyer(ホワイエ):「あなたのお店を本とカルチャーでもっと豊かに」
こうした取次を通して本を仕入れて販売するか、または中古本の販売という形になります。
中古本の販売は本を中古で仕入れて値段を付けて販売できますが、そのためには古物商という資格が必要です。
2万円ほどで取得できますのでその資格を取ったのちに、古本屋やメルカリ、アマゾンのマーケットプレイスなどで仕入れて販売する形です。
また、自分の持っている本を販売する場合(新たに販売用の仕入れをしない場合)には古物商の資格はいりません。値段を付けて並べるだけで本の販売が開始できます。
ある程度本をお持ちの場合は、そこからスタートしてもいいかもしれません。
・テイクアウト販売
最後にオススメの物販として「テイクアウト商品」を提案します。
カフェとして営業する以上、ドリンクやお菓子などを普段から作っているはずです。
モノがあるのであれば、あとは箱を用意すれば販売ができます。ドリンクやお菓子であれば比較的手ごろに始められるのではないでしょうか。
また、テイクアウトのコーヒーのみを扱うコーヒースタンドも増えています。
オシャレなデザインの入ったドリンクカップで提供できれば、それを求めて来店されるお客様もいらっしゃいます。
おしゃれなドリンクはインスタグラムで拡散される可能性もあるのでお店自体の認知度アップにも貢献してくれますよ。
うちのカフェでは、
・お菓子
・サラダに使っている自家製のドレッシング
を販売しており、ドレッシングは定期的に購入されるお客様もいらっしゃいます。
既存のメニューをテイクアウト化できれば、簡単に単価アップができますよ。
・番外編:オススメしないもの
僕の経験から、カフェでの物販におすすめしない商材も紹介しておきます。
値段の高いもの
カフェのメインはあくまで食事です。
数百円から千円台のものであればお土産的な感じで買おうかと思ってもらえますが、数千円や一万円を超えるものはカフェに来たついでに買うものではなくなります。
その商材をウリにする店づくりをするならいいかもしれませんが、ちょっと販売する程度のことであればあまり高価なものはオススメできません。
アパレルや食器などが値段の高いものになりやすいです。その辺りを販売したい方は、売上をあまり期待しない方がいいかもしれません。
ロスになるもの
既存の商品をテイクアウト化するというのは先ほどオススメしましたが、賞味期限のあるものはロスになってしまう可能性があります。
既存商品であれば売れなければお店で使うということができますが、販売用に別途仕入れたものであれば賞味期限が近づくと売れなくなります。
一時期ご当地限定ものなどを仕入れて売りましたが、賞味期限問題に悩んでやめました。
これらはお店の客層や土地柄、好みにもよるので一概には言えないのですが、参考程度に頭に入れておいてもらえればいいかなと思います。
【カフェで物販をすれば売上も上がって差別化も出来る】
以上が、僕がオススメする物販商材の紹介と仕入れ方法の説明でした。
カフェにみなさん独自の感性で選んだ雑貨や本などが並んでいれば、それだけで普通の飲食店とは一線を画した存在になれます。
また、メインではありませんが売上も上がります。
物販商品の仕入れ方はそこまで難しいものではありません。
雑貨屋さんだけの売上で生きていくという場合や、小さい本屋さんの売上だけで生きていくというのは正直ものすごく大変です。
しかし、カフェという幹があっての枝葉的な感じで雑貨や本を仕入れて販売する分にはその大変さは感じずに済みます。
実際、僕も物販を始めてみて今までよりもっとカフェ経営が楽しくなりました。
お店に来ていただいたお客様がこの場所で少しでも楽しく過ごしてもらえればという想いがあれば、たくさんのお客様から受け入れてもらえると思います。
みなさんもそうした販売スペースを作ってみてはいかがでしょうか。
【カフェの経営には勉強が不可欠】
カフェはカフェだけやっていればいいわけではありません。売り上げを上げるためには雑貨を取り入れたり、本を販売するという選択肢もあるのです。
大好きなカフェを続けていくには、
- どんなことをしたらお客さんが来てくれるか
- どうやったら何度も足を運んでもらえるお店になるか?
といったことを勉強し続ける必要があります。これらはマーケティングスキルとも呼ばれます。
カフェを始める人はこうしたビジネススキルを勉強する習慣もつけなくてはいけません。
僕も脱サラしてカフェを始めたときはビジネス的なスキルがゼロの状態でした。マーケティングを学んでなかったら7年以上もカフェを続けることはできなかったでしょう。
カフェ経営のスキルを上げたい方には、ビジネスやマーケティングの勉強が必須です。
以下の記事では僕のおすすめの勉強法をお伝えしています。よかったら参考にしてみてください。
>>【習得】マーケティングの勉強って何からすべき?未経験からマーケターになるための勉強法8選
>>【厳選32冊】カフェ開業と飲食店経営におすすめの本|夢を叶えて生きていく勉強法
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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