転職は人生の中で重要な転換点。だからこそ、しっかり相談して考え方のヒントをもらいましょう。
この記事では、転職の悩みを抱えている方におすすめの相談相手を紹介します。
こうした内容で解説します。
見落としていた考え方や転職先の会社を考えるためのヒントをもらうことで、後悔しない最適な転職ができます。
実際、転職を考えている人の78%は誰かに相談をしています。相談相手も1人ではなく、2〜3人に相談する人が64%ともっとも多くなっています。(参照:第23回 アンケート集計結果「転職活動の相談相手」について)
転職を考える上で話を聞いてもらうことは重要と言えるでしょう。
とは言え、相談相手を間違えると人間関係の悪化を招いたり、今の職場で働きにくくなって退社せざるを得なくなることもあります。特に上司は要注意かも。
この記事を読むことで正しい相談相手を理解し、良い転職活動をできるようになります。ぜひ参考にしてください。
>>【教えて】キャリア相談ができるおすすめサービス5選|カウンセリングでやりたい仕事がわかる!
【転職に迷ったときは誰かに相談すべき理由】
転職について悩んでいるとき、誰かに相談したほうがいいのかわからない時がありますよね。
「自分の将来の話だから自分で決めるべきだし、相談しても反対されて終わりそう」
私もこんな気持ちを抱いていました。しかし、相談することには大きな意味があるなと考え直すことができたのです。
転職について悩んだ時に誰かに相談したほうが良い理由は3つあります。
誰かに相談することで、自分に見えていない視点から考え方のヒントを得ることができます。
また、会話をする中で自分がぼんやりと考えている悩みや望みの輪郭が鮮明になっていくこともあります。
悩んでいる時は、自分が思っている以上に視野が狭まっているもの。後になって考えてみたら、「もっと良い選択肢があったのに」と気づくこともありますよね。
良い選択をするため。そして選択を後悔しないためにも、相談して考え方のヒントをもらいましょう。
しかし、そうは言っても相談することの懸念点もありますよね。
- 喧嘩になったらどうしよう
- 人間関係がギクシャクしたらイヤだな
- 周りに言いふらされて働きにくくなるかもしれない
- 反対されたり引き止めにあったら気持ちが揺らぐかも
これらについては、「相談のスタンス」と「相手」によって解決できます。
まずは、「相談相手の言うことは1つの考えるヒント」だというスタンスで捉えましょう。
数人に相談したら、みんな違うことを言うでしょう。それらを全て聞き入れていたら、さらにどうしたら良いかわからなくなりますよね。
ですので、基本的に相談は、「自分の持っていない視点を得るための手段」というスタンスで捉えましょう。
そうすれば、
「あぁ、そういう考え方もあるのか。」
「まぁ、こんな風に考えるよね。」
といった感じで、相談している自分の状況をさらに俯瞰して見ることができます。
また、相談する相手についても非常に重要です。
誰に相談するかで有益かどうかは変わりますし、相手を間違えると人間関係にヒビが入ったり適切な判断ができなくなってしまう可能性もあります。
転職で迷ったときは絶対に相談すべき。だけど相手選びは非常に重要。このことを覚えておきましょう。
では、どんな人に相談すべきなのでしょうか? 次章で詳しく解説します。
【転職の相談は誰にすべき? 最適なのは上司?転職エージェント?】
転職の相談相手には以下の6つのタイプが挙げられます。
この中には、相談しないほうが良い相手もいます。それぞれの特徴を解説します。
早く結論を知りたい方はここからジャンプ
・会社の上司、同僚に相談
仕事の相談と聞いて最初に浮かぶのが会社の同僚や上司ではないでしょうか?
しかし、会社の人への相談は避けるべきです。
こうしたデメリットがあります。
「信頼できる同僚やお世話になっている上司には相談したいし、周りに言うことはないだろう」と思うかもしれません。
しかし、100%誰にも言わないという保証はありませんし、噂が広まるにつれて話が大きくなりかねません。
ちょっと嫌なことがあって冗談で転職したいと言っただけなのに、話が大きくなって、本当に辞めるしかなくなってしまった。そんなことになってしまうかもしれないのです。
上司に関して言えば、もしあなたが転職を決めた場合、あなたの代わりになる人材を採用しなければなりません。
そのため、あなたの話を聞いた時点から上司の上司や人事に対して辞める可能性があることを伝える可能性は高いです。
会社の人は転職のプロでもありませんし、あなたのことよりも会社の方が重要です。
報告の必要はあっても、相談はすべきではありません。
・家族、友人、恋人に相談
家族や友人への相談を考えている方もいるでしょう。
相手との関係性にもよりますが、本気で相談の場を作って話を聞いてもらえば、何かしらのヒントを得られる可能性は高いです。
きっと大きな力になってくれるでしょう。
重要なのは、「本気で相談したい」と伝えること。日常会話のなかで冗談のように言っても相手は本気で考えてくれません。
・すでに転職している元上司、元同僚に相談
転職経験者のアドバイスを聞きたいという思いで、元上司や元同僚に相談しようと考える方もいます。
このように考えるかもしれません。
しかし、今の会社から転職したということは、あなたと同じように会社や働き方に疑問を持ったということ。
そのため、基本的には「転職したほうがいい」という意見しかもらえません。
また、人は自分の判断を正当化しようとするものです。
転職して状況が良くなっていれば「早く転職したほうが良い」とあなたに言うでしょう。
もし転職を後悔していても「他を知ることも良い経験になるから転職はおすすめ」と言うでしょう。
結局、転職した人というのは転職を正当化しがちです。
さらに、もしかするとあなたの他にもあなたの会社の誰かと交流を続けているかもしれません。
結局、今の会社の同僚や上司に相談するのと同じで、他の人にバレてしまうリスクは避けられないのです。
こうした意味では、相談相手として最適な存在とは言えないでしょう。
・ハローワーク(公共職業安定所)に相談
無料で気軽に転職の相談ができる場所としてハローワークがあります。
ハローワークは仕事を辞めた人が仕事を探すために行く場所だと思っている方も多いようですが、実は誰でも利用・相談に訪れることができます。
とは言え、基本的には今すぐ仕事を必要としている人向けの公共サービス。
職員のほとんどは公務員なので、相談に乗るというよりも仕事に就くまでに必要なステップを事務的に紹介されるような感じです。
また、紹介される求人もほとんどは地元の企業です。
専門的な仕事というよりも未経験でも誰でも応募できる仕事が多いので、転職の相談としてはあまり使えないでしょう。
・転職エージェントに相談
転職エージェントとは、転職を希望しているあなたの希望を聞き出し、企業の提案や転職活動のフォローをおこなってくれるサービスのこと。
転職エージェントは転職業界のプロフェッショナル。転職に関する知識ではこれ以上頼りになる人はいません。
転職サイトと合わせて利用されることの多いサービスですが、それぞれの特徴は以下の通りです。
・登録したら自分で仕事を探さなければならない
・公開されている求人はどんな業種でも自由に見ることができる
・職務経歴書や面接のサポートはない
・専属のエージェントがついてサポートしてくれる
・面談で希望の仕事を聞き、それに合った仕事を提案してくれる
・非公開案件も多く持っている
・一方で、気軽に求人を見ることはできない
・紹介される企業が必ずしも自分に合った仕事とは限らない
・職務経歴書や面接のサポートもある
・サポート期間が決まっている場合がある
・職種や実績によっては断れる場合もある
登録すると初めに専属のエージェントとの面談が行われますので、そこで転職の相談をすることができます。
キャリアカウンセラーの資格を持つ人も多く、最適なキャリア構築のアドバイスを受けることができます。
転職エージェントへの相談の最大の利点は、自分の市場価値を知ることができることです。
転職をしたいと思っても、実際のところ転職できるのか不安という思いもありますよね。
転職エージェントは転職市場におけるあなたの価値を割り出してくれます。
強みを最大化して企業にアピールする方法なども学べますので、転職して給料アップする人も多いです。
一方、誰でも受けられるわけでないことと、必ずしも自分の希望する仕事を紹介してくれるわけではないところがデメリットと言えます。
>>【ムカつく】転職エージェントが合わないときの対処法|エージェント以外にも転職支援サービスはある
・キャリアコンサルタント/カウンセラーに相談
転職エージェントと違ってキャリアコンサルタントが有料で転職の相談に乗ってくれるサービスもあります。
1〜3ヶ月ほどの期間で、自己分析から実現したい人生や働き方を明確にし、それを叶えるためのキャリアサポートを行うサービス。
「マジキャリ」や「ポジウィルキャリア」などのサービスがある。
転職エージェントが無料で相談を聞いてくれるならわざわざ有料のキャリアコンサルタントを利用する必要はないように感じるかもしれません。
しかし、転職エージェントで受けられる無料のキャリア相談にはデメリットもあります。
転職の悩みを持ったとき、多くの人は「会社選び」が重要だと考えて転職活動をスタートします。
しかし、問題の本質はそこではないかもしれません。
転職エージェントに相談してもこうした問題への答えは出ません。
こうした働き方の本質がわかっていない状態で転職しても、また同じ問題に直面してしまうかもしれませんよね。
一方、キャリア相談サービスを利用すれば、徹底的な自己分析サポートによってあなたが本当に望んでいる理想の働き方や仕事を見つけることができます。
私も体験してみましたが、自己分析の質は学生時代にやった自己分析よりも深く、理想の人生から逆算した仕事選びができました。
仕事や働き方について1から考えたい。そんな方には、転職エージェントよりもキャリア相談サービスの方がおすすめです。
今の仕事をあなたはどうやって選びましたか? 正直、なんとなく仕事を選んで、なんとなく働いているのではないでしょうか?
転職は人生の節目ですよね。なかなかない機会だからこそ、生き方を見直すつもりでキャリアコンサルタントに相談してみるのもおすすめです。
>>【教えて】キャリア相談ができるおすすめサービス5選|カウンセリングでやりたい仕事がわかる!
・結論:多くの人は数人に転職の相談をしてキャリアを決めています
以上が、転職の相談をできる6つのタイプの相手でした。
ここまで聞いて、「相談相手として考えられる選択肢はわかった。けど、結局だれに相談するのがいいの?」と感じていらっしゃるかもしれません。
最初にお伝えしたように、転職の相談をする人の多くは2〜3人の人に相談しています。さまざまな視点を得るために複数の人に相談することは私もおすすめです。
では誰に相談するのが良いのか? 結論、以下の3タイプの人たちに相談するのが最適解です。
家族や友人に相談することで、あなたのことを理解している身内だからこその意見を聞くことができるでしょう。
転職エージェントでは面談を通してあなたの市場価値を算出し、会社を提案してくれます。
自分の可能性に気付けますし、年収アップに繋がる可能性もあります。
転職エージェントの有名なところでは「レバテックキャリア」などがあります。
サイトからアカウントの登録をしたら、その後にエージェントから面談の日程調整の連絡があり、サポート開始という流れです。
利用は無料ですし、紹介した企業が気に入らなければもちろん転職する必要はありません。気軽に登録して利用してみてください。
最後に、もっともおすすめなのがキャリア相談です。
キャリアコンサルタントのサポートの元、会社だけでなく自分の生き方から見直すことができます。
仕事についての本質的な問題に気付けたり、理想の人生から逆算した仕事選びができるので、最適な選択ができるでしょう。
>> 有料転職相談サービスって実際どうなの?【転職のプロが解説】
有料のキャリア相談サービスについては「マジキャリ」や「ポジウィルキャリア」が有名ですが、まだよくわからないという方もいらっしゃると思います。
最近は転職に悩む20〜30代の方から人気を集めていますが、初めて聞いたという方もいらっしゃるでしょう。
下記の記事でもサービスの特徴や種類、料金などを詳しく紹介していますので、気になる方は合わせてチェックしてみてください。
>> 悩み解消!キャリアカウンセリングのおすすめサービス5選|相談でやりたい仕事がわかる!
転職は人生の中で重要な転換点。だからこそ、しっかり相談して考え方のヒントをもらいましょう。
【転職やキャリアの相談をする前にやっておくべき3つの準備】
転職の相談相手となる方々を紹介しました。相談してはいけない相手もわかったと思いますので、それ以外の方に相談するようにしましょう。
準備不足で相談をしても効果的なアドバイスはもらえません。相談は相手の時間をいただくことでもあるので、お互いにとって良い時間になるよう準備が欠かせないのです。
では、具体的にどのようなことを考えておけば良いのでしょうか?
おすすめは「理由・動機・理想」という3つのことを明確化すること。それぞれ詳しく解説します。
1、悩んでいる理由をはっきりさせる
最初に考えることは、悩みの理由です。あなたがその悩みを抱えている理由はなんでしょうか?
例えば、転職すべきかどうか考えているのであれば、「もっと年収を上げたい」「やりがいのある仕事を見つけたい」など様々な理由があるはずです。
こうした理由は人それぞれ異なります。同じ転職希望者でも、理由が違えばアドバイスも変わります。転職したいだけではなく、転職したい理由もセットで伝えられるようにしましょう。
2、悩みを持ったきっかけ(動機)を考える
理由を考えたら、その悩みを持つようになったきっかけも考えてみましょう。
動機を伝えることで、あなたが何に意識が向いているかを感じ取ってもらうことができます。
年収をアップさせたいと思うきっかけが、友人との比較によるものなのか。それとも、結婚や子育てなどのライフイベントによるものなのか。そうした動機によってもできるアドバイスは変わってきます。
相談をする中では「この人は私の状況を知らないでアドバイスしている」と感じる人も多くいますが、それは状況や動機まで伝えられていないから。
3、叶えたい理想を思い描く
相談した相手に聞かれることの第一位。それが「それで、結局あなたはどうしたいの?」です。
あなたが思い描く最高の理想の姿について、相手に伝えられるように考えておいた方が良いでしょう。
相手はあなたの意思を聞こうとしてくれています。その質問に対して準備をした上で、その実現方法を一緒に考えてもらった方が建設的です。
とは言え、キャリアの悩みに関してははっきりとした答えが見えにくい部分もありますよね。
では、相談をするための準備段階での思考はどのように進めたらいいのでしょうか? 思考が進まないときの考え方のコツを紹介します。
【相談する前に頭の中のモヤモヤを整理する方法】
キャリアの悩みはモヤモヤとしていて、はっきりとした答えが出せないことも多いですよね。
多くの人はこのようなことが原因で、明確な答えを出しにくくなっています。
こうした漠然とした悩みを解決する方法には以下のステップで考えてみるのはおすすめです。
- 漠然とした悩みや不安を書き出す
- 理想のイメージとギャップの認識
- 目標に向けた行動に集中する
何に悩んでいるかをはっきりとさせ、理想の状態をイメージし、そのギャップを埋める行動を取る。そうすることで悩みや不安は解消できます。
詳しくは「キャリアの不安や漠然とした仕事の悩みへの対処法」の記事で解説していますので、より詳しく知りたい方はこちらもチェックしてみてください。
【辛くてしんどいなら無料の「心の健康相談ダイヤル」に相談を】
この記事では転職の相談をしたい方におすすめの相談相手を紹介しますが、悩みの深さは人それぞれ違います。
もし今の時点で仕事がきつくて辛くてしょうがない状況なら、転職の相談の前に「心の健康相談ダイヤル」に電話をしてみてください。
誰にも相談できず自分の中でもう限界だと感じているのであれば、こうした無料のサービスを利用するのも1つの手です。
仕事やキャリアの悩みを相談できるキャリア相談サービスについては、以下の記事でも紹介しています。より詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
>>【教えて】キャリア相談ができるおすすめサービス5選|カウンセリングでやりたい仕事がわかる!
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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