こんにちは、にしむーです。
夫婦で小さなブックカフェを経営して5年目になります。今回はカフェを始めたいと思っている人に向けて、「私が実際に経験したカフェ開業までの具体的なステップ」を全て紹介してみようと思います。
その道のりは36ステップにもなりました。いまの自分がいる段階を確認していただき、そして次のステップを把握して行動につなげられるものになれば幸いです。
ぜひブックマークなどをして定期的に現在地の確認に役立ててください。
カフェを始めたい人にはこちらもおすすめ⬇︎
スポンサーリンク
- 1、カフェをいっぱい見て回った
- 2、好きなカフェのいいところを写真やメモに残していった
- 3、自分のお店のイメージを考えてみた
- 4、開業資金を貯め始めた
- 5、開業後に最低いくらあれば暮らしていけるかを調べた
- 6、カフェを始めた後の目標売上を考えた
- 7、どうやったらカフェで成功できるかを調べた
- 8、お店の名前・コンセプト・スタイル・戦略を考えた
- 9、カフェ開業のために会社を辞めた
- 10、 一番好きなカフェで修行させてもらった
- 11、開業に必要なものと必要なお金を知った
- 12、カフェを始めるための物件を探した
- 13、店舗イメージをデザインした
- 14、 施行業者を探した
- 15 、お金の借り方を調べた
- 16 、カフェの事業計画書を作った
- 17 、融資申請を提出して面接した
- 18 、物件の契約をした
- 19 、近隣の方へあいさつ回りに行った
- 20 、SNSで告知を始めた
- 21 、施行業者と打ち合わせをした
- 22 、厨房什器屋さんと打ち合わせをした
- 23 、看板屋さんと打ち合わせをした
- 24 、目標のオープン日を決めて3か月前から告知した
- 25 、カフェで提供するメニュー内容を固めた
- 26、レシピを作って必要な食材を書き出す。そして仕入れ場所を決める
- 27 、カフェを開業するのに必要なものを買い揃えた
- 28 、各種業者と打ち合わせをした
- 29 、開業にあたって申請しなければいけないものを確認して準備をした
- 30 、カフェの内装を作っていった
- 31 、店内に備品を配置していった
- 32 、メニュー表を作った
- 33、提供するメニューの試作をして盛り付けを考えた
- 34、お客様の来店から退店までの流れをシミュレーションした
- 35、カフェ経営の一日の流れを確認した
- 36、いよいよ夢のカフェを開店します
- 【小さなカフェの始め方】おしゃれなカフェ(喫茶店)を始めるまでの道のりとノウハウ まとめ
1、カフェをいっぱい見て回った
気になるカフェや人気のお店など、たくさんのお店に行っていました。
料理の味だけでなく、盛り付けや店内のセンスも要求されるのがカフェ。センスを磨くにはいろんなものを見て知識をつけることがスタートです。
今は、instagramなどのsnsやcafe snapなどのカフェ専用アプリ、pinterestなどの全世界的な写真共有アプリなど多くのツールが存在しています。
そうしたツールを使えば、直接カフェに行かなくても参考になる写真がたくさん見れますよね。
私もいまだに自分の作りたいお店の参考にしているのですが、カフェはやっぱり実際に行って過ごすことで感じることも多くあります。
見ると行く。そのどちらも自分のセンスを磨くのに必要な行動です。

2、好きなカフェのいいところを写真やメモに残していった
カフェをいっぱい見て回っているうちに、お店の雰囲気・雑貨・照明・料理など「自分なりにいいなぁと思うもの」や「自分がお店をするとしたらこういうものを使いたいなぁ」というものが出てくると思います。
それをノートや写真でいろいろと残していってください。いざ自分のカフェを開業しようとする時に、これらがお店作りのアイディアになりますよ。


3、自分のお店のイメージを考えてみた
気に入ったカフェの写真やメモをパズルのピースのようにして、自分の理想のカフェを組み立ててみましょう。
「場所は〇〇のようなところで、お店の雰囲気は〇〇のような感じで、料理は〇〇のような見た目でおいしいやつがいいなぁ。こんなお客さんがニコニコ過ごしてくれてて、自分たちも幸せそうに働いてるんだ。」という風に。
このイメージが明確で、そこにいる自分にわくわくするほど、その夢に向かう原動力になります。あなたが心から目指したい夢の姿を思いっきり描いて、目一杯ワクワクしましょう。
4、開業資金を貯め始めた
カフェを始めるためにはお金がかかります。
雑誌や書籍でカフェ開業のことを調べていると、大体みなさん1000万円から2000万円ほどで始めているようです。
私の場合は「田舎」で「やれることは自分たちで」というスタイルでしたのでトータル700万円で済みました。
カフェの勉強・計画も重要ですが、結局お金がないと始められません。普段の生活から浪費しない仕組みを作ってしっかり貯めていってください。
目的がないと使うだけですが、自分のカフェを持つという大きな夢を叶えるためだと思えば、きっと貯められるはずです。


5、開業後に最低いくらあれば暮らしていけるかを調べた
カフェ開業に向けて少しづつ現実的に準備を始めたけれど、本当に大事なのは、「カフェで生きていけるか」というところです。
そこで私が考えたのが、「いったい私は、いくらあれば暮らしていけるのか」ということでした。
お店の売り上げではなく、完全に個人的に欲しい金額(手取り)を考えてみたところ、家賃や生活費や税金やお小遣いなどで、ざっと25万円が妻と二人で暮らしていくのに必要な金額だということがわかりました。
もし、いきなり目標の売り上げを考えようと言われても悩むようでしたら、ぜひこの「いくらあれば暮らしていけるか」を考えてみてください。
カフェを始めて生きていくために必要なお金がわかれば、そこから逆算して売上目標やメニューの金額などが見えてきます。
6、カフェを始めた後の目標売上を考えた
生きていくために必要なお金がわかれば、それを稼ぐためにカフェという仕事でいくらの売上が必要かわかります。
一般的に飲食店における人件費の目安は売り上げの3割と言われています。
「自分のお給料+アルバイトを雇うならアルバイトのお給料」を合わせた金額が、この3割ということです。
ということは、例えば人件費が40万円だとすれば、目標の売り上げは133万円ということになります。
この数字が、カフェを経営していく上で目指すべき売上目標になってくるのです。


7、どうやったらカフェで成功できるかを調べた
飲食店は5年で70%、10年で90%のお店がなくなると言われます。会社を辞めて夢に挑戦する以上、数年で閉店せざるを得ない状況にはしたくないですよね。
そのためにはやはり勉強するしかありません。
・つぶれないために大事なことは何か?
このようなことは、開業前が一番の勉強のチャンスです。
正直お店を始めてからは忙しくて勉強出来ません。または、最初から間違った店の作りになりすぎていて舵が取れない状態担っているかもしれません。
なので今のうちに、どうやったらやっていけるかというカフェ経営の部分も考えてみてください。
経営についてのスキルは、本を読むよりも動画学習サイトを使った勉強がおすすめです。学びたいテーマについて集中して体系的に学べますので、ぜひ活用してみてください。


8、お店の名前・コンセプト・スタイル・戦略を考えた
カフェ経営に必要な売り上げを知り、そのための勉強をしたら、いよいよその知識をもとに自分のお店のスタイルを作っていきます。
・営業時間はどうするか
・平均の値段(客単価)はどれくらいにしたらいいか
・場所はどういうところが理想か
・ほかのお店と違う自分のお店のウリは何にするか etc
ここを雑にしてしまうと、結局なんの良さも出し切れない残念なお店になってしまうかもしれません。
しっかりと理想と現実をバランスとって、長く続けていけるようなカフェのスタイルを構築していってください。
9、カフェ開業のために会社を辞めた
理想とするカフェのスタイルができた段階で、いよいよ会社を辞めて開業の準備に取り掛かりました。
仕事をしながらだと、なかなか本気で考える時間や行動する時間を作るのは難しいと思います。ここからが本当に本腰を入れて開業の準備に取り掛かれる時間になります。
どういうお店にしようかを考えておけば、辞めた後の行動がすごく明確になります。
実際は辞めた後にしかできないこともたくさんありますが、その前段階でここまでお伝えしたことを計画しておくことは非常に重要です。
10、 一番好きなカフェで修行させてもらった
もし学べるチャンスがあるのであれば、一度カフェの現場に入って一日の流れを体験してみてほしいなと思います。
私の場合は、カフェをしたいと思う大きなきっかけになったお店で3か月間だけ修行をさせていただきました。バイトの募集はしていなかったので、無給で一緒に働かせてもらいながら学んだのです。
お皿の枚数や必要な備品や厨房内の動線、一日の仕事の流れなど、これからお店を出すと思って働けばいろんなことが見えてきます。
出来れば自分の始めたいお店に似た雰囲気やサイズ感のところを選びましょう。より自分のお店と照らし合わせて考えることができます。


11、開業に必要なものと必要なお金を知った
修行させてもらう中で、一つのお店を開いて営業していくのに必要なものがわかってきます。
食器、テーブル、ライト、冷蔵庫、鍋、看板、おしぼり、掃除機など、本当にものすごい数のものが必要になります。
それらをひとつひとつリストアップしましょう。そして、必要なモノをお店やネットで探して、写真で保存したり、値段を確認・比較したりして、リストの中に入れ込んでいきます。
自分のお店を構成するモノを選べる楽しさがありつつも、あまり金額に無頓着になってもいけないというバランスが必要な作業なので気を付けましょう。
また、この辺りで一度「カフェ開業 必要な申請」といった感じで調べて確認しておくといいと思います。「保健所の許可」や「開業届け」など、実際にお店を始める上で不可欠な申請がいくつかありますのでそれを押さえておく必要があります。
12、カフェを始めるための物件を探した
理想とするエリアと条件を決め、それをもとに「店舗物件専門のサイト」で物件を探しました。しかし、数週間見ていても、なかなか条件に合う物件が出てきませんでした。
そこからはひたすら開きたい地域の不動産屋さんに電話をかける日々です。グーグルで「エリア名 不動産屋」と検索して、全ての不動産屋に電話をかけていきます。
希望の条件を伝えて、それに合う物件がないかを聞くという単純作業を繰り返しました。
地方にある小さい不動産屋さんだと、ホームページなどお持ちでないところも数多くあります。
そういうところでも探してる条件に合う物件が見つかったりしますので、ダメ元でも電話をかけて聞いてみましょう。
私の場合は、『店舗用物件を探しています。20坪くらいで駐車場もあって、出来れば二階に住めるような場所をお持ちではないですか?』という感じで聞きました。
理想の外観や内装のイメージに近いものはなかなか出てこないかもしれません。そのため、条件も優先順位を付けて、妥協できるラインを設けておくことも必要です。
根気強く、小さい不動産もあたっていきましょう。サイトを見たりするのは仕事を辞める前でもできるので、早めに動き出すことをお勧めします。
スポンサーリンク
13、店舗イメージをデザインした
カフェを始めたいと思える物件が見つかると、その建物をどうやって自分の理想のお店にするかということを考えました。
もちろん、それ以前に理想のお店像は持っていました。しかし、全くそれと同じお店は存在しません。
実際の物件の形に合わせてイメージデザインを調整する必要があります。
イメージデザインが出来たら、次は施工業者探しです。施行業者は大きく分けて2パターンあります。一つは「デザインと施工」をする会社。もう一つは「施工のみ」をする会社です。
「この建物をいい感じのカフェにしてもらいたいんですけど」みたいな要望であれば、「デザインと施工をしてくれる会社」がいいと思います。
逆に「扉はこういう雰囲気で、壁の色はこういった色で、床の感じや内装はこんな感じ」といったように具体的なイメージが自分の中である場合は、施工だけしてくれる会社がいいと思います。
デザイン込みだとデザイン料が加わって値段が大きく変わりますので。
私は具体的なイメージや使いたいモノの雰囲気もあったので、施工だけをお願いしようと思い、イメージを伝えるための簡単なデザインを自分で作りました。
作ったといっても、物件を見に行ったときに撮った写真をもとに外観と内観を紙に書き、「床は古い木の感じ」「壁は木の板を貼って白く塗る」「壁に本棚」みたいな感じで下手な絵を描いただけです。
それと合わせて、客席のテーブルの配置や、厨房の什器の配置などを考えて店舗イメージを作りました。
14、 施行業者を探した
「店舗デザイン 地域名」や「飲食店施工 地域名」を入れてネットで調べると、近くの施工業者が出てきます。
もし、気に入った雰囲気のお店やカフェがあれば、そこのオーナーさんに施工業者を教えてもらってもいいと思います。私自身も開店後に聞かれたことがありました。
そこに電話連絡をしてアポを取り、店舗イメージを伝えて見積もりを作ってもらいます。いくつかの会社に話をして、見積もりを取って比較することをおススメします。
私の場合は会社によって500万円ほども差がありました・・・。
15 、お金の借り方を調べた
備品代金に家賃に施工料金。ここまで来ると、必要なお金がほぼ全てわかってきます。
その必要経費と、自分の手持ちの資金を比べてみます。そして、足りない部分を借りることになります。
親や友達に頼りたくない場合は、金融機関からの融資を考えてみましょう。
その際、初めての起業の場合は、「国民生活金融公庫」と「信用保証協会」が主なところとなります。
まずは近くの国民生活金融公庫や信用保証協会を調べて、借り方を調べるのがいいと思います。
銀行は一般的に個人の起業への融資は難しいと言われています。また、消費者金融でお金を借りて事業をやっても、必ずと言っていいほど失敗します。借り方も間違えないように気をつけましょう。
また、最近はクラウドファンディングで募るという方法もあります。実際に支援者を募ってカフェを開業した事例も多いので、興味がある方は調べてみてください。
16 、カフェの事業計画書を作った
国民生活金融公庫や信用保証協会へ融資のお願いをするときには、「事業計画書」を用意します。
担当者はそれを基に、「この人はきちんと事業を運営し、お金を貸しても返せる見通しがあるか」といったことを判断されます。
事業計画書の既定のフォーマットは、公庫や保証協会でもらうことができますが、その一枚を埋めるだけでは融資が下りないのが現状です。
・毎月の目標売上とその根拠となる数字を出し、それに基づく返済計画を考えたもの
・開業資金として何が必要で、その必要性をまとめたもの
・必要な備品や什器などのモノの明細
そういったことをまとめ、事業への本気度を見せることが重要です。ちなみに私の場合はネットや本などを参考にし、50枚を超える事業計画書を作り提出しました。


17 、融資申請を提出して面接した
事業計画書を持って融資の申請に行くと、面談の日が決められます。面談では基本的な事業計画が確認され、そのほかにも人柄を見るような質問や話をされます。
この人に貸したいなぁと思わせる開業への熱い思いと、不安だなぁと思わせないカフェ経営の冷静な分析。そのバランスが重要です。
融資が通れば連絡が来ます。そこで、いつ振り込みがなされて、返済はいつからという話があります。
18 、物件の契約をした
融資が決まれば、物件を本契約しに行きます。遂に夢のカフェへのスタートラインに立つことができます。
実際の開業日までは、売上が発生しないまま家賃だけは支払わなければなりません。しかし、大家さんによっては開業月まで待ってくれる方もいるようで、交渉の余地もあります。
物件の本契約の時はめちゃくちゃ感動しました。ある意味、カフェを始められると決まった瞬間こそが「夢が叶った瞬間」のようでもありました。
そして、ここから開業日までは怒涛の日々が続きます。
19 、近隣の方へあいさつ回りに行った
物件契約後は、施行業者などによる工事があり、近隣の住民の皆さんには騒音などで迷惑をかけてしまう場合もあります。また、「何ができるんだろう?」と気になる方もいらっしゃいます。
業者との打ち合わせや手続きの準備などやることはたくさんあります。
ですが、先にお店の紹介を兼ねてあいさつ回りをし、信頼関係を構築する方が賢明だと思います。
お店をやると調理による臭い、駐車場、騒音などあらゆる問題の可能性が出てきます。近隣へのあいさつはそういった問題の抑止効果も働きます。
なんかよくわかんない人がやってると思われれば印象は最悪です。しかし、感じのいい人が頑張ってやろうとしてると思われれば応援してくれるかもしれません。
そうなれば、のちのち楽にお店をやっていくことができるはずです。
20 、SNSで告知を始めた
物件契約をし、お店を開業できるめどが立てば、すぐにお店のブログやSNSを立ち上げましょう。
日々オープンに向かっているところを見せていくことで、オープン前から楽しみにしてくれるお客さんや応援してくれるお客さんがつきます。
SNSもいろんな種類のものがありますが、お店のジャンルに合うものであれば併用することをおすすめします。内容は全て同じでも構いません。それぞれ見ている人は違います。
SNSは開業前も開業後もお店の集客に大きく役立ってくれます。
お店の雰囲気や考え方などを伝えてファンを増やしていくことは、開業後にもずっと続く1つの仕事です。
この時点で、もうカフェの経営者としてスタートしています。
個人がSNSに載せる日記のようなものではなく、集客のために戦略的にSNSを使っていきましょう。
こちらもおすすめ⬇︎
21 、施行業者と打ち合わせをした
物件の契約が終われば、自由に改装を始めて良い状態になります。施行業者さんに連絡を取り、最終的な方向性を決め、実際の施工日程を決めてもらいましょう。
予算との兼ね合いで一部分は自分たちで作る場合もあると思います。その場合は、自分たちでやることについてもスケジュールを立てましょう。
業者の施工日程と自分たちで進める日程をもとに、カフェのオープン日を決めていきます。
22 、厨房什器屋さんと打ち合わせをした
施工業者と並ぶ大きな打ち合わせが、厨房什器の打ち合わせです。
見積もりの時点で、購入するものや設置場所のおおまかな内容は決まっていると思います。あとは新品・中古・リースなど種類がありますので、予算に合わせて決めましょう。
流れとしては施工業者による施工が終わってから什器を入れてもらう形になります。ですが、厨房什器とガス水道電気などはつながっているため、それぞれの予定をお互いに伝えておく必要があります。
23 、看板屋さんと打ち合わせをした
店舗につける看板はお店の顔となります。ロゴの雰囲気や文字のフォントの違いでお店のイメージが変わってくるほど重要な部分です。
私の場合は知り合いにイラストレーターの方がいたので、作ってもらいたいイメージを伝えて、まずはロゴを作ってもらいました。そしてそれをもとに知り合いの看板業者にを作ってもらいました。
ネットでもロゴを作ってくれるサービスがありますし、『看板 地域名』で検索すれば看板製作業者さんも見つかります。
24 、目標のオープン日を決めて3か月前から告知した
施工業者さんとの打ち合わせが済むと、お店として形になるまでに要する時間がわかります。
そのほかにも食品業者さんや細々とした備品や食器類などの買い出しが残っていますが、大体この時点で開業日までの計画を立てることができます。
オープンの日が決まれば、オープン日と店名、どういったお店かを書いて、見てもらえるところに張りだしましょう。
歩いて通る人は読んでもらえるかもしれませんが、車通りのある所だと一瞬しか目に入らないので、店名などはなるべく大きく書いたほうがいいと思います。
また、告知の紙を作って近隣のカフェや雑貨屋さんにあいさつに行き、お店の紹介の紙を置かせてもらうことができればなお良いでしょう。
25 、カフェで提供するメニュー内容を固めた
お店のコンセプトや事業計画書を考えた時にメニューの内容もある程度考えていたと思います。
この段階まで来ると、メニュー名、値段、盛り付け、セットやコースであればその内容、お皿のイメージ、使いたい食材やコーヒー豆など全てのことを決めていきます。
事業計画書を作った段階で考えていた客単価を下げすぎないようにすることと、なるべく日持ちのする食材を使った料理、または加工することで日持ちするようになる食品を使いロスを最小限に抑えることが大切です。
26、レシピを作って必要な食材を書き出す。そして仕入れ場所を決める
カフェで提供する料理の内容が決まれば、レシピと必要な食材を書き出します。それをもとに肉屋や酒屋など業者をいくつか調べ、電話をかけます。
新しく店を開くことを伝え、使おうと考えている商品の扱いがあるかを伺います。
いくつかの業者に打診し、希望する品質や値段のモノをどこから仕入れるかを決めていきます。
また、業者によっては配達をしてくれたり、什器(冷蔵庫など)を無償レンタルしてくれるところもあるのでそういったメリットも活用しましょう。
うちのお店も業者さんから冷蔵庫や電動コーヒーミルをいただけましたので開業費を抑えることができました。
もちろん業者以外にも近くのスーパーなども見て回ります。野菜などは同じ商品でも状態や価格などが違いますので、買い出しに備えてチェックして回ります。
必要となる食材を調達できるよう購入場所を決めていきましょう。
27 、カフェを開業するのに必要なものを買い揃えた
実際にお店を開業するにあたり、机や冷蔵庫などの大きなものからお砂糖やおしぼりなどの小さなものまで、山のように買わなければならないものがあります。
必要なモノは事業計画書にてある程度のめどが立っていると思いますので、購入・手配をしていきます。
ものすごい金額になりますので、ポイント機能のあるクレジットカードでの購入が非常に役に立ちます。
特におすすめなのは楽天カードです。カードを作っただけで7000円分のポイントがもらえたりしますので、それも備品購入代として使えました。
お店を始めた後も光熱費や仕入れ費、消耗品費をクレジットカード決済にすることで、毎月数千円から数万円がポイントで戻ってきますよ。今のうちに作っておくことをお勧めします。





28 、各種業者と打ち合わせをした
購入するもの以外にも、カフェを始めるとなるといろいろと依頼しなければいけないことがあります。
例えばごみの回収。飲食店などの事業で出るごみは、一般のごみ回収場所に出すと罰金になります。
事業ごみ専用の業者がいますので、そうしたところと回収の契約をしなくてはなりません。
また、モップなどの掃除用具や飲食店の天敵である害虫駆除の業者、税理士さんなども場合によっては契約しておいたほうがいいかもしれません。
田舎では下水ではなく浄化槽の地域もあるので、浄化槽の回収業者などもあります。
29 、開業にあたって申請しなければいけないものを確認して準備をした
カフェを開業するにあたり、許可を取るものと申請をするものがあります。
食品衛生責任者の資格や保健所の営業許可が必要となり、開業届など税務署関連で提出しなければいけない書類もいくつか存在します。
特に保健所の営業許可では、手洗い場や棚の扉が必須だったりと細かい指示がありますし、チェック後に営業許可が下りないと開業できません。
まずは開業する旨を伝えて必要項目を確認し、チェック前に店内図などを見せて、不足しているところがないか聞くのが良いでしょう。
食品衛生責任者については、受講できる日が地域によっては年に数回しかありません。
1日の受講で許可をもらえるので、いざ受けようと思っても日程がないということにならなくて済むよう、カフェをやりたいと思ったら時間のあるときに早めに取っておいたほうが良いと思います。
30 、カフェの内装を作っていった
私は開業前にはDIYなどもしたことがない素人そのものでした。そんなところからでしたが、googleやyoutubeなどを見て、壁をペンキで塗ったり、漆喰を塗ったり、テーブルやカウンターを作ることができました。
材料はホームセンターに行けば大概のものは作れるだけのものがそろっています。
もちろんプロの作った商品ほどのものではありませんが、それなりに味があっていいものができるので自分で作ることもおすすめです。
31 、店内に備品を配置していった
テーブルや椅子、電話やライトや雑貨などを配置していきます。
インテリア雑誌を見て部屋のレイアウトを変更するときのように、好きなものを並べて自分の手でカフェを作っていく。一番楽しい時間です。
32 、メニュー表を作った
メニュー表にもお店の特色が多く出ることは、これまでたくさんのカフェを見てきた方なら感じているはずです。
クリップボードに挟んであるメニューや、フォトアルバムに綴じこんであるメニュー、また一冊の本のようになっているメニューもありますよね。
メニューにおいても理想の体裁を決めておいて、それを参考に作ると良いでしょう。
33、提供するメニューの試作をして盛り付けを考えた
レシピは決まっていても、
「初めて作ってみるとなんとなくいまいち見た目がパッとしない。家庭料理みたいだ・・。」ということはよくあります。笑
いざお店を開けてからそうならないように試作をしてキレイな見栄えの物にしましょう。
最近はSNS映えする料理が流行しているように、見た目の重要度は上がっています。盛り付けにも十分気を配りましょう。
34、お客様の来店から退店までの流れをシミュレーションした
席に案内して、お水を出して、注文を受けて・・・。
来店されたお客様に対して行う一つ一つの動作を確認しましょう。流れの確認にもなりますし、もしかすると足りないものが出てくるかもしれません。
また、カフェをする上で一番大事なのは接客力です。心地よい空間もおしゃれで美味しい料理も、それを提供するヒトが残念であればお店全体が残念な印象になってしまいます。
そのためにも、お客さんがお店の扉を開けた瞬間から、扉を出て帰られる瞬間まで、接点ごとにどのような最高のおもてなしができるか考えましょう。


35、カフェ経営の一日の流れを確認した
お客様への応対の流れはばっちりでしょうか?次は一日の流れも確認しておきましょう。
開店前にやることや閉店後にやることなど、営業時間外にしかできないこともお店の運営ではたくさんあります。
特に起こりがちなのが、初日にお釣りのお金がないパターンです。何度も流れをシミュレーションして万全の状態にしておきましょう。
36、いよいよ夢のカフェを開店します
私はここまでの流れをスケジュールを組んでやってきました。
実際はお店を開けてみてから決めていくことがこの他にも数多くありました。ですが、カフェをオープンさせるという中では、ここまでのことが必要なステップかなと思います。
【小さなカフェの始め方】おしゃれなカフェ(喫茶店)を始めるまでの道のりとノウハウ まとめ
カフェ開業までは多くの道のりがありますが、大きな目標も一つ一つ小さな行動目標にしていけば、あとはそれをクリアしていくだけです。
途中には、うまくいかないことやなかなか進まない時期もあると思います。
しかし、スポーツ選手でも有名店のオーナーでも同じように、夢を叶えた人というのは必ずそういう困難な時期に直面し、それを乗り越えて今の地位を築いているのは間違いありません。
逆に困難に直面した時には、「これがみんなが乗り越えた壁か。これを超えれば夢に近づくんだな。」と捉えなおし、自分が夢に向かって生きている幸せを実感することで、ポジティブな気持ちで困難と闘えます。
困難をもエネルギーに変えてあなたの夢のカフェを実現し、あなただけの人生を切り開いていってください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
【合わせて読みたい⬇︎】




