こんにちは、NiSHです。夫婦で小さなブックカフェを経営して9年目になります。
今回はカフェを始めたいと思っている人に向けて、「私が実際に経験したカフェ開業までの具体的な36のステップ」をすべて紹介します。
今の自分がいる段階を確認していただき、そして次のステップを把握して行動につなげられるものになれば幸いです。
ぜひブックマークなどをして定期的に現在地の確認をするのに役立ててください。
- 1、夢のカフェをイメージし続けた
- 2、好きなカフェのいいところを写真やメモに残していった
- 3、自分のやりたいカフェのイメージを考えてみた
- 4、必要なカフェ開業資金を調べて貯金を始めた
- 5、カフェ開業後にいくら売上があれば暮らしていけるかを調べた
- 6、カフェを開業後の売上目標を考えた
- 7、どうやったらカフェで成功できるかを調べた
- 8、お店の名前・コンセプト・スタイル・戦略を考えた
- 9、カフェ開業のために会社を辞めた
- 10、 一番好きなカフェで修行させてもらった
- 11、カフェ開業に必要なモノとお金を知った
- 12、カフェを始めるための物件を探した
- 13、店舗イメージをデザインした
- 14、物件を希望のカフェに作り変えてくれる施行業者を探した
- 15 、お金の借り方を調べた
- 16 、カフェ開業のための事業計画書を作った
- 17 、融資申請を提出して面接した
- 18 、物件の契約をした
- 19 、近隣の方へ開業前のあいさつ回りに行った
- 20 、SNSで開店までのストーリーをあげ始めた
- 21 、施行業者と打ち合わせをした
- 22 、厨房什器屋さんと打ち合わせをした
- 23 、看板屋さんと打ち合わせをした
- 24 、目標のオープン日を決めて3か月前から告知した
- 25 、カフェで提供するメニュー内容を固めた
- 26、レシピを作って必要な食材を書き出し、仕入れ場所を決めた
- 27 、カフェ開業に必要なものを買い揃えた
- 28 、各種業者と打ち合わせをした
- 29 、カフェの開業にあたって必要な申請を行った
- 30 、カフェの内装を作っていった
- 31 、店内に備品を配置していった
- 32 、メニュー表を作った
- 33、メニューの試作をして盛り付けを考えた
- 34、お客様の来店から退店までの流れをシミュレーションした
- 35、カフェ経営の一日の流れを確認した
- 36、いよいよ夢のカフェを開店します
- 【カフェ開業で成功できるか不安な方は無料出店サポートへ相談してみるのもあり】
- 【小さなカフェの開業方法 開業から成功までの道のりとノウハウ まとめ】
- 【カフェ開業 関連記事】
- 【LIFE WORK CAFEのおすすめ記事】
1、夢のカフェをイメージし続けた
カフェをやりたいと思ってからの私は、気になるカフェや人気のお店など、たくさんのお店に行っていました。
料理の味だけでなく、盛り付けや店内のセンスも要求されるのがカフェ。センスを磨くにはいろんなものを見て知識をつけることがスタートです。
今は、InstagramなどのSNSやcafe snapなどのカフェ専用アプリ、pinterestなどの全世界的な写真共有アプリなど多くのツールが存在しています。
この投稿をInstagramで見る
そうしたツールを使えば、直接カフェに行かなくても参考になる写真がたくさん見れますよね。
私もいまだに自分の作りたいお店の参考にしているのですが、カフェはやっぱり実際に行ってその場所で過ごすことで感じる部分も多くあります。
「見る」と「行く」。そのどちらも自分のセンスを磨くのに必要な行動です。
ネットや雑誌でたくさんのカフェを知って、自分のやりたいカフェのイメージを膨らませましょう。
2、好きなカフェのいいところを写真やメモに残していった
カフェをいっぱい見て回っているうちに、お店の雰囲気・雑貨・照明・料理など「自分なりにいいなぁと思うもの」や「自分がお店をするとしたらこういうものを使いたいなぁ」というものが出てくると思います。
それをノートや写真でいろいろと残していってください。いざ自分のカフェを開業しようとする時に、これらをノートがお店作りのアイディア帳になりますよ。
3、自分のやりたいカフェのイメージを考えてみた
お店づくりのアイディアが貯まってきたら、気に入ったカフェの写真やメモをパズルのピースのようにして自分の理想のカフェを組み立ててみましょう。
「場所は〇〇のようなところで、お店の雰囲気は〇〇のような感じで、料理は〇〇のような見た目でおいしいやつがいいなぁ。こんなお客さんがニコニコ過ごしてくれてて、自分たちも幸せそうに働いてるんだ。」という感じです。
このイメージが明確で、そこにいる自分にわくわくするほど、その夢に向かう原動力になります。
あなたが心から目指したい夢の姿を思いっきり描いて、目一杯ワクワクしましょう。
店名が決まったら思い切ってお店のロゴを作ってみるのもおすすめです。
4、必要なカフェ開業資金を調べて貯金を始めた
カフェを始めるためにはお金がかかります。
雑誌や書籍でカフェ開業のことを調べていると、大体みなさん1000万円から2000万円ほどを開業資金として用意して始めているようです。
以下は個人カフェオーナーさん100名へのアンケート結果のグラフです。
4人に1人が1000万円以上かかったと回答しています。
私の場合は「田舎」で「やれることは自分たちで」というスタイルでしたのでトータル700万円で済みました。
もちろん、やり方によってはさらに少ない金額で始めることも可能でしょう。
未経験の人が銀行でお金を借りることは非常に難しいですが、日本政策金融公庫のように新しく事業を始めたい人にお金を貸してくれるところもあります。
そのため、開業資金の全てを自前で用意する必要はありません。
しかし、そうした公庫からお金を借りる場合も、基本的には開業資金全体の3分の1は自分で用意する必要があります。
自己資金0円では信用を得られずに借りることが難しくなります。
目的がないと使うだけですが、自分のカフェを持つという大きな夢を叶えるためだと思えば、きっと貯められるはず。
月に10万円貯められれば1年で100万円以上貯めることができますが、3万円や5万円でもいいので夢のカフェに向けて貯め始めることが大事です。
5、カフェ開業後にいくら売上があれば暮らしていけるかを調べた
カフェ開業に向けて少しづつ現実的に準備を始めていました。
貯金を始めたり、自分のカフェのイメージを固めたりすることで、少しずつ夢に近づいている実感を得られます。
けれど、本当に大事なのは「カフェで生きていけるか」というところ。そこで私が考えたのが、「カフェでいくら稼げば暮らしていけるのか?」ということでした。
お店の売り上げではなく、完全に個人的に欲しい金額(手取り)を考えてみてください。
私の場合は、妻と2人暮らし。家賃や生活費、税金の支払いやお小遣いなどで、ざっと25万円が必要な金額だということがわかりました。
いきなり目標の売り上げを考えようと言われてもわかりませんよね。
しかし、必要な手取りがわかったら目標の売り上げがわかり、そのためのお店のスタイルをデザインできるようになります。
まずは、「いくらあれば暮らしていけるか」を考えてみることをおすすめします。
カフェを始めて生きていくために必要なお金がわかれば、そこから逆算して売上目標やメニューの金額などを決めていきます。
6、カフェを開業後の売上目標を考えた
生きていくために必要なお金がわかれば、それを稼ぐためにカフェでいくらの売上が必要かわかります。
一般的に飲食店における人件費の目安は「売り上げの3割」と言われています。
「自分のお給料+アルバイトを雇うならアルバイトのお給料」を合わせた金額が、この3割ということです。
先ほどの例で言えば、夫婦ふたりで経営するなら人件費は25万円。バイトを雇って月に15万円支払うなら人件費は合わせて40万円です。
人件費が40万円だとすれば、目標の売り上げは133万円ということになります。(40万円÷0.3)
この数字が、カフェを経営していく上で目指すべき「売上目標」になってきます。
7、どうやったらカフェで成功できるかを調べた
飲食店は5年で70%、10年で90%のお店がなくなると言われます。
会社を辞めて夢に挑戦する以上、数年で閉店せざるを得ない状況にはしたくないですよね。
そのためにはやはり勉強するしかありません。
- 流行る店はどうやって作るのか?
- つぶれないために大事なことは何か?
このようなことは、開業前が一番の勉強のチャンスです。
ですので、今のうちに「どうやったらカフェでやっていけるか」という経営の部分も考えてみてください。
経営についてのスキルは、ビジネス本が月額980円で読み放題になるKindle Unlimiteや、本よりもわかりやすい「グロービス学び放題」などのビジネス動画学習サイトなどがおすすめです。
美味しくておしゃれなお店を開いても、誰にも知ってもらえなければお店は繁盛しません。
良いお店だと思ってもらえても、リピートしてもらう仕組みが作れていなければすぐに忘れ去られてしまいます。
マーケティングや集客の方法はビジネスを勉強することでわかってきます。
勉強方法については以下の記事で解説していますので、勉強して絶対に成功させたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
8、お店の名前・コンセプト・スタイル・戦略を考えた
カフェ経営に必要な売り上げを知り、そのための勉強をしたら、いよいよその知識をもとに自分のお店のスタイルを作っていきます。
- 営業時間はどうするか
- 平均の値段(客単価)はどれくらいにしたらいいか
- 場所はどういうところが理想か
- ほかのお店と違う自分のお店のウリは何にするか etc
ここを雑にしてしまうと、結局なんの良さも出し切れない残念なお店になってしまいます。
しっかりと理想と現実をバランスとって、長く続けていけるようなカフェのスタイルを構築していってください。
9、カフェ開業のために会社を辞めた
理想とするカフェのスタイルができた段階で、いよいよ会社を辞めて開業の準備に取り掛かりました。
どういうお店にしようかを考えておけば、辞めた後の行動が明確になります。
実際は辞めた後にしかできないこともたくさんありますが、その前段階でここまでお伝えしたことを計画しておくことは非常に重要です。
10、 一番好きなカフェで修行させてもらった
もし学べるチャンスがあるのであれば、一度カフェの現場に入って一日の流れを体験しておくことをおすすめします。
私の場合は、カフェをしたいと思う大きなきっかけになったお店で3か月間だけ修行をさせていただきました。
バイトの募集はしていなかったので、無給で一緒に働かせてもらいながら学んだのです。
お皿の枚数や必要な備品や厨房内の動線、一日の仕事の流れなど、これからお店を出すと思って働けばいろんなことが見えてきます。
修行するお店を選ぶ際は、自分の始めたいお店に似た雰囲気やサイズ感のところを選びましょう。
より自分のお店と照らし合わせて考えることができます。
11、カフェ開業に必要なモノとお金を知った
修行させてもらう中で、お店を開いて営業していくのに必要なものがわかってきます。
食器、テーブル、ライト、冷蔵庫、鍋、看板、おしぼり、掃除機など、本当にものすごい数のものが必要になります。
それらをひとつひとつリストアップしましょう。
そして、必要なモノをお店やネットで探して、写真で保存したり、値段を確認・比較したりして、リストの中に入れ込んでいきます。
自分のお店におくモノを選べる楽しい作業です。
しかし、あまり金額に無頓着になってもいけないというバランスが必要な作業なので気を付けなければいけません。
「保健所の許可」や「開業届け」など、実際にお店を始める上で不可欠な申請がいくつかあります。
ギリギリで調べると受講のタイミングが合わずに開業日に間に合わないといったことにもなりかねません。確認しておきましょう。
12、カフェを始めるための物件を探した
理想とするエリアと条件を決め、それをもとに「店舗物件専門のサイト」で物件を探しました。
しかし、私の場合は数週間見ていても、なかなか条件に合う物件が出てきませんでした。
なるべく早く物件を見つけたい方には、この電話作戦が有効です。
Googleで「エリア名 不動産屋」と検索して、全ての不動産屋に電話をかけていきます。
希望の条件を伝えて、それに合う物件がないかを聞くという単純作業を繰り返していくのです。
中にはホームページを持っていないところもありますし、その不動産屋が持っている物件の全てがネット上に掲載されているわけではありません。
私の場合は、『店舗用物件を探しています。20坪くらいで駐車場もあって、出来れば二階に住めるような場所をお持ちではないですか?』という感じで聞いてまわりました。
理想の外観や内装のイメージに近いものはなかなか出てこないかもしれません。
そのため、条件も優先順位を付けて、妥協できるラインを設けておくことも必要です。
根気強く、小さい不動産も当たっていきましょう。また、物件サイトを見るだけならば仕事を辞める前でもできるので、相場を掴むためにも早めに動き出すことをお勧めします。
実際に見にいって、希望の物件が見つかれば条件を確認して契約です。
もし、私のように公庫からお金を借りる場合は、
と伝えて他の方に貸さないようにしてもらいましょう。
物件が見つかって押さえてもらったらそこからはスピード感が上がります。
13、店舗イメージをデザインした
カフェを始めたいと思える物件が見つかると、その建物をどうやって自分の理想のお店にするかということを考えます。
もちろん、それ以前に理想のお店像は持っていました。しかし、実際の物件の形に合わせてイメージデザインを調整する必要があります。
イメージデザインが出来たら、次は施工業者探しです。
「この建物をいい感じのカフェにしてもらいたいんですけど」みたいな要望であれば、「デザインと施工をしてくれる会社」がいいと思います。
逆に「扉はこういう雰囲気で、壁の色はこういった色で、床の感じや内装はこんな感じ」といったように具体的なイメージが自分の中である場合は、施工だけしてくれる会社がいいと思います。
デザインもお願いすると、デザイン料が加わって値段が大きく跳ね上がります。
私は具体的なイメージや使いたいモノの雰囲気もあったので、施工だけをお願いしようと思い、イメージを伝えるための簡単なデザインを自分で作りました。
作ったといっても、物件を見に行ったときに撮った写真をもとに外観と内観を紙に書き、「床は古い木の感じ」「壁は木の板を貼って白く塗る」「壁に本棚」みたいな感じで下手な絵を描いただけです。
作りたいカフェのイメージが出来たら、施工業者を探します。
14、物件を希望のカフェに作り変えてくれる施行業者を探した
「店舗デザイン 地域名」や「飲食店施工 地域名」を入れてネットで調べると、近くの施工業者が出てきます。
そうした近くの施工業者に「カフェを始めたい者なのですが、施工業者を探しています。お話を聞いてもらえますか?」と電話をして打ち合わせの予約をとり、見積もりを作ってもらいましょう。
電話連絡をしてアポを取り、店舗イメージを伝えて見積もりを作ってもらいます。
施工会社を選ぶ際は、いくつかの会社に話をして相見積もりを取って比較することが必須です。私の場合は会社によって500万円ほども差がありました・・・。
15 、お金の借り方を調べた
備品代金に家賃に施工料金。ここまで来ると、カフェを開業するために必要なお金がほぼ全てわかってきます。
その必要経費と、自分の手持ちの資金を比べてみます。そして、足りない部分を借りることになります。
親や友達に頼りたくない場合は、金融機関からの融資を考えてみましょう。
その際、初めての起業の場合は、「国民生活金融公庫」と「信用保証協会」が主なところとなります。
まずは近くの国民生活金融公庫や信用保証協会を調べて、融資の申請方法を調べて申請しましょう。
基本的には、事業計画書と呼ばれる書類を作成して提出することになります。事業計画書の作り方は次章でお伝えします。
最近はクラウドファンディングで開業資金を募るという方法もあります。実際に支援者を募ってカフェを開業した事例も多いので、興味がある方は調べてみてください。
16 、カフェ開業のための事業計画書を作った
国民生活金融公庫や信用保証協会へ融資のお願いをするときには、「事業計画書」を用意する必要があります。
それをもとに、「この人はきちんと事業を運営し、お金を貸しても返せる見通しがあるか」といったことを判断されます。
事業計画書の既定のフォーマットは、公庫や保証協会でもらうことができます。ですが、その一枚を埋めるだけでは融資が下りないのが現状です。
- コンセプトや物件立地、地域調査などのお店そのものにかかわること
- 毎月の目標売上とその根拠となる数字を出し、それに基づく返済計画を考えたもの
- 開業資金として何が必要で、その必要性をまとめたもの
- 必要な備品や什器などのモノの明細
そういったことをまとめ、事業への本気度を見せることが重要です。
ちなみに私の場合はネットや本などを参考にし、50枚を超える事業計画書を作り提出しました。
17 、融資申請を提出して面接した
事業計画書を持って融資の申請に行くと、面談の日が決められます。
面談では基本的な事業計画が確認され、そのほかにも人柄を見るような質問や話をされます。
融資が通れば連絡が来ます。そこで、いつ振り込みがなされて、返済はいつからという話があります。
実は私の場合は一度審査に落ちました。
理由は「物件の劣化状態」と「交通量」。カフェなので大通りに面していなくてもお客さんは調べて来てくれると思っていたのですが、融資担当者の目から見るとその物件では集客出来ないと判断されてしまったのです。
振り出しに戻ってしまい、めちゃくちゃ落ち込みました。しかし、やることは「良い物件を見つけること」ただ1つ。
1日は落ち込みましたが、次の日からはまた無心で不動産に電話をかけていき、今の物件と出会うことが出来ました。
18 、物件の契約をした
融資が決まれば、物件を本契約しに行きます。遂に夢のカフェへのスタートラインに立つことができます。
実際の開業日までは、売上が発生しないまま家賃だけは支払わなければなりません。
しかし、大家さんによっては開業月まで待ってくれる方もいるようで、交渉の余地もあります。
物件の本契約の時はめちゃくちゃ感動しました。ある意味、カフェを始められると決まった瞬間こそが「夢が叶った瞬間」のようでもありました。
そして、ここから開業日までは怒涛の日々が続きます。
19 、近隣の方へ開業前のあいさつ回りに行った
物件契約後は、施行業者などによる工事があり、近隣の住民の皆さんには騒音などで迷惑をかけてしまう場合もあります。
また、「何ができるんだろう?」と気になっている方もいらっしゃるはずです。
業者との打ち合わせや手続きの準備などがあってやることはたくさん。ですが、先にお店の紹介を兼ねてあいさつ回りをし、信頼関係を構築する方が賢明だと思います。
お店を始めると、調理による臭い、駐車場での混雑、騒音などあらゆる問題が出てくる可能性もあります。
近隣の方との関係性構築は、そういった問題に対しての抑止効果もあります。
「なんかよくわかんない人が始めた店」と思われれば印象は最悪です。しかし、「感じのいい人が頑張ってやろうとしてる店」だと思われれば応援してくれるかもしれません。
そうなれば、のちのち楽にお店をやっていくことができるはずです。
20 、SNSで開店までのストーリーをあげ始めた
物件契約をし、お店を開業できる目処が立てば、すぐにお店のブログやSNSを立ち上げましょう。
日々オープンに向かっているところを見せていくことで、オープン前から楽しみにしてくれるお客さんや応援してくれるお客さんがつきます。
私が今からやるなら、毎日ライブ配信をしてみたいなとも思います。
SNSもいろんな種類のものがありますが、お店のジャンルに合うものであれば併用することをおすすめします。
内容は全て同じでも構いません。それぞれ見ている人は違うからです。
SNSは開業前も開業後もお店の集客に大きく役立ってくれます。
お店の雰囲気や考え方などを伝えてファンを増やしていくことは、開業後にもずっと続く1つの仕事。
お店はまだ開業していませんが、カフェの経営者としてはこの時点でスタートしています。
集客のために戦略的にSNSを使っていきましょう。
21 、施行業者と打ち合わせをした
物件の契約が終われば、自由に改装を始めてよい状態になります。
施行業者さんに連絡を取り、最終的な方向性を決め、実際の施工日程を決めてもらいましょう。
予算との兼ね合いで一部は自分たちで作る場合もあると思います。その場合は、自分たちでやることについてもスケジュールを立てましょう。
業者の施工日程と自分たちで進める日程をもとに、合わせてカフェのオープン日を決めます。
22 、厨房什器屋さんと打ち合わせをした
施工業者と並ぶ大きな打ち合わせが、厨房什器の打ち合わせです。
見積もりの時点で、購入するものや設置場所のおおまかな内容は決まっていると思います。
あとは新品・中古・リースなど種類がありますので、予算に合わせて決めましょう。
流れとしては施工業者による施工が終わってから什器を入れてもらう形になります。
ですが、厨房什器とガス水道電気などはつながっているため、それぞれの予定をお互いに伝えておく必要があります。
23 、看板屋さんと打ち合わせをした
店舗につける看板はお店の顔となります。ロゴの雰囲気や文字のフォントの違いでお店のイメージが変わってくるほど重要な部分です。
私の場合は知り合いにイラストレーターの方がいたので、作ってもらいたいイメージを伝えて、まずはロゴを作ってもらいました。
イラストレーターさんのお知り合いに看板業者の方がいらっしゃったので、そこに依頼して看板を作ってもらいました。
ネットでもロゴを作ってくれるサービスがありますし、『店舗看板 地域名』で検索すれば看板製作業者さんも見つかります。
24 、目標のオープン日を決めて3か月前から告知した
施工業者さんとの打ち合わせが済むと、お店として形になるまでに要する時間がわかります。
そのほかにも「食品業者さんとの打ち合わせ」や「備品や食器類などの買い出し」が残っていますが、大体この時点で開業日までの計画を立てることができます。
オープンの日が決まれば、オープン日と店名、どういったお店かを書いて、お店の外に張り出しましょう。
歩いて通る人は読んでもらえるかもしれませんが、車通りのある所だと一瞬しか目に入りません。
なので、店名などはなるべく大きく書いたほうがいいと思います。
25 、カフェで提供するメニュー内容を固めた
お店のコンセプトや事業計画書を考えた時にメニューの内容もある程度考えていたと思います。
この段階まで来ると、メニュー名、値段、盛り付け、セットやコースであればその内容、お皿のイメージ、使いたい食材やコーヒー豆など全てのことを決めていきます。
事業計画書を作った段階で考えていた客単価を下げすぎないようにすることが重要です。
また、なるべく日持ちのする食材を使った料理、または加工することで日持ちするようになる食品を使いロスを最小限に抑えるようにしましょう。
26、レシピを作って必要な食材を書き出し、仕入れ場所を決めた
カフェで提供する料理の内容が決まれば、レシピと必要な食材を書き出します。それをもとに肉屋や酒屋など業者をいくつか調べ、電話をかけます。
新しく店を開くことを伝え、使おうと考えている商品の取り扱いがあるかを伺ってみましょう。
いくつかの業者に打診し、希望する品質や値段のモノをどこから仕入れるかを決めていきます。
また、業者によっては配達をしてくれたり、什器(冷蔵庫など)を無償レンタルしてくれるところもあるのでそういったメリットのあるところを活用するのもおすすめ。
うちのお店も業者さんから冷蔵庫や電動コーヒーミルを貸していただけましたので開業費を抑えることができました。
もちろん業者以外にも近くのスーパーなども見て回ります。野菜などは同じ商品でも店によって状態や価格などが違いますので、買い出しに備えてチェックして回ります。
必要となる食材を調達できるよう購入場所を決めていきましょう。
27 、カフェ開業に必要なものを買い揃えた
実際にお店を開業するにあたり、机や冷蔵庫などの大きなものからお砂糖やおしぼりなどの小さなものまで、山のように買わなければならないものがあります。
必要なモノは事業計画書にてある程度のめどが立っていると思いますので、購入・手配をしていきます。
個人事業主におすすめなのは楽天カードです。カードを作っただけで7000円分のポイントがもらえたりしますので、それも備品購入代として使えました。
お店を始めた後も光熱費や仕入れ費、消耗品費をクレジットカード決済にすることで、毎月数千円から数万円がポイントで戻ってきます。
ポイントは使い所がなければ意味がありませんが、楽天カードなら巨大ショッピングモールの楽天市場で使えますので汎用性も高いです。
毎年数百万円以上を何年間も使うことになりますので、今のうちに作っておくことをおすすめします。
>>【楽天カードしか勝たん】飲食店を開きたい個人事業主必見!1年で10万円分のポイントがもらえます
28 、各種業者と打ち合わせをした
備品の購入以外にも、カフェを始めるとなるといろいろと依頼しなければいけないことがあります。
例えばごみの回収。飲食店などの事業で出るごみは、一般のごみ回収場所に出すと罰金になります。
事業ごみ専用の業者がいますので、そうしたところと回収の契約をしなくてはならないのです。
また、モップなどの掃除用具や飲食店の天敵である害虫駆除の業者、税理士さんなども場合によっては契約しておいたほうがいいかもしれません。
田舎の場合は物件によって下水ではなく浄化槽の地域もあるので、浄化槽の回収業者が必要な場合もあります。
なかなか全てを開業前に思いつくことは難しいですが、シミュレーションを繰り返して店舗運営に必要なものが欠けていないかチェックしていきましょう。
29 、カフェの開業にあたって必要な申請を行った
カフェを開業するにあたり、「許可を取るもの」と「申請をするもの」があります。
特に保健所の営業許可では、「手洗い場の設置」や「棚には扉が必須」といった細かい指示があります。
営業許可が下りないと開業できませんので、まずは開業する旨を伝えて必要項目を確認しておきましょう。
実際のチェック前に店内図などを見せて、不足しているところがないか聞いて十分な準備をしておく方が良いでしょう。
これから、食品衛生責任者指導員の講習で、中区の波止場会館へ行ってきますが、店の開店まで間に合わないな…。
— 蒲谷 宏伸 (@ippachidesu) June 14, 2011
許可自体は1日の受講でもらえるので難しくはありません。
いざ受けようと思っても日程がないということにならなくて済むよう、カフェをやりたいと思ったら時間のあるときに早めに取っておいたほうが良いと思います。
30 、カフェの内装を作っていった
私は開業前にはDIYなどしたことがない素人でした。
そんな私でしたが、GoogleやYouTubeなどを見て壁をペンキや漆喰で塗ったり、テーブルやカウンターを作ることができました。
ホームセンターに行けば大概のものは作れるだけの材料がそろっています。
大きめのホームセンターであれば木材のカットを出来たり、用具の貸し出しも行っています。
テーブルを買おうと思ったら1セット数万円はザラです。
店舗用の場合、使用頻度が多く耐久性に優れたものになっているので、家庭用よりも高いことが多いのです。
自分で作れば数千円の材料代だけで作ることが出来るので、値段は数分の1に。
もちろんプロの作った商品ほどのものではありませんが、それなりに味があっていいものができるので、自分で作ることもおすすめです。
31 、店内に備品を配置していった
テーブルや椅子、購入したライトや雑貨などを配置していきます。
インテリア雑誌を見て部屋のレイアウトを変更するときのように、好きなものを並べて自分の手でカフェを作っていく。一番楽しい時間です。
32 、メニュー表を作った
メニュー表に1つを見てもお店の特色が出ますよね。
「クリップボードに挟んであるメニュー」や、「フォトアルバムに綴じこんであるメニュー」、また「一冊の本のようになっているメニュー」もあります。
メニューにおいても理想の体裁を決めておいて、それを参考に作ると良いでしょう。
Pinterestでは「カフェ メニュー」で調べると多くのおしゃれなメニュー表のアイディアを見つけることが出来ます。
(参照:Pinterest cafe menu)
私の場合は「ウエディング メニュー」といったキーワードで検索をしてヒントを得ました。カフェだけにしばられず、いろんなところからアイディアを見つけて見てください。
33、メニューの試作をして盛り付けを考えた
レシピは決まっていても、「初めて作ってみるとなんとなくいまいち見た目がパッとしない。家庭料理みたいだ・・。」ということはよくあります。笑
いざお店を開けてからそうならないように、試作をしてキレイな見栄えの物にしましょう。
最近はSNS映えする料理が流行しているように、見た目の重要度は上がっています。盛り付けにも十分気を配る必要があります。
「ELLE GOURMET」などのおしゃれな雑誌を参考に盛り付けのスキルも高めましょう。
参考になる本や雑誌は以下の記事でも紹介しています。
34、お客様の来店から退店までの流れをシミュレーションした
席に案内して、お水を出して、注文を受けて・・・。
来店されたお客様に対して行う一つ一つの動作を確認しましょう。
流れの確認にもなりますし、もしかすると足りないものが出てくるかもしれません。
カフェをする上で一番大事なのは接客力。心地よい空間もおしゃれで美味しい料理も、それを提供するヒトが残念であればお店全体が残念な印象になってしまいます。
そのためにも、お客さんがお店の扉を開けた瞬間から、扉を出て帰られる瞬間まで、接点ごとにどのような最高のおもてなしができるか考えましょう。
35、カフェ経営の一日の流れを確認した
お客様への応対の流れはばっちりでしょうか? 次は一日の流れも確認しておきましょう。
開店前にやることや閉店後にやることなど、営業時間外にしかできないこともお店の運営ではたくさんあります。
特に起こりがちなのが、初日にお釣りのお金がないパターンです。何度も流れをシミュレーションして万全の状態にしておきましょう。
36、いよいよ夢のカフェを開店します
いよいよ開店日。朝からドキドキした気持ちで準備を進め、店の扉を開ける瞬間が来ます。
一生忘れられない日を迎え、そこからあなたの新しい日々が始まります。
36ステップを見てきた中で、あなたのカフェを開くまでのイメージができたでしょうか?
結構難しいなと感じたかもしれません。やることが多すぎて自分に出来るか不安だと思った方もいるかもしれません。
ですが、今、お店をやっている人はみんなこうしたステップを1つずつクリアして今の状況に至っています。
つまり誰もが通ってきた道であり、だからこそあなたにもきっと出来ます。
夢のカフェを開くためのステップとして、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。
【カフェ開業で成功できるか不安な方は無料出店サポートへ相談してみるのもあり】
カフェの開業について相談できる人が欲しい。
このように考えている方は多いのではないでしょうか?
知り合いにカフェオーナーさんがいれば開業の相談をすることができますが、ほとんどの方はそんな知り合いなんていないでしょう。
未経験で初めてのチャレンジでは、知識も視野も十分とは言えません。
「カフェで食べていく」と考えたら、今の自分で本当に大丈夫なのか心配ですよね。
カフェ開業支援サービスの一つである「Crew」では以下のようなサポートをしてくれます。
・ランニングコスト(カフェ経営費)を抑えて長続きする運営方法をアドバイス
・飲食店経営の難関ポイントである人材採用をフォロー
・流行るお店になるための集客ノウハウを提供
このように、お店の始め方だけでなく経営のノウハウまで一貫してフォローしてくれるのがカフェ開業支援サービスです。
未経験でカフェを始めたい方には強い味方になります。
・未経験で何からやればいいかわからない方
・費用を抑えた開業、経営の方法を聞きたい方
・物件探しから集客方法までサポートを受けながら進めたい方
出店サポートはこのような方におすすめです。
相談は無料でできますので、興味のある方は利用してみてはいかがでしょうか。
【小さなカフェの開業方法 開業から成功までの道のりとノウハウ まとめ】
カフェ開業までは多くの道のりがありますが、大きな目標も一つ一つ小さな行動目標にしていけば、あとはそれをクリアしていくだけです。
途中には、うまくいかないことやなかなか進まない時期もあると思います。
しかし、スポーツ選手でも有名店のオーナーでも同じように、夢を叶えた人というのは必ずそういう困難な時期に直面し、それを乗り越えて今の地位を築いているのは間違いありません。
逆に困難に直面した時には、「これがみんなが乗り越えた壁か。これを超えれば夢に近づくんだな。」と捉えなおし、自分が夢に向かって生きている幸せを実感することで、ポジティブな気持ちで困難と闘えます。
困難をもエネルギーに変えてあなたの夢のカフェを実現し、あなただけの人生を切り開いていってください。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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